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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/12/27 (Sun)
いよいよ今年も、
あとわずかとなりました。
私は、
12月のハードスケジュールからようやく解放され、
この2日間は何もせず、
ただボーっと過ごしています。

で、
本当に何もしていないのかと思うとそうでもなく、
一気に入荷したCDを聴きながら、
いろいろ考えていたりします。

予想通り、
アトールの『夢魔』と、
PILの『メタルボックス』…、
この2枚がたまらないですね。
というか、
この2枚は続けて聴くと、
更に効力を発揮するということに、
今回気がつきました。

パンクロック以降のイギリス音楽界は、
ヨーロッパ的な退廃感や耽美主義の回帰を目指し、
そこから生まれたのが、
いわゆる1980年代前半のニューウェイブ・シーンですが、
そのとき目をつけたのが、
ユーロロックのシーンだったのですね。

ユーロといっても、
田舎とバカにしているイタリアではなく、
ヨーロッパ最深部のドイツや、
芸術性の高いフランスのシーン…、
ともに前衛的な音の多いシーンに目をつけたようです。

ニューウェイブというのは、
パンク+ユーロだったというわけです。

1980年代は、
シンセサイザーが発展した過渡期であり、
ニューウェイブの音はその技術に依存した部分が大きく、
そのせいか、
今聴くと大半が、
ミョーに古くさい感覚というか、
変な音に聴こえて仕方ありません。

それはひとえに、
シンセサイザーの音色のせいなのです。
今となっては誰も使わないミョーな音が、
当時は最先端の音だったというわけです。

そんなニューウェイブ・シーンですが、
鍵盤不在の音だと、
どうもそうはならないようです。

PILは鍵盤不在で、
しかもリズムに先鋭的な切り口があったので、
今聴いてもぜんぜん変な音に聴こえず、
かえって新鮮に聴こえます。
やっぱ、ロックはギターだぜ…。
う〜ん、
カッコよくて仕方ありませんね。(笑)

アトールの『夢魔』は、
フランスを代表する耽美派の名作ですが、
この感覚がPILの音に通じていることが、
並べて聴いて初めて理解できたことでした。

年末に『夢魔』と『メタルボックス』とは、
なんという組み合わせだ(笑)などと言いながら、
しっかり新しい景色が見えてきていたりします。

ちなみに…、
今回の正月休みは…、
短くて困りますなぁ。(笑)
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