「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2012/01/22 (Sun)
昨年末に15話で完結した、
「私の人生を変えたアルバム」シリーズですが、
なぜかそこには登場しなかったミュージシャンの話を、
いくつか補足してみたいと思います。
まずは、レッド・ツェッペリン。
私も、
この世代のロックファンとして、
レッド・ツェッペリンという、
唯一無比の存在からは大きな影響を受けています。
(『web-magazine GYAN GYAN』参照)
しかしそれは、
「私の人生を変えたアルバム」で紹介したミュージシャンのように、
ミーハー的な感覚ではなく、
どちらかと言うと、
研究素材の対象であったようです。
正直なところ、
レッド・ツェッペリンのライブ映像などを見て、
ミーハー的に「カッコいい」と感じたことは、
ほとんどありません。
したがって、
私の彼らに関する興味は、
純粋に音のみであったと言えます。
私がロックに興味を持った頃、
レッド・ツェッペリンは『プレゼンス』を発表する直前の時期でした。
しかし、
なぜか私は、
後追いだったにもかかわらず、
彼らの作品をファーストから順番に聴いているのです。
まず、
ファースト・アルバムですが、
これがスゴい。
いままでに聴いた回数も、
他のアルバムに比べてダントツに多いと思います。
このアルバムには、
レッド・ツェッペリンのルーツである、
ブルースやソウル、トラッドフォーク、そしてインド音楽が、
バラエティ豊かに並べられています。
いわゆる、
ハードロックの体裁を整えているのは、
「グッドタイムズ・バッドタイムズ」と
「コミュニケーション・ブレイクダウン」ぐらいで、
初心者の耳には、
「?」と感じられるかもしれません。
フォークソングのパターンから、
徐々にハードなサウンドへ展開する
「ベイビー・アイム・ゴナ・リーヴ・ユー」
地味なブルースを派手にアレンジした
「ユー・シュック・ミー」
幻想的な「眩惑されて」
キーボードをフューチャーした、
「時が来たりて」
モロにインド音楽の
「ブラック・マウンテン・サイド」…などなど。
彼らはここから、
いろいろな音楽を吸収し、
独自のサウンドへ昇華させるのですが、
ファースト・アルバムの時点ですでに、
その方向性が示されていたというわけです。
その後、
レッド・ツェッペリン・サウンドが具体的な音として完成されたのは、
5枚目の『聖なる館』だと思います。
私が彼らのアルバムで、
もっとも評価しているのが、
この『聖なる館』です。
ここに至っては、
どんなサウンドがベースにあっても、
すべてツェッペリン印が押されて、
アウトプットされてきています。
レゲエですら、
あんなになっちゃうんですから…。
(「デ・ジャ・メイク・ハー」)
これは、
ドラムのジョン・ボーナムによるところが大きいのですが…、
あまり器用でない上に、
リズムを細かくとらず(ほとんど2ビート感覚)、
最後はパワー一発で押し切る…、
言ってしまえば、
かなり力技の芸当ですが…、
天才ゆえに許されるこの技法が、
レッド・ツェッペリン・サウンドの核になっていることは、
いまさら言うまでもないことでしょう。
このアルバムからは、
揺るぎない自信に裏付けられて、
自分たちのサウンドを追求していくわけですが、
6枚目の『フィジカル・グラフィティ』に至ると、
もはやギターは歪んでもおらず、
楽曲には起承転結もなく、リフが一発あればよし状態になり…、
7枚目の「プレゼンス」に至っては、
たとえミスをした演奏であっても、
ノリがよければレコードにしてしまうという、
もう、
そんな瑣末なことはどうでもいいというレベルにまで到達します。
(タイトルに、自信の程が表れていますね)
私はこのあたりの、
いわゆる後期ツェッペリンこそ、
究極のバンドの姿であると、
高く評価している次第です。
バンドでオリジナル曲を作り始めた時期、
もっとも意識したのが、
この、
後期ツェッペリンだったということになりますが、
いろいろなリズムに関心を持つこと、
リフがよければ無理な起承転結を考えなくてもいいこと、
この2つはいまだに座右の銘になっています。
カッコいいロックバンドを実現したければ、
レッド・ツェッペリンの全アルバムを聴き込むべし、
でしょうなぁ…。
演奏以外の、
素行の点は…、
真似できるものならやってごらん、
というところでしょうね。(笑)
「私の人生を変えたアルバム」シリーズですが、
なぜかそこには登場しなかったミュージシャンの話を、
いくつか補足してみたいと思います。
まずは、レッド・ツェッペリン。
私も、
この世代のロックファンとして、
レッド・ツェッペリンという、
唯一無比の存在からは大きな影響を受けています。
(『web-magazine GYAN GYAN』参照)
しかしそれは、
「私の人生を変えたアルバム」で紹介したミュージシャンのように、
ミーハー的な感覚ではなく、
どちらかと言うと、
研究素材の対象であったようです。
正直なところ、
レッド・ツェッペリンのライブ映像などを見て、
ミーハー的に「カッコいい」と感じたことは、
ほとんどありません。
したがって、
私の彼らに関する興味は、
純粋に音のみであったと言えます。
私がロックに興味を持った頃、
レッド・ツェッペリンは『プレゼンス』を発表する直前の時期でした。
しかし、
なぜか私は、
後追いだったにもかかわらず、
彼らの作品をファーストから順番に聴いているのです。
まず、
ファースト・アルバムですが、
これがスゴい。
いままでに聴いた回数も、
他のアルバムに比べてダントツに多いと思います。
このアルバムには、
レッド・ツェッペリンのルーツである、
ブルースやソウル、トラッドフォーク、そしてインド音楽が、
バラエティ豊かに並べられています。
いわゆる、
ハードロックの体裁を整えているのは、
「グッドタイムズ・バッドタイムズ」と
「コミュニケーション・ブレイクダウン」ぐらいで、
初心者の耳には、
「?」と感じられるかもしれません。
フォークソングのパターンから、
徐々にハードなサウンドへ展開する
「ベイビー・アイム・ゴナ・リーヴ・ユー」
地味なブルースを派手にアレンジした
「ユー・シュック・ミー」
幻想的な「眩惑されて」
キーボードをフューチャーした、
「時が来たりて」
モロにインド音楽の
「ブラック・マウンテン・サイド」…などなど。
彼らはここから、
いろいろな音楽を吸収し、
独自のサウンドへ昇華させるのですが、
ファースト・アルバムの時点ですでに、
その方向性が示されていたというわけです。
その後、
レッド・ツェッペリン・サウンドが具体的な音として完成されたのは、
5枚目の『聖なる館』だと思います。
私が彼らのアルバムで、
もっとも評価しているのが、
この『聖なる館』です。
ここに至っては、
どんなサウンドがベースにあっても、
すべてツェッペリン印が押されて、
アウトプットされてきています。
レゲエですら、
あんなになっちゃうんですから…。
(「デ・ジャ・メイク・ハー」)
これは、
ドラムのジョン・ボーナムによるところが大きいのですが…、
あまり器用でない上に、
リズムを細かくとらず(ほとんど2ビート感覚)、
最後はパワー一発で押し切る…、
言ってしまえば、
かなり力技の芸当ですが…、
天才ゆえに許されるこの技法が、
レッド・ツェッペリン・サウンドの核になっていることは、
いまさら言うまでもないことでしょう。
このアルバムからは、
揺るぎない自信に裏付けられて、
自分たちのサウンドを追求していくわけですが、
6枚目の『フィジカル・グラフィティ』に至ると、
もはやギターは歪んでもおらず、
楽曲には起承転結もなく、リフが一発あればよし状態になり…、
7枚目の「プレゼンス」に至っては、
たとえミスをした演奏であっても、
ノリがよければレコードにしてしまうという、
もう、
そんな瑣末なことはどうでもいいというレベルにまで到達します。
(タイトルに、自信の程が表れていますね)
私はこのあたりの、
いわゆる後期ツェッペリンこそ、
究極のバンドの姿であると、
高く評価している次第です。
バンドでオリジナル曲を作り始めた時期、
もっとも意識したのが、
この、
後期ツェッペリンだったということになりますが、
いろいろなリズムに関心を持つこと、
リフがよければ無理な起承転結を考えなくてもいいこと、
この2つはいまだに座右の銘になっています。
カッコいいロックバンドを実現したければ、
レッド・ツェッペリンの全アルバムを聴き込むべし、
でしょうなぁ…。
演奏以外の、
素行の点は…、
真似できるものならやってごらん、
というところでしょうね。(笑)
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