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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2013/08/11 (Sun)

シガーロス(SIGUR ROS)の新作

『クウェイカー(Kveikur)』を聴いています。

これは、

なんというか…

最初の一音で終わってしまう音…

ハイタイドや

フラワートラヴェリンバンド時代の石間さんのギターのような、

奈落が見えるような音…

なにしろ、

しばらく耳にしていなかった系統の音です。

PILの『フラワーズ・オブ・ロマンス』に近い、

インダストリー系のリズムパターンと

ノイジーなギターが、

まるで情景を切り取るような音を構築する中、

一筋の光のような…

そう、霧の中に一筋の光が差し込むように、

ヴォーカルが切り込んでくる…

この瞬間の美しさは絶品です。

なぜか、

ヴォーカルがピュアなのです。

こんなところがビョークと比較される部分なのでしょうが、

ガシャガシャのリズムと霧がかかったようなギターとの対比が

実に素晴らしい。

芸術的です。

アイスランド出身ということで、

なるほど…

つまりはユーロロックの仲間とらえれば、

無理なく理解できます。

最近、

現代音楽に触れるようになり、

もう一度、

そのへんに近いユーロロック…

スイスのアイランドとか、

ベルギーのユニヴェルゼロなんかを聴くようになっていたので…

そうです…この音は、

“ユーロロック”です。

そう考えると、

自分の中での位置付けが明確になります。

この音は、

今年のような、

例年にない灼熱の夏の深夜に聴くと、

たいへん効能があるようです。

なんというか…

宇宙と一体になれるような気になるのです。

そして、

冬になったら酷寒の深夜にも聴いてみたいと思います。

いずれにしても、

さわやかな日曜の午前中に

話題にするべき音ではありませんね(笑)

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★ ILLUSTRATION BY nyao