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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/11/03 (Sun)
かき捨て、
などと申しますが…

先週、
仕事で京都へ行ったときの話です。


普段の私は、
いわゆる会社勤めの
サラリーマンですから…

京都などへ出張すれば、
夕食を食べるだけで済むはずもなく、
その後は、
夜の社交場へ繰り出すことになるわけですが…

そんな席で…

とーぜん話題は、
趣味などに及ぶわけで…

ゴルフなどクラブすら握ったことのない私は、
もちろん、
音楽やギターのことを話すのでありました。

今回はたまたま…
音楽が好きな人が多かったのと、

おねーさんの一人が、
ギターを弾けるようになりたいと言っていたことなど、
いくつかの偶然が重なり、

私が、
あーっ、
ここにギターがあったらよかったねーっ
と言ってしまったことから、

おもてなしの心あふれる京都の方は、

それでしたら、
近くに演奏のできる店がありますよ、
うちの店長は古い知り合いなので、
行ってみませんか?

と私にススメてきたのです。

最近、
東京でそのような店によく行くので、
そんなつもりで、
私は軽く、
行ってみようかな?
と答えたら、

あっという間に、
段取りが整い、
そこへ案内されました。

道すがら、

ギターはギブソンがいいですか?
フェンダーがいいですか?
と問われ、

フェンダー
…ストラトある?
と答えると、

いや、
テレキャスしかありません、
との答え。

ま…いいか…

と、
目的地に到着し、
店内に入った瞬間…

えーっ、なんだこりゃ?

想像とまったく違うハコが、
私を待ち受けていたのでありました。

どんなハコだったかと言えば、

いわゆる高級クラブ…

黒服がホールに出ているような…

ボックスに芸妓さんが座っているような…

映画に出てくるような、
祇園の高級クラブ。

ハコバンが演奏中でしたが、
メローなジャズやソウルのスタンダードを、
それはそれはシックにこなしていて、

しかも…
リズムセクションがブラック!
本物のブラック!

あーこれは雰囲気違い過ぎるから、
オレいーよ、今日は弾かない、
と言っても時すでに遅し。

またまた、
ここまで来てご謙遜を…
と、
黒服に肩を叩かれ…

用意されていた、
かなり古い、
ピンクペイズリー柄のテレキャスを渡され…
(なぜ、この色なんだ?)

はい、どうぞとばかり、
ステージへと送り出されたのでありました。

うわっ、どーしよー。

アンプはよりによって、
私がもっとも苦手とする、
フェンダーのワンヴォリュームタイプ。

ノーエフェクターの、
まったく歪まない、
このペケペケの音で、

この強力な、
ブラック・リズムセクションに
どう立ち向かえと言うのか…?

マジで途方に暮れました。

が…

それはほんの一瞬のこと。


高校生の頃から、
ギターを持つと、
史上最強の兵器を持ったような気になり、

オレが最強だ。かかってこい…

とミョーな自信で、
度胸が座ること多々あり…

加えて、
半世紀も生きていると、
人間ずーずーしくなるもので…
なんとか切り抜けてやれと、
開き直ることができ、

この状況で唯一できそうなこと…
KeyはAのブルースをジャムり、
そそくさとステージを下りました。

うわっ、さいてーっ。

それでも、
私のボックスはやんややんやの大騒ぎ…
音楽の心得のある方から、
すごいっす!ここで演奏したことがすごいっす!
尊敬しちゃいます!

ってさー…

ここまでお膳立てされたら、
やらないわけにいかないじゃんー。
まったくーっ、
穴があったら入りたいとは、
こういう心境だな…

その一方で、

このリズムセクションのすごかったこと!
とくにドラマー。
後ろからドスドス響くビートは、
只者じゃない…
これがアタマから離れなくなり、

正直な話…

自分の機材を持ってきて、
シラフで、
リベンジしたい…

いやマジで…

ジェフ・ベック師匠の『Wired』とか、
それこそBB&Aなんかやったら、
ピッタリ合いそう…
そして、
火花散るプレイをぶつけてみたい、
などと、

ミョーなミュージシャン魂に火がついてしまったのです。


今年は例年になく、
外へ出ている私ですが、
石垣島だけでなく、
京都の音楽界へ足を踏み入れるきっかけを作るとは…

旅の恥はかき捨て、
ならぬ、
もう一度やったるでーっ
とひそかに誓う、
私でありました。

あ…ルー・リードについて、
語るつもりだったのにーっ(笑)


↓店名は秘すが、これが証拠写真だ。
加えて、右眼はコンタクトレンズで傷をつけ眼帯状態。痛々しいにも程があるが…今見ると…かなり笑える






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