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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/07/26 (Sun)
最近、
「ギターほしい病」が発病(笑)しても、
思ったほどギターの本数が増えない理由には、
我が家の経済事情だけでなく、
メーカーの問題もあるようです。

ロック有史以来、
エレキギターといえば、
F社とG社が二大巨頭であったわけですが、
両本家ともに高価で、
ビギナーでなくとも、
そう簡単に購入できるものではないというのは、
今も昔も変わりません。

そこで、
手先が器用な我が国では、
本家の半額以下で購入できる、
コピーモデルの製品化に熱心に取り組み始めました。
これが1970年代のこと。

そして、
1980年代に突入する頃になると、
コピーモデルのレベルは最高点に到達し、
本家を凌駕するようになりました。
日本の各メーカーは、
ブランドネームが違っているだけで、
外観・音ともに本家と区別がつかない程、
いやそれ以上のギターを作るようになったのです。

あわてたのは本家です。
ちなみに、
この時期の本家は、
長い歴史の中で、
もっとも品質が低かったと言われていた時期…。
そんなときに、
軽く本家をしのぐ出来映えのギターを、
1/2または1/3程度の価格で販売されたのではたまりません。

そこで、
日本製コピーモデルを抑制する目的で、
F社はF-JAPAN社を設立、
G社も傘下のE社を日本製G社とし、
低価格で本家と同じギターを販売するようになりました。

その後、
E社は日本ではなく韓国に拠点を移し、
日本のメーカーの多くも、
その生産の主力を韓国や中国、東南アジアへ移しました。

そんな中、
2000年前後になると、
F社もG社も、
通常の生産ラインではなく、
熟練の技術者を使ったラインや、
プロミュージシャンの特注品といった、
非常に高価なギターに力を注ぐようになり、
通常のラインアップや
低価格のギターとの品質の格差が目立つようになってきました。

低価格のギターはさておき、
通常のラインアップといえども、
20万円前後から30万円はするシロモノ。
その価格帯のギターの品質が低下したのでは、
ユーザーとしてはたまりません。

そこで、
またもや登場したのが、
日本製コピーモデル…。
今度は国内の中小メーカーの、
名人と呼ばれる技術者が少量生産を始めたのです。
最初はネットの通販や特定の楽器店のみの販売でしたが、
評判が評判を呼び、
あったという間にこのメーカーは有名になりました。

15万円以下の価格帯でありながら、
本家をしのぐ品質のコピーモデルに
人気が集まらないわけがありません。

(ちなみに、
私もこのメーカーのギターを
2本ほど所有しておりますが、
購入の際にお店の人から、
となりに置いてあった
G社のギターと弾き比べることを勧められ、
あまりの出来の違いに愕然とした記憶があります。
しかも価格は、
G社の同型のギターの1/2以下でした。)

本家がこのようなメーカーを野放しにしておくわけはありません。
このメーカーは本家から、
訴訟も辞さないという強力な抗議を受け、
その後はコピーモデルの生産を打ち切りました。

(ですが…、
ブランドネームを変えて、
一部の楽器店のみで、
少量の流通をしていることは
よく知られております…
情報が出るとあっという間に売り切れるので、
まず入手不可能な状態ですが…)

一方、
本家G社の国内総代理店であったY楽器店は、
事情により契約を解除。
G社の信頼が一段と低くなっているのが、
現在の状況です。

ここでやっと本題に入りますが、

つまり、
今の状況では、
品質はよいがかなり高額のギターか、
低価格ではあるが品質のよくないギターばかりが横行し、
ちょうどいい価格帯で品質の高いギターを手に入れようとすると、
少量生産で評判のいい国内メーカーを探さざるを得ず、
通販やネット販売でなく、
実際に手にしてからの購入を考えると、
特定の楽器店に足繁く通わなければならないということになり、
簡単に購入することができないということになります。

私のように、
初心者ではなくそれなりのキャリアはあるものの、
プロでもないし、
有り余る程のお金を持っているわけでもないという、
いわゆる、
“15万円前後のギターが最適な価格”
というレベルのギタリストにとって、
非常に居心地の悪いのが現在の楽器業界の状況です。

まぁ…そうは言うものの、
ネットで知り合った方々からの情報や、
またその中には、
ギター製作を生業としている方も少なくなく、
それなりに自分に適したギターの目星はつき始めていますが…、

コピーモデルは必要だと思いますよ。

とくに初心者ほど、
低価格で品質のいいギターが必要になります。

メーカーの主張ではなく、
音楽の振興ということを第一に考えるならば、
日本製コピーモデルを解禁するべきです。

コピーは罪悪ではありませんよね?
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★2009/07/19 (Sun)
最近、
フェンダーの音に飽きたらしく、
ギブソン系のギターが気になって仕方ありません。

ギブソンといえば、
ハムバッキング・ピックアップですが、
私としては、
レスポールのようにパワーがあるギターではなく、
それなりのパワーでクリアな音が出る方が好みです。

そうなるとやはり、
セミアコかフルアコか…、
なにしろボディが空洞の方がいい、
ということになるわけですが、
フルアコは漫才師みたいだし、
やはりES335に代表される、
セミアコがいいということになります。

私がセミアコでもっとも好きなのは、
ES335の上級機種に当たる、
ES355というヤツなのですが、
(キースやフレディ・キングが愛用)
これはそもそも価格が高過ぎて、
お話しになりません。

では、
ES335か…となるわけですが、
いろいろコダワリがあり、
テールピースはブランコタイプの方が、
アコースティックっぽくていいな…とか、
ポジションマークはブロックタイプの方が、
暗いステージでも見やすいな…とか、
それを満たすタイプは、
1970年代で生産中止になっており、
これも40万円近く出さないと、
手に入れることができません。

↓ちなみにこのタイプ…いわゆるES335TDというヤツです。



今…40万円はキビシいよなぁ。

では気分を変えて、
他のタイプになると、
これは、
P-90というピックアップが搭載されているギター、
ということになります。

こちらは長年の研究の結果、
ゴールドトップのレスポールのように、
厚みのあるボディより、
SGやTV、
レスポールでもJRのように、
薄いボディの方が、
私の求める音が出るということを知りました。

ちなみに、
私の求める音というのは、
THE WHOの『ライブ・アット・リーズ』や、
マウンテン、
ジョニー・サンダース、
サディスティック・ミカ・バンドのファーストなどで聴ける音です。

こちらは、
イーストマンというメーカーから、
かなりの低価格で、
↓このようなギターが出ており、
ずっと気になっております。



ファイヤーバードはかつて、
ギブソンを持っていたのですが、
うまく使えずに出家させてしまった、
(売ってしまったの意)
苦い思い出がありますが、
このタイプは、
ネックがフェンダーっぽいので、
仲良くなれそうです。

ちなみに音は、
「あぽろん」という楽器店のHPで聴くことができますが、
ペケペケと乾いていて、
なかなかイイ感じです。
これを歪ませると、
THE WHOになりそう…。

これら2種のギターをひとつにまとめると、
エピフォン・カジノになるのですが↓



さすがに、
これは違うだろう?
いやしかし、
これもなかなか?
などと思う今日この頃です。

この勢いで行くと、
今年は何か1本、
買いそうなのですが…。(笑)
★2009/07/12 (Sun)
夏がやって来ました。
歳を重ねるごとに苦手になってきた、
暑い夏が…。
気温が高いだけならまだしも、
この湿度の高さには耐えられないですね。
何かをしようとする意欲が失せてしまいます。

最近、
この季節になると、
ロックを聴く気力がなくなります。
今回、大量に購入してしまった、
RUSHなどはもっての他…。
とても、
夏に聴く音楽とは思えません。

では、
何がよいのかと言うと、
これが、
ボサノヴァなんですね。

私の少し先輩に当たる世代では、
夏はベンチャーズだ!などとのたまう方がおりますが、
あのようなリズムのキツい音楽…、
私にはトンデモナイ。

脱力感にあふれたボサノヴァがよいのです。

ボサノヴァの魅力はまず、
あの独特のリズムのとり方にあります。
ンッパーッ、ンッパッパ、という、
アフターを強調した後ノリのリズムは、
ストーンズ好きの人ならすぐに馴染めるはず。
けっして走らないのが心地よいのです。

そして、
テンションをかけた、
腰クダけぎみのコードをギターがつまびく。
もともとは、
ギターの指板上で、
平行四辺形や三角形に指を置くことから始まったということで、
別に和声の知識があったわけではないというあたりが、
いかにもという感じですが、
もろマイナーでもメジャーでもない、
このユルい和音がまた心地よいのです。

さらに、
フニフニしたポルトガル語の響きが、
脱力感を助長し、
夏はボサノヴァ~っということになるのですが、
暑い国の音楽は、
やはり暑い季節に合うということなんでしょうね。

そんなボサノヴァですが、
今回は、
私の愛聴盤3枚を紹介しましょう。

『GETS/GLBERTO』(1963年)



アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツが、
世界にボサノヴァを紹介した記念碑的作品。
共演のジョアン・ジルベルトはその後、
ボサノヴァ界の帝王として君臨することになります。
ボサノヴァに興味がある方には、
ますオススメしたい作品です。
名曲「イパネマの娘」の後半で、
英語の歌詞を歌う女性がアストラッド・ジルベルト。
英語が話せなかったジョアンの代わりに、
この部分を歌った彼の妻は、
やはりこの後、
ボサノヴァの女王と呼ばれるようになります。
「イパネマの娘」はけだるく叙情的で、
何度聴いても飽きません。


『THE ASTRUD GILBERTO ALBUM』(1965年)



で、「イパネマの娘」のヒットを受け、
アストラッド・ジルベルトの正式なデビュー盤になったのが、
この作品です。
こちらには、
♪ディバダバ、ダディバダディダ~バで有名な(?)。
「おいしい水」が収録されています。
このアルバムでは、
アストラッドの透明感あふれる美声が隅々まで響きわたっており、
彼女の声に魅力を感じる方にはたまらない内容になっております。
ところで、
このへんのボサノヴァの感じって、
70年代前半から中盤ぐらいの日本映画によく出てくる、
クラブ(←発音よろしく)のシーンで、
ハコバンが演奏している雰囲気そのものなのですが、
どうやら日本人の感性によく合うということなのでしょう。


『ANTONIO CARLOS JOBIM : WAVE』(1967年)



そんな、
ジルベルト夫妻の音をサポートしたのが、
アントニオ・カルロス・ジョビンです。
このアルバムは彼のリーダー作であり、
基本的にはインスト作品です。
この人が、
ボサノヴァの音楽としての完成度を上げたことは間違いなく、
そういう意味でも重要なアルバムです。
とはいえ、
そんなに力が入っている感じはしません。
なにしろ、ボサノヴァですから…。
ちなみに、ベースはあのロン・カーターです。

これら3枚は、
いまでは簡単に入手できるので、
機会があったら聴いてみてください。
私がなぜ、
夏になるとボサノヴァを聴きたくなるのか、
わかっていただけることでしょう。

ただ…、
あまりハマってしまうと、
その心地よさのせい(?)で、
小野リサさんのように太ってしまうかもしれないので、
くれぐれも、
処方には気をつけてください。(笑)
★2009/07/05 (Sun)
『web-magazine GYAN GYAN』の、
「私の人生を変えたアルバム」のコーナーに、
記事を4つアップしました。
これで、
ストックしておいたネタはすべて出尽くしたので、
今後の更新は文字通り、
新しいネタになります。
ご期待ください。

さて、
4人編成になったLOOSE CONNECTIONですが、
なんとなくレパートリーも固まってきて、
それなりにイケるかな?という雰囲気です。
最近の最大の発見は、
バッカスのレスポールタイプが、
じつにイイ音を出すようになったことで、
少し、
フェンダー系シングルコイルの音に飽きていたところだったので、
とっても新鮮でイイ感じです。
ハムバッキング系でも、
クリアな音が出るし、
それはとてもマイルドな音なので、
案外使えるかも、
と思う今日この頃です。
(このページで私が抱えているギターです↓)
http://matsuzack.jougennotuki.com/diary/diary2/diary2.html

このギターもね…、
新品から8年使っているわけですが、
ギターは5年ぐらい経たないと、
イイ音になりませんね。
熟成ってヤツかな?

★2009/06/28 (Sun)
6/10分が発売延期になったおかげで、
6/24に全12タイトルが一気に発売された、
RUSHの紙ジャケSHM-CDリマスター盤ですが、
おかげで我が家は、
RUSHだらけになっております。(笑)

今回はとりあえず、
『HEMISPHERES』から『SIGNALS』までは文句なく決まり、
あと1枚ぐらい買おうかな?と思い、
『A FAREWELL TO KINGS』はすでにCDで持っているし…、
じつは『2112』はあまり好きでないし…、
と思案をめぐらせた結果、
『夜間飛行(FLY BY NIGHT)』という地味な、
初期の1枚を含めて予約をしました。

RUSHは活動の節目に当たるタイミングで、
ライブアルバムを発表しており、
いわゆるZEPフォロワーズだった模索期から、
『2112』を発表した後に、
『ALL THE WORLD'S A STAGE』というライブアルバムを出しております。
(かつて『世界を翔るロック』とかいう邦題がついていました…
今回はなぜかCD化されておりません)

このアルバムは、
なにかと評価の低い、
初期のレパートリーを一望できるので重宝だと思い、
かつてLP時代に手に入れたのですが、
事前の予想以上に完成度が高く、
「初期も見くびるなかれ」と認識を新たにした記憶があります。

じつは、
このライブの収録曲がいちばん多く収められているスタジオ盤が、
セカンドアルバム『夜間飛行』だったのです。

で、今回、
これをついでに入手したのですが、
やはり『ALL THE WORLD'S A STAGE』で聴ける、
「ANTHEM」「BY-TOR & SNOW DOG」「FLY BY NIGHT」や
もっと後に出たライブに(なぜか?)収録されていた、
「BENEATH, BETWEEN & BEHIND」の出来がすばらしく、
なかなかの内容になっております。

驚きは、
どの曲も、
ライブと寸分違わぬ演奏になっていることで、
どんなに凝った構成でも、
実際に演奏できることにコダワったといわれる、
RUSHのポリシーが如実に現れております。

初期とはいえ、
すでに後年に見せるような変拍子や、
メタリックな音は随所で聴くことができるので、
ファンの失望を買うようなことはないでしょう。
初期のRUSHに興味ある方にぜひおススメしたい1枚です。

それにしても、
このグループは、
ブラックミュージックの「ブ」の字も感じられないところがスゴい。
同時代のカナダのグループはみんな、
ファンクの影響を受けたハネるリズムを得意としているのに、
RUSHのリズムはまったくハネませんし、
ギターにブルースの匂いがまったくしません。

これが、
英米以外の国で人気が出た秘密なのでしょうか?

それにしても…、
やっぱさぁ…、
トリオは恰好いいよね。(笑)



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★ ILLUSTRATION BY nyao