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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2012/07/08 (Sun)
ギターを選ぶ際に、
大量生産ではなく、
しかも日本国内生産にこだわり、
BACCHUSに到達してから、
早いもので10年…。

今では、
私のギターコレクションに、
3本を数えるに至りました。

最近では、
BACCHUSもいいけれど、
SWORDはケタ違いによい…、
同じ価格で、
もう1ランク上の製品に出会えるよ、
などとプロからアドバイスを受け、
ますます、
その道にのめり込んでおります。

そんな折、
「世界のルシアー探訪
マスター・ビルダー達が創り出す
華麗なるギター&ベースの世界へ」
という本を手に入れ、
素晴らしい作品の数々に感動していたら…、

いた、
いた…、
日本人でありながら、
アメリカで成功したルシアーが…、

その名は、
坂下拓、
Taku Sakashta Guitarsのブランドで、
ギターを発表している、
素晴らしい日本の職人がいました。

まずは、
このギター。



美しい…美し過ぎる。

フルアコのサイドに丸みをつけたことで、
芸術品のようなギターになっています。

オーソドックスなフルアコはもちろん、



サウンドホールの形など、
従来のものにとらわれることなく、
このような、
近未来的なデザインのフルアコも作り、



フルアコだけでなく、
完全なソリッドも作っている、
柔軟さ…。



インタビューを読むと…、

自分は何でも作るので「ギター屋」で結構、
ルシアーなどと呼ばれる者ではありません。

楽器のデザインは、
必要性や機能性から発想すべきで、
エレクトリックで鳴らす以上は、
アンプ等の周辺機材との相性を考えなければ、
いい楽器は作れない。

自分の作品をどんどんコピーしてほしい。
そうなることで、
どんどん私は本物になっていくのです。

などなど…、

果ては、
環境問題や福祉のことにまで触れ…、

おおっ、
何という偉大な職人がいたのだ…。
大枚はたいて高級品を買うなら、
こういう人のギターを選ぶべきだ。

そうは言っても…、
100万円を下るようなギターは流通していないだろうなぁ…、
などと思いはしたものの、
あの丸みを帯びたフルアコが忘れられず、
ネットを検索してみたら…、

なんと…、

坂下拓さんはすでに、
この世の人ではありませんでした。

2010年2月17日、
金品目当ての強盗に殺害され、
他殺体で発見されたそうです。
享年46歳…。
私とほぼ同年代であります。

このような素晴らしい魂の方は、
早死にしてしまうんですね…。

それにしても惨い最期で、
本当に胸が痛みます。

出会いと同時に別れを体験したようで、
ちょっとショックです。

この状況だと、
この方の作品は、
まず市場に現われて来ないでしょうし、
出たとしても、
ものスゴく高価で取引されるでしょう。

一度手にして、
制作者の思いに触れたい…、
そんな気持ちになっただけに、
たいへん残念です。

ただ…今回、
そんなやりとりの中、
自分のギターの好みを、
再認識することはできました。

優美な曲線を描いていて、
ヴィンテージではなく、
新しい機能を持っていること…、

そして…、
できれば、
Made in JAPANであること。
私の我が国に対するコダワリは、
年齢と共に一層強くなってきたようです。
(ヤバいかな?(笑)



坂下さん
もう何年も経過してしまっていますが、
ご冥福をお祈りいたします。
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★ ILLUSTRATION BY nyao