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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/02/14 (Sun)
ふたたび、
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』の話題です。

どうやらコイツは、
とんでもない傑作のようで、
毎日、
全曲聴いていても、
まったく飽きることがありません。

6曲目の「SCUMBAG BLUES」(ヤなヤツのブルース?(笑)
はとくに印象的で、
ドスドス暴れるドラムの音が脳内に響きわたります。
どうすると、こんな音に録れるのだろうか?

ところで、
ネットで、
このアルバムに対する、
以下のようなコメントを見つけました。

「おそらくはセッション中に、バンドとしての“ケミストリー”を感じて、止まらなくなっちゃって、イケイケの状態で、未整理のセッションをそのままポンっと出しちゃいましたっ、という感じなんですね。で、どの曲もフックがないんですよ。」

このアルバムの特徴として、
各曲が定型的な楽曲形態をとっていないこと…、
つまり…、
サビがなかったり、
途中からどんどん曲が変わっていったり…、
が上げられます。

これは、
中期以降のZEPが多用した手法に似ていて、
彼らの『聖なる館』以降のアルバムでは、
リフ一発だけとか、
同じメロディの繰り返しとか、
いわゆるファンクの手法を取り入れたりとか、
とにかく既成概念を覆すような曲でいっぱいです。

いつの頃からか、
リフがあって、
歌1番〜サビメロディ、
リフ、
歌2番〜サビメロディ、
ギターソロ…、
最後はサビメロディを何回も繰り返す、
などという楽曲の定型が生まれたのでしょうか?

『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』は、
見事にそれをブッ壊しているのです。
だから、ロック!なのです。
ロックとはもともと、
既成概念を破壊するムーブメントだったはず。
ひさびさに、
それを感じる作品に出会ったので、
私のアドレナリンが全開になっているというわけです。(笑)

で、
当のZEPのメンバーだった、
ジョンジーがいるわけですから、
そのへんは先刻承知の上で、
このように仕上げたんでしょうね…。
確信犯ってヤツだ。(笑)

大昔(といっても1982、3年頃?)
カーラジオから、
プリンスの「リトル・レッド・コルベット」が流れたきた瞬間、
思わず同乗者と、
「これ、サビしか思い浮かばなかったんだろうなぁ…」
と笑ったことを思い出しましたが、
つまり、
そういう場合はサビだけで曲にしてしまえばよろしいのです。

最近ヒットしている曲(とくに日本のモノ)などは、
まったく型にはまった曲の構成だけでなく、
同じような歌詞で、
同じような歌い方をしており、
私などは聴いていて、
退屈を通り越して、
苦痛すら感じることがあります。

そんな状況に風穴を開ける作品…。
もっと多くの人に聴いてほしいなぁ…っと思う今日この頃です。

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