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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/06/27 (Sun)
出たーっ。
「蠍団爆発(TOKYO TAPES)」!
「サソリ団ばくはつ」!!!(笑)

今を去ること32年前(←こう書くと、何かスゴい感じが…)、
都立高校に通う16歳の少年だった私に、
ICBM(たいりくかんだんどーだん)級の衝撃を与えた、
ドイツが誇るロリータ集団(←軽いジョークです)
スコーピオンズのらいぶ。

それも、
黒地に真っ赤なバラ、
裏を返すと、
真ん中を日本刀が貫いているという、
よく考えると、
ひじょーにえっちな(笑)、
しかし美しいことこの上ない、
オリジナル日本盤を再現した紙ジャケ、
高音質 Blu-Spec CD仕様(←よくわからん)で、
出たーっ。



LPは聴き込み過ぎて、
擦り切れているため(←マジ)、
もはや再生不可能な状態になって久しく、
今回の発売は待ちに待ったものであーった。

とーぜんっ予約したーっ。

発売予定日ジャストに送られてきたーっ。(笑)

聴いたらやっぱりスゴかったーっ。

来日するまでの彼らは、
スタジオ盤がそうなっていたせいもあって、
ツインリードをキメるグループと思われていた。

しかーしっ、

来日公演でベールを脱いだ、
スコーピオンズの真の姿は、

フライングVでガッガッと、
ひたすらリフとコードに徹する、
「硬」のルドルフ・シェンカーと、
ストラトキャスターを高めに構え、
フィードバックやハウリングをコントロールしながら
超絶的なテクニックを披露する、
「軟」のウルリッヒ・ロスという、
対照的な2人のギタリストが、
キッチリと役割分担をするグループであった。

つまり、
ツインリードではなく、
リズムギターとリードギターだったのだ。

多くの同世代のギタリストたちは、
この2人のどちらかに影響を受けたといっても過言ではないが、
リッチー・ブラックモアにインスパイアされ、
エキセントリックなギタリストを目指していた
matsuZACK少年はとーぜんのごとく、
ウルリッヒにアコガレたーっのだ。

そう、
ウルリッヒは、
リッチーの発展系である。

ストラトを使い、
マイナー系を得意とし、
クラシックの香りをただよわせている…。

そして、
まさに発展系…、
日本中の誰もが思ったはず。
こんなにギターがウマい人間、
見たことねーって。
もっと言うと、
こんなに複雑なフレーズを速く弾けるヤツ、
見たことねーっ!!!

予想外だったんですなぁ…、
彼らの破壊力は。
英米以外の国に、
こんなにスゴい連中がいるなんて、
誰も思わなかったんですね。

そして、
百聞は一見に如かずってことです。
らいぶ見なけりゃ何もわからん。

そんなタイミングで出たアルバムだから、
私としては、
奏法を検証するのに重宝したわけです。

あっ、ここでワウを使うのか、
あっ、ここでエコーのスイッチ踏んだ…とか。
(テープエコーのスイッチを入れると、
ガチャン、ガチャンガチャン…と、
クリックノイズが入ったものです)

そして、
あのピーっとか、
ギャウ〜ンとかいう、
ハウリングやフィードバック。

そんな細かい部分が手に取るようにわかるのも、
ライブアルバムならではのこと。

ちなみに、
当時はなぜか、
ジミヘン第2世代ということで、
このウルリッヒやフランク・マリノが注目されていましたが、
みんなこの、
ピーっとかギャウ〜ンをやっておりました。
(マホガニー・ラッシュのライブも同じようなことをやっていましたね)

後年になって気がつくのは、
このピーっとかギャウ〜ンをコントロールするのは、
とってもむずかしーっということ。
今でも、よーコントロールでけへんわーっ。

私がこのアルバムでもっとも好きだったのでは、
LPのB面、
今回のCDでは1枚目の後半に当たる、
「We'll Burn The Sky」から「Fly To The Raimbow」あたり、
いかにもヨーロッパという感じの、
マイナーなメロディに支配されていて、
とってもエキゾチックな部分です。

このへんのギターのトーンの使い分け、
クリアな音と歪んだ音の切り替えは、
大いに参考になりますなぁ。

いや〜なつかしい。
そして、
やはり、
すんばらすぃ〜っ。(笑)

ウルリッヒはアコガレになったと同時に、
私に、
ギターテクニックの限界を教えた人でもあります。

私は「カロンの渡し守」という曲の、
イントロのフレーズがコピーできず、
大きな壁に突き当たることになりました。

いろいろな経験を積んだ今になると、
あっ、これは…、
ディミニッシュコードを分解して半音ずつ上げてるな…、
とか、
少なくとも何をやっているかは理解できるようになりましたが、
当時はぜんっぜん、
そんなことはわかりませんから、
うわーっ何やってるのかさっぱりわからんっ、となり、
お手上げになったのでした。

今回、
YOU TUBEで探したら、
あったんですねーっ、この曲の画像が、
これは指の動きがわかるから、
もう一度挑戦してみようかしらん?

↓この最初の1分ちょっとを見て、
みなさんも衝撃を受けてくだされ。
(歌が入ると、ただちにつまらない曲になりますが…(笑)



こういうディスコっぽいリズムは、
スコーピオンズの特徴ですなぁ…。
らいぶでも、
こんな感じのドラムをバックに、
ウルリッヒがファンキーなギターを弾く場面がありました。
(「Polar Nights」のイントロだね)
当時はディスコ大国だったからなぁ、西ドイツは。
(♪もすこーっ、もすこーっ♪)

それにしてもウルリッヒ御大は、
涼しい顔して弾いていますね…。
うむむ…仙人っぽい。
でもじつは、
「Virgin Killer」をはじめとする、
問題作の作詞は彼だし、
ジミヘン神様っが嵩じて、
ついにはジミの最後の女、
モニカ・ダンネマンと同棲するに至るなど、
ちょっと変態っぽい感じがしなくもありませんが(←失礼)、
私がこの大きな壁を克服していたら、
イングウェイ・マルムスティーンみたいになっていたんだろうなぁ、
などと思うことがあります。

いずれにしても、なつかしーなぁ…。

最近になって、
若さの秘訣は?と聞かれ、
少年時代の感動を忘れないことですよ、
と答えた私でした。
(だからと言って、プリン食ってニコニコするのもどうかと…(笑)

イイものはいつ聴いてもいいのだ。

それにしても…、
やっぱ、
ハードロックはええなぁ。
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