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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/06/15 (Sun)
現代イギリスの音楽シーンについて、
語ってみたいと思います。

パンク〜ニューウェイブ以降の、
イギリスの音楽シーンは、
クラブだ、
ハウスだ、
テクノだ、
ハイブリッドポップだのと、
いろいろな名称で分類されていますが、
どのジャンルも、
ニューウェイブの延長上、
つまり、
我々が体験した、
1980年代の音の発展形です。

おもしろいことに、
1970年代以前の、
いわゆる、
ロック黄金期の音を再現しているグループは、
あまり見当たらず、
かつての“ブリティッシュ・ロック”のイメージは、
大きく変わってしまったといえるでしょう。

そして、
現代イギリスの音楽シーンを語る際、
欠くことのできないグループが、
ケミカル・ブラザースです。

ケミカル・ブラザースは、
トム・ローランズとエド・シモンズによる、
コンピューターを駆使したDJユニットで、
1995年に、
アルバム『EXIT PLANET DUST』でデビュー。
ビートを強調したエレクトリック・サウンドで、
あっという間に、
イギリスの音楽シーンを制覇してしまいました。

日本では彼らを、
“テクノ”として分類することが多いようですが、
一般的な“テクノ”と大きく異なる点は、
リズムが無機質なものではなく、
たいへん躍動的で、
ときに暴力的ともいえる、
生々しいリズムであるということです。

リズムだけ聴いていたら、
まるでレッド・ツェッペリンみたいなのです。

そんなリズムの上に、
コンピューターでプログラムされた、
フレーズが繰り返される。
それは、
私がかつて愛聴していた、
フランスの“エレクトリック・ゲリラ”、
エルドンと同じような方法論といえるでしょう。

ただし、
エルドンと違い、
ケミカル・ブラザースは、
一部のマニアックなファン向けの音ではなく、
ヒット・チャートの常連になるような、
ポップな音作りを心がけています。

その結果、
彼らは、
実に多くのヒットナンバーを、
世に送り出すことに成功しました。

おかげで、
ケミカル・ブラザースは、
あのジェフ・ベック師匠までが、
「今いちばん興味があるのは、ケミカル・ブラザースだね」
と言うほどの、
イギリスを代表する国民的スターになったのです。
(師匠の『YOU HAD IT COMING』は、まさに“それ風”の音になっています)

さて、
そんなケミカル・ブラザースの音に、
これから触れてみようと思う方には、
2枚目から4枚目のアルバムを、
順番に聴くことをオススメします。

セカンドアルバム『DIG YOUR OWN HOLE』は、
彼らのサウンドが確立された、
記念すべきアルバムであり、
早くも名盤扱いされている重要作です。

サードアルバム『SURRENDER』は、
「Let Forever Be」と
「Hey Boy Hey Girl」という、
シングルヒット曲を収録した、
少しポップな内容になっています。

つづいて『COME WTH US』は、
全体的にソフトになったような印象で、
ファンから賛否両論を浴びた作品ですが、
私がもっとも好きなシングル、
「STAR GUITAR」が収録されています。

ちなみに、
ケミカル・ブラザースのシングルは、
いろいろな場所で、
簡単に聴くことができるので、
ここから体験することもオススメです。
(You Tubeにも多数ありました)

とにかく、
この暴力的なリズムに身を任せていると、
なんとも不思議な、
心地よい感覚に支配されるようになります。
これを“癒し”というのでしょうか?
いやいや、
これは“トリップ”というヤツでしょう。

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