「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/11/10 (Sun)
10月27日にルー・リードが亡くなりました。
私はこの人ほど、
“ニューヨーク”という街を感じさせるミュージシャンを知りません。
クールで洗練されていながら、
どこか退廃的であり、
ヒネくれたところがある…
デビューアルバム、
『THE VELVET UNDERGROUND&NICO』は、
文字通りそれを体現した作品です。
CD化されてから、
私が手に入れたこのアルバムは、
2002年 DELUXE Edition というヤツで、
同じ作品がステレオ・ヴァージョンと
モノラル・ヴァージョンの、
2枚に分けられて収録されています。
ヴェルヴェットアンダーグラウンドには、
ジョン・ケイルという、
現代音楽を指向したミュージシャンが在籍しており、
作品全体にわたって、
音響効果にかなりのコダワリを感じます。
したがって、
音の奥行きやエコーのかけ方などが、
当時のレコードの標準スタイルであった、
モノラル再生に合わせてあり、
ステレオに音を振り分けると、
なにか物足りなさを覚えます。
2002年 DELUXE Editionでは、
2枚のCDを聴き比べることで、
これを体験できるわけですが…
想像以上に音のイメージが変わるので、
衝撃を受けます。
ジョン・ケイルはルー・リードと不仲だったと言われていますが、
音響面における貢献には絶大なものがあって、
「Sunday Morning」の冒頭における、
弦の響き…穏やかなようで微妙な不安感を抱えた感じ…
「Venus In Furs」における、
アラブ~中近東音楽のような通底音…
などなど、
彼がいなかったらこうはならなかっただろう、
というポイントがいくつかあります。
この混沌とした雰囲気が、
分離されずに一気に放出される…
やはり、
オリジナルのモノラルから、
当時の“ニューヨーク”の匂いがします。
そんなサウンドをバックに、
ルー・リードはひたすらクールに、
そして言葉を吐き捨てるように歌うのですが…
意外と、
歌はうまい…
だけでなく、
実は、
曲はポップであったり…
それを素直にアレンジしないあたりが、
これまた
“ニューヨーク”っぽいというか、
後のロキシー・ミュージックに通じるような、
センスを感じるわけです。
個人的には「I'm Waiting For The Man」がベストテイクかな…
ソロになってからのルー・リードは、
デヴィッド・ボウイと同じように、
時期によって、
かなり出す音が変化するのですが、
ボウイに比べて、
ルー・リードの方が、
一貫した雰囲気やオーラを保っています。
何をやっても、
“ニューヨーク”っぽさが抜けないのです。
1972年に発表された、
『TRANSFORMER』は、
ボウイの片腕であったミック・ロンソンを迎え、
素晴らしいサウンドを披露しています。
私が好きなのは、
冒頭の「Vicious」における、
ロンソンの突き刺さるようなギターと、
それをクールに受け返すルー・リードの掛け合いです。
ヴォーカリストの資質を最大限に引き出す、
ミック・ロンソンという触媒。
同じ触媒に反応したのに、
激しく燃えるボウイと、
青白くかすかに炎を放つルー・リードの個性の違い。
これが際立つ瞬間は、
いつ聴いても刺激的です。
思えば、
私がルー・リードの個性に魅了されたのは、
ここからでした。
私も東京出身なので、
彼の個性がよくわかるのです。
東京モンは、
ダサイ(カッコ悪い)ということに敏感で、
何かにつけて「ダサイ、ダサイ」と言います。
では、
何がいいのかと問われると、
案外それは明確に答えられないものの、
ダサイと感じることだけははっきりしています。
直線的だったり情熱的だったりするものは、
ダサイ対象になりやすいものです。
周囲からダサイものを取り除いたとして、
残ったものがダサくないということになりますが、
それを明確にいいとは言わない。
つまり、
クールで、
どこか退廃的であり、
ヒネくれたとことがある…
人はこれを“都会的”というのでしょうね。
ルー・リードの作品の作り方は、
そんな感じがするんです。
アメリカの都会モン…(笑)
さて…
ルー・リードの訃報に接したら、
ボウイの健康状態が気になって来ました。
大丈夫なんですかね…彼は?
私はこの人ほど、
“ニューヨーク”という街を感じさせるミュージシャンを知りません。
クールで洗練されていながら、
どこか退廃的であり、
ヒネくれたところがある…
デビューアルバム、
『THE VELVET UNDERGROUND&NICO』は、
文字通りそれを体現した作品です。
CD化されてから、
私が手に入れたこのアルバムは、
2002年 DELUXE Edition というヤツで、
同じ作品がステレオ・ヴァージョンと
モノラル・ヴァージョンの、
2枚に分けられて収録されています。
ヴェルヴェットアンダーグラウンドには、
ジョン・ケイルという、
現代音楽を指向したミュージシャンが在籍しており、
作品全体にわたって、
音響効果にかなりのコダワリを感じます。
したがって、
音の奥行きやエコーのかけ方などが、
当時のレコードの標準スタイルであった、
モノラル再生に合わせてあり、
ステレオに音を振り分けると、
なにか物足りなさを覚えます。
2002年 DELUXE Editionでは、
2枚のCDを聴き比べることで、
これを体験できるわけですが…
想像以上に音のイメージが変わるので、
衝撃を受けます。
ジョン・ケイルはルー・リードと不仲だったと言われていますが、
音響面における貢献には絶大なものがあって、
「Sunday Morning」の冒頭における、
弦の響き…穏やかなようで微妙な不安感を抱えた感じ…
「Venus In Furs」における、
アラブ~中近東音楽のような通底音…
などなど、
彼がいなかったらこうはならなかっただろう、
というポイントがいくつかあります。
この混沌とした雰囲気が、
分離されずに一気に放出される…
やはり、
オリジナルのモノラルから、
当時の“ニューヨーク”の匂いがします。
そんなサウンドをバックに、
ルー・リードはひたすらクールに、
そして言葉を吐き捨てるように歌うのですが…
意外と、
歌はうまい…
だけでなく、
実は、
曲はポップであったり…
それを素直にアレンジしないあたりが、
これまた
“ニューヨーク”っぽいというか、
後のロキシー・ミュージックに通じるような、
センスを感じるわけです。
個人的には「I'm Waiting For The Man」がベストテイクかな…
ソロになってからのルー・リードは、
デヴィッド・ボウイと同じように、
時期によって、
かなり出す音が変化するのですが、
ボウイに比べて、
ルー・リードの方が、
一貫した雰囲気やオーラを保っています。
何をやっても、
“ニューヨーク”っぽさが抜けないのです。
1972年に発表された、
『TRANSFORMER』は、
ボウイの片腕であったミック・ロンソンを迎え、
素晴らしいサウンドを披露しています。
私が好きなのは、
冒頭の「Vicious」における、
ロンソンの突き刺さるようなギターと、
それをクールに受け返すルー・リードの掛け合いです。
ヴォーカリストの資質を最大限に引き出す、
ミック・ロンソンという触媒。
同じ触媒に反応したのに、
激しく燃えるボウイと、
青白くかすかに炎を放つルー・リードの個性の違い。
これが際立つ瞬間は、
いつ聴いても刺激的です。
思えば、
私がルー・リードの個性に魅了されたのは、
ここからでした。
私も東京出身なので、
彼の個性がよくわかるのです。
東京モンは、
ダサイ(カッコ悪い)ということに敏感で、
何かにつけて「ダサイ、ダサイ」と言います。
では、
何がいいのかと問われると、
案外それは明確に答えられないものの、
ダサイと感じることだけははっきりしています。
直線的だったり情熱的だったりするものは、
ダサイ対象になりやすいものです。
周囲からダサイものを取り除いたとして、
残ったものがダサくないということになりますが、
それを明確にいいとは言わない。
つまり、
クールで、
どこか退廃的であり、
ヒネくれたとことがある…
人はこれを“都会的”というのでしょうね。
ルー・リードの作品の作り方は、
そんな感じがするんです。
アメリカの都会モン…(笑)
さて…
ルー・リードの訃報に接したら、
ボウイの健康状態が気になって来ました。
大丈夫なんですかね…彼は?
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