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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/03/14 (Sun)
ようやく春が近づいてきた…、
そんな今日この頃です。

春は誕生または再生のときなどと言われ、
新しい輪廻の始まりの季節とも言われています。

人間社会では、
卒業、入学、入社、転勤など、
別れと出会いの多い時期です。

私は生来、
冷淡な性格なのか、
卒業式では一度も泣いたことがなく、
新しい環境に行っても、
とくに何の感傷もなく、
日々を過ごしてしまう方です。

もっとも、
私の場合、
学校という場所を、
楽しいと思ったことがなかったので、
そのせいもあったかもしれませんね。(笑)

今年の春、
私の周辺では、
いつになく、
たくさんの別れと出会いがありそうです。

でもまぁ…仕方ないですね。
なにしろ「所業無常」なんですから…。
いずれすべてのものが無に帰すのですから…。(笑)
今という瞬間を楽しみ、
後ろを振り向かないことが、
人生をうまく歩くコツかもしれません。

ところで、
そんなときに、
ストーンズの『メイン・ストリートのならず者』の特別企画。
これはねーだろっと、
つまらないことに腹を立てていたりして…。(LPはいらんぞ、笑)

さて4月以降の新しい輪廻は、
どのような景色になるでしょうか。
まだ花は咲くのでしょうか、
ねぇ…?(笑)
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★2010/02/28 (Sun)
最近の私がハマっているのが、
毎月1冊発売される、
「山岸凉子スペシャルセレクション」(潮出版社:定価1,200円)です。

山岸凉子さんは、
「日出処の天子」「アラベスク」「ツタンカーメン」などを代表作とし、
2007年に「舞姫テレプシコーラ」で
第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞したことで有名ですが、
じつは、
短編を多く書いており、
そちらに興味深い作品がたくさんあります。

短編の系統は、
一言で表現すると、
コワイ話…。
文字通り背筋がゾクゾクするような怖い話や、
人間の業の恐ろしさを描いた恐い話や、
最後に予想していなかった大ドンデン返しを仕掛けてある手強い話などなど…、
いろいろな種類のコワイ話ばかりですが、
おそろしいほど精緻な画と、
完成度が高いストーリー構成、
また独特の美意識や問題意識が貫かれており、
マンガというより芸術作品と呼んだ方がふさわしい作品ばかりです。

私は「夜叉御前」という短編を読んで、
彼女に魅了されてしまったのですが、
厳選された名作を毎月5〜6本ずつ読むことができるなんて、
なんという至福でありましょうか。

「山岸凉子スペシャルセレクション」は、
昨年12月発売の第1弾
「わたしの人形は良い人形」から始まり、
第2弾「汐の声」
第3弾「神かくし」までがすでに発売されております。
(私は、第3弾だけまだ入手しておりません)

「わたしの人形は良い人形は」は、
読んでいて、
思わず背筋がゾクゾクする瞬間を何度も経験する表題作の他、
人間の業の恐ろしさを鬼に例えた「鬼来迎」、
予想していなかったドンデン返しが仕掛けてある「ハーピー」、
ホラー調ながら胸暖まる「白眼子」などを収録。



「汐の声」は、
やはり背筋ゾクゾクの表題作や「天鳥船」、
これまたホラー調ながら最後は泣かせる「鬼」などを収録。



どちらも甲乙つけがたい名作選になっております。

私が山岸凉子作品の好きなところは、
その独特の淡い味わいの部分です。

これは画の話だけでなく、
これだけのコワイ話をじつに淡々と、
突き放したようにクールに語る口調を言っているのですが、
この淡さがミョーに心地よいのです、

ところが、
淡々と描かれているのに、
読後にズシンと心に残るというか…、
何か考えずにはいられなくなる、
この存在感。
これが山岸凉子ワールドです。

しかし…、
これは女性ゆえに描ける世界でしょうね。
倉橋由美子さんといい、
山岸凉子さんといい、
どうして女性はこんなにもコワイ話を書くことができるのでしょう。

早く第3弾を手に入れなければ…。(笑)
★2010/02/21 (Sun)
どうやら太宰治がブームのようで、
“ケタはずれのだめんず”などと言われていますが、
一方では“ケタはずれの文才”を持っていたわけで…、
それゆえにあの生き方が受け入れられているのだという、
もっともカンジンな部分が伝わっていないような気がする、
今日この頃です。

文学界には“だめんず”がたくさんおり、
種田山頭火などはその大御所的存在といえますが、
彼の美しい妻は、
生涯この“だめんず”と縁を切ることができませんでした。

大河ドラマ「龍馬伝」の視聴率が高いようですが、
坂本龍馬という人も、
出来の悪い末っ子だったと言われており、
周囲の女性からあれこれと世話を焼かれたようですが、
これもまた“だめんず”の匂いがします。

太宰の場合はルックスがよかったこともあるのでしょうが、
どうも基本的に、
“だめんず”は女性にモテるようですね。(笑)

さて、
その“だめんず”と正反対の存在として、
日本人に愛され続けているのが、
宮本武蔵です。

宮本武蔵については、
吉川英治の小説が一世を風靡したためか、
それが真実のような印象を受けてしまいますが、
実際は、
晩年以外はほとんど記録がなく、
詳しいことは不明だそうです。

ただ、
腕が立ったことだけは事実で、
生涯60数度の他流試合(もちろん真剣勝負)を経験し、
一度も負けたことがなかったということです。

最近では、
私の大好きな漫画家のひとり、
井上雄彦さんの「バガボンド」が宮本武蔵を描いておりますが、
(佳境に入ってきましたね〜)
この作品もベースは吉川英治版です。

ここで、
ストイックな求道者たる武蔵の対極として描かれているのが、
幼なじみの本位田又八で、
これがまた見事な“だめんず”ぶりを発揮しております。

我々日本人は、
武蔵の生き方に大いに共感を覚えるわけですが、
いやいや…、
ほとんどの人はこちらですよ、
という役を吉川先生に与えられたのが、
又八なのです。

おもしろいのは、
ここでも、
剣一筋の武蔵より、
“だめんず”の又八の方が、
女性との関わりが多いことです。

世の女性たちは、
武蔵のようなストイックなアウトローにあこがれつつも、
又八のような人間臭い弱さに安心感を抱くのでしょうね。

芸術家を目指していた私は、
退廃的なものを好んでいたので、
もちろん“だめんず”的な生き方にアコガレましたが、
こればかりは性格でしょうね…、
どうしても宮本武蔵になってしまいます。(笑)
いわゆる、ストイックな求道者…。
で、なんでも突き詰めすぎて、
そんな自分にイヤ気がさすことがしばしばあります。

なりそうでなれない“だめんず”…。
そう考えると、
これもまたひとつの才能といえるのでしょうか?
そうすると、
今の太宰治に対する評価は正しいのかもしれません。
つまり、
文学の才能よりも“だめんず”の才能の方が上だという…。(笑)

★2010/02/16 (Tue)
このブログのプロフィールの欄、
(←左下)
誕生日が過ぎたら、
ちゃんとひとつ歳をとっていやがる…。(笑)
年齢詐称はできませんなぁ…。
★2010/01/10 (Sun)
ほんの1週間前に、
新年あけましておめでとうございます、
などと言っていたと思ったら、
月曜から1週間バッチリ仕事で、
その上、
超多忙なスケジュールで、
息つくヒマもありませんでした。

とどめは昨日で、
某学会のために、
日帰りで、
京都まで往復してきたという…。(笑)

さて私には、
新幹線で名古屋以西に行く場合に、
居眠りをしないで、
かならず景色をチェックする区間があります。

それは、
名古屋を出て京都までの間、
そうですね…、
名古屋から15分ほどして、
大垣市を抜けて、
岐阜羽島を通過したあたりから、
車窓の右手に広がる景色…。
遠くに伊吹山系をのぞむ、
関ヶ原のあたりの景色です。

いつの頃か、
このへんを通過するたびに、
何かを感じるようになったというか、
あのへんの景色が、
私に何かを訴えかけるようになってきたのです。

ある人は、
それはきっと、
関ヶ原で天下分け目の合戦があったときに死んだ人の魂が、
あなたを呼んでいるのですよ。
あなたは前世であの合戦に、
何か関わりがあったのではありませんか?
などと、
オカルト映画のようなことを言いましたが、
そう言われてから、
尚更そんな気がするようになったのですから、
人間なんておかしなものです。(笑)

もっとも、
関ヶ原の戦死者の数は、
国内合戦史上最大と言われており、
今の新幹線の路線あたりは、
それこそ死屍累々の状態だったそうなので、
いいかげんな話と言い切れない部分があります。

関ヶ原のあたりの地形は、
平地なのに、
とつぜん四方を深い山に囲まれるせいか、
いつもドンヨリとしていて、
さらに、
そんな雰囲気を強めているのかもしれません。

昨日などは、
名古屋では晴天で、
大垣あたりまでは、
地面に1カ所も雪などなかったのに、
関ヶ原に近づいたら、
空がドンヨリと曇りだし、
なにやら地面が白くなり、
トンネルひとつ抜けたら、
一面の銀世界で、
伊吹山の上半分はあきらかに吹雪いているのがわかり、
おお〜っなんじゃこりゃ〜っ、
と騒いでいたら、
窓に横なぐりの雪が…。(笑)

で、
しばらく走って、
米原のあたりになったら、
もう雪は少なくなり、
彦根のあたりでは完全消滅のありさま。

あの30分ほどの区間の、
劇的な景色の変化は、
戦死者の話がなくても、
奇妙な感じがしてなりません。
みなさんも新幹線に乗る場合は、
注意してみてください。

小説「宮本武蔵」では、
関ヶ原で負けた、
17歳の武蔵と又八が、
関ヶ原の戦死者から金品をはぎとっていた娘を追いかけ、
あの辺りの山中の、
盗賊の後家の家に匿われることになっていますが、
いまでもそんな雰囲気いっぱいの、
妖しい空間であります。

一度、
各駅停車に乗って、
関ヶ原で降りて、
散策してみようかな?
などと考えているのですが、
帰ってきたら人格が変わっていた、
なんて、
シャレにならないことになったりして…。(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao