「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2011/09/11 (Sun)
『マイルス・デイヴィス・アット・フィルモア』
マイルス親父1970年の作品。
フィルモア・イーストにおける4日間の演奏を収録した、
ライブ盤。
私にとっては、
『カインド・オブ・ブルー』と並んで、
LP時代によく聴いた愛着のある作品です。
前回、
菊地成孔のDCPRGの話をしていたら、
とつぜん、
聴きたくなって、
Blu-Spec CDとかいう、
高音質盤を購入しました。
オリジナルLPは2枚組で、
4曲収録(笑)
つまり、
LPの片面(30分弱)に1曲しか入っていないのです。
タイトルもそっけなくて、
「ウェンズディ・マイルス」
「サースディ・マイルス」
「フライデイ・マイルス」
「サタデイ・マイルス」…(笑)
それぞれの演奏を収録した曜日を、
そのままタイトルにしただけです。
それが、
CDになったら、
それぞれを4〜5曲に分割して、
これまたご丁寧に、
元ネタと思われる曲のタイトルがつけられているじゃありませんか。
LP時代は針を落としたら、
片面を通しで聴くしかなかったのに、
これは便利。
しかも、
元ネタがわかるので、
30分弱のフリーインプロビゼイションと思われていた内容が、
こんな感じで構成されていたのか?
とよく理解できました。
当時は、
完全な即興演奏と信じていたのですが、
さすがに、
マイルス親父、
緻密な計算に裏付けられた演奏だったんですね。
これは、
CD化の恩恵ですな。
おかげで、
単に懐かしいだけでなく、
しっかり構成を理解することができました。
それにしても、
スゴいですね、この演奏は。
ブチ切れ方がハンパない。
キーマンは、
ジャック・ディジョネットでしょうね。
全編にわたって、
ジャズではなく、
いわゆるロックビートを叩いていますが、
バンド全体を暴走モードに突入させるのも、
やや興奮を鎮めるのも、
自由自在といった感じです。
また、
ドラムとは別に、
パーカッションがいるので、
暴走する時の加速度が凄まじく、
また静かになった時も、
装飾音が入って、
たいへん効果的です。
マイルス親父は、
そんなに吹きまくっておらず、
むしろ、
全体を見ながら、
「ここぞ」というポイントで、
一気に自分を解放する…、
そんな印象です。
他のメンバー、
チック・コリアも、
キース・ジャレットも同じで、
それほど派手なフレーズでアピールしているわけではありません。
つまり、
この作品は、
リズムが肝というか、
それがすべてなんですね。
バンドが一丸となって、
リズムをコントロールする…、
感情に合わせて伸縮するリズム、
とでもいいましょうか。
マイルス親父は、
それをロックビートでやってのけたのです。
この感覚が、
今聴いても、
古くさく感じない要因なんでしょうね。
音楽を融合させ解体して再構築する…。
ヒップホップやラップを経由した今だからこそ、
このアプローチは新鮮なわけです。
ジャズはもう半分クラシックになって、
再評価や再構築、
スタンダードナンバーのリメイクも進み、
それが時代とシンクロして、
新しい動きを作っています。
ロックは…、
まだ、
そこまで至っていないんですね。
なぜだろう?
スタンダードナンバーを作った人たちの大半が、
まだ生きていて、
現役だからかな…(笑)
ロックはだんだん古漬けのようになっているのに、
ジャズは進化を遂げている。
そんなことを考えてしまいました。
それにしても、
コイツはブッとんでるなぁーっ。
『マイルス・デイヴィス・アット・フィルモア』
マイルス親父1970年の作品。
フィルモア・イーストにおける4日間の演奏を収録した、
ライブ盤。
私にとっては、
『カインド・オブ・ブルー』と並んで、
LP時代によく聴いた愛着のある作品です。
前回、
菊地成孔のDCPRGの話をしていたら、
とつぜん、
聴きたくなって、
Blu-Spec CDとかいう、
高音質盤を購入しました。
オリジナルLPは2枚組で、
4曲収録(笑)
つまり、
LPの片面(30分弱)に1曲しか入っていないのです。
タイトルもそっけなくて、
「ウェンズディ・マイルス」
「サースディ・マイルス」
「フライデイ・マイルス」
「サタデイ・マイルス」…(笑)
それぞれの演奏を収録した曜日を、
そのままタイトルにしただけです。
それが、
CDになったら、
それぞれを4〜5曲に分割して、
これまたご丁寧に、
元ネタと思われる曲のタイトルがつけられているじゃありませんか。
LP時代は針を落としたら、
片面を通しで聴くしかなかったのに、
これは便利。
しかも、
元ネタがわかるので、
30分弱のフリーインプロビゼイションと思われていた内容が、
こんな感じで構成されていたのか?
とよく理解できました。
当時は、
完全な即興演奏と信じていたのですが、
さすがに、
マイルス親父、
緻密な計算に裏付けられた演奏だったんですね。
これは、
CD化の恩恵ですな。
おかげで、
単に懐かしいだけでなく、
しっかり構成を理解することができました。
それにしても、
スゴいですね、この演奏は。
ブチ切れ方がハンパない。
キーマンは、
ジャック・ディジョネットでしょうね。
全編にわたって、
ジャズではなく、
いわゆるロックビートを叩いていますが、
バンド全体を暴走モードに突入させるのも、
やや興奮を鎮めるのも、
自由自在といった感じです。
また、
ドラムとは別に、
パーカッションがいるので、
暴走する時の加速度が凄まじく、
また静かになった時も、
装飾音が入って、
たいへん効果的です。
マイルス親父は、
そんなに吹きまくっておらず、
むしろ、
全体を見ながら、
「ここぞ」というポイントで、
一気に自分を解放する…、
そんな印象です。
他のメンバー、
チック・コリアも、
キース・ジャレットも同じで、
それほど派手なフレーズでアピールしているわけではありません。
つまり、
この作品は、
リズムが肝というか、
それがすべてなんですね。
バンドが一丸となって、
リズムをコントロールする…、
感情に合わせて伸縮するリズム、
とでもいいましょうか。
マイルス親父は、
それをロックビートでやってのけたのです。
この感覚が、
今聴いても、
古くさく感じない要因なんでしょうね。
音楽を融合させ解体して再構築する…。
ヒップホップやラップを経由した今だからこそ、
このアプローチは新鮮なわけです。
ジャズはもう半分クラシックになって、
再評価や再構築、
スタンダードナンバーのリメイクも進み、
それが時代とシンクロして、
新しい動きを作っています。
ロックは…、
まだ、
そこまで至っていないんですね。
なぜだろう?
スタンダードナンバーを作った人たちの大半が、
まだ生きていて、
現役だからかな…(笑)
ロックはだんだん古漬けのようになっているのに、
ジャズは進化を遂げている。
そんなことを考えてしまいました。
それにしても、
コイツはブッとんでるなぁーっ。
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