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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2009/11/22 (Sun)
このサイトの常連、
kisatoさんからいただいた、
ノルウェーのJAGA JAZZIST(ヤーガ・ヤシスト)を聴いて、
このロックのようなジャズのような、
硬質でクリアな音はどこかで聴いたことがあるなと思い、
しばらく考えていたら、
そうだ…そうそう「残響レコード」の作品群に似ているんだ、
ということで、
最近忘れかけていた、
先鋭的なレーベルのことを思い出しました。

「残響レコード」は、
渋谷に本拠を構え、
スタジオミュージシャンが中心になって、
売れる売れないを気にせず、
自分達がやりたい音楽だけをやるをポシリーに、
質の高い作品を提供しているインディーズレーベルです。
(インディ-ズではあるものの、
山野楽器が提携して作品を販売しております。)

その時代を先取りした感覚と、
質の高い作品群は世界でも評判で、
現在20近いアーティストが在籍しています。
有名なところでは、
最近テレビで見かける「9mm Parabellum Bullet」や、
イギリスの「65days Of Static」。
また、
レーベル主催者による、
超ハイテクニシャン揃いの「te」、
女性ヴォーカルが美しい「Texas Pandaa」、
「Hologram」などなど…。
そういえばこのへんの、
クリアで硬質な音の感触は、
JAGA JAZZISTによく似ています。

「残響レコード」は2003年頃から活動していたので、
時期的にJAGA JAZZISTとカブリます。
お互いに何らかの影響があったとみて間違いないのではないでしょうか?

また、
昔から北欧には、
独自のJAZZ文化がありますが、
それは、
ROCKっぽいリズムの上に、
JAZZの和声が乗り、
さらにサイケにブッ飛ぶという、
他ではあまり見ることのできない音が特徴です。

最近お気に入りの、
KARIN KROGという女性シンガーの、
『We Could Be Flying』(1974年)はその代表的な作品ですが、
タイトル通り飛びっぱなしの音で、
気持ちいいことこの上ありません。

この北欧JAZZのミクスチュア感覚と、
現代日本の先鋭的な音がどういう接点で結びついたのかは、
よくわかりませんが、
どうやら強い関連性がありそうです。
たいへん興味深いシーンであるので、
しばらくは要観察というところです。

それにしても、
こういう時代にこのクリアな音が響くのは、
なぜなのでしょう?
まぁ、個人的にはもっとも気持ちよく、
もっとも好きなエレキの音なので、
理屈抜きに気持ちいいのではありますが…。

これを、
現代版の“プログレッシブロック”と言ったら、
言い過ぎでしょうか?(笑)

PS:
12月中旬に、
フレンチロックの名盤、
ATOLLの『夢魔(L'Araignee Mal)』
がなんと、
SHM-CD&紙ジャケ仕様で発売されます。
売切必至なので、
早めに予約しましょう。
なお、
これがどれだけ素晴らしい作品であるかを知りたい方は、
『web-magazine GYAN GYAN』を読んでください。(笑)
今年のクリスマスはみんなで、
フランス語とヴァイオリンが紡ぎ出す、
妖しくも耽美的な音に酔いしれるのです。
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★2009/11/15 (Sun)
予約しなかったおかげで、
ネット販売が完売してから、
あわてて店頭を探しまくり、
結局、
初期ジェントル・ジャイアントの紙ジャケ4枚、
すべてを入手してしまった私です。

隠れた名作って、
まだまだありますね。

ここ数年は、
紙ジャケ再発のおかげで、
メインストリートばかり聴いていましたが、
そんな自分を反省し、
所詮は趣味の世界じゃないか、
オタクでいーじゃん、
マニアでいーじゃん、
なんか文句あるかーっと、
再び開き直っている今日この頃です。

ということで最近は、
プログレってます。(笑)

そんなタイミングに再発されたのが、
1976年アメリカ発、
パブロフス・ドッグのセカンドアルバム『条件反射』です。
(PAVLOV'S DOG『At The Sound Of The Bell』)



これは、
あのビル・ブラッフォードが、
セッションではなくメンバーとして参加しており、
(とはいえ、これは所属会社の画策だったようで、
ビルはこの作品1枚で脱退しております…)
その他、
ロキシー・ミュージックのアンディ・マッケイや、
マイケル・ブレッカーがゲストで参加しています。

作風は、
ピアノを中心とした、
クラシカル&ロマンティックな音で、
そうですね…、
うんと強引な例えですが、
スティーヴ・ペリー加入直後のジャーニーの音から、
(つまり、売れる前ですな)
スペーシーな感じをとり、
少し中世っぽい雰囲気にした、
そんな音です。

アメリカというよりは、
むしろカナダのプログレっぽい音。
商業ベースになる以前の、
アメリカン・ロックの良心、
という感じです。

しかし、
このバンドの特徴は、
サウンドや雰囲気などではなく、
ずばり、
ヴォーカルの、
デヴィッド・サーカンプの声にあるでしょう。

ラッシュのゲディ・リーに少し似た、
「これ男?」という高いキーの歌に、
マーク・ボランのようなヴィブラートが、
ずーっと(←ここポイント)かかっているのです。

それがどれだけ特異な声かというと、
契約したレコード会社が、
この“ヴィブラーとずーっと”が、
聴く者を不安にさせるとか、
多くの人が不快に感じるのではないか?と危惧し、
1年もレコード発売を見合わせていた程なのです。

たしかに、
これは特異な声です。

このデヴィッド・サーカンプという人は、
ネイティヴ・アメリカン(つまりインディアンね)らしく、
通常の西洋音楽とは違う発声法を身につけていたとか…。
こういうヴォーカリストは、
ロック界広しといえど、
アレアのデメトリオ・ストラトス(イタリア)しか見当たらず、
本当に珍しい存在といえるでしょう。
(東西の横綱ですな)

ただ多くの人が指摘しているように、
パブロフス・ドッグに当たり前のヴォーカルが乗ったら、
これほどおもしろい作品になったかどうか?、
それは疑問の残るところです。

この歌い方を豪快と感じる人はおそらくいないでしょう。
ものすごーく繊細に聴こえます。
そのおかげで、
バンドの音が際立っているのでしょうね。

ビル・ブラッフォードのせいで、
セカンドの『条件反射』が有名ですが、
じつはファーストの方が傑作らしく、
これも揃えてしまおうなどと企んでおります。(笑)

やはり、
プログレ系を追っかけていると、
こういう作品に出会いますね。
ジェントル・ジャイアントといい、
パブロフス・ドッグといい、
この秋の私は、
再びプログレに目覚めた、
ということろでしょうね。
また、
CDに浪費しそう…。
(ギターは買わんのか?(笑)



★2009/11/01 (Sun)
恒例の忘年会が、
12月5日(土)に吉祥寺「曼荼羅2」で開催されます。
開演15:00で、
合計8バンドの共(狂?)演になりますが、
LOOSE CONNECTIONは最近定位置のトップ、
演奏者も観客もシラフの状態の中、
出演します。

会費は飲み放題&食べ放題で3,000円。
女性には多少割引きをする場合が…(笑)
あるかもしれません。

今年のLOOSE CONNECTIONは、
キーボードが活動休止になり、
あまり練習ができなかったので、
新曲は1曲しか演奏しませんが、
まぁこれはこれで、
おもしろいステージになるかもしれません。

興味のある方、
参加希望の方は連絡をください。

よろぴく。
★2009/10/25 (Sun)
今年に入って『web-magazine GYAN GYAN』を更新しようと、
プログレッシヴ・ロックの記事をまとめていたあたりから、
なにやらムズムズと…、
「そーいえば最近、プログレ聴いていないなぁ」…、
私のプログレ魂が蠢動し始めました。

それというのも、
SHM-CDや紙ジャケ再発シリーズの中に、
ときどき、
プログレの超レア盤が紛れ込んでいることがあり…、
もちろんそういう場合は確実に押さえていますが…、
たまに耳にするプログレサウンドが、
ミョーに新鮮に感じられていたからかもしれません。

その想いは、
夏にイエスを購入してから、
さらにつのっていたようです。

ところが、
9月になって、
ドゥービーだフラワーだのと浮かれていたおかげで、
すっかりジェントル・ジャイアントの再発を忘れてしまい、
迂闊にもつい最近になって、
「あ…そういえば」と思い出したものの、
大手ネットショップではすでに完売状態、
大型店舗の店頭在庫を探しまくり、
ようやく何枚かを入手したところです。

どうやら再優先すべきはジェントル・ジャイアントだったようです。



今回再発されたのは、
長らく廃盤扱いになっていた、
ヴァーティゴ時代の初期4枚、
LP時代にはそれこそ、
ン万円で店頭に飾られていた一群です。

私がとりあえず手に入れたのは、
その中で、
名盤の誉れ高い、
セカンドアルバム『アクワイアリング・ザ・テイスト』と、
4枚目の『オクトパス』…、
いや〜コイツはたまりません。
一気に私のプログレ魂は全開状態になってしまいました。

私が以前から持っていたのは、
この後の5枚目にあたる、
『イン・ア・グラス・ハウス』という作品で、
繊細なアレンジと変拍子の嵐の中、
ヴァイオリンが響きわたるカッコよさに、
しびれまくったものです。

今回2枚の作品を聴いてつくづく思ったのは、
ジェントル・ジャイアントこそ、
“ブリティッシュ・プログレの良心”であるということ、
その芸術性の高さゆえか、
今聴いてもまったく古さを感じさせません。

『アクワイアリング・ザ・テイスト』は、
初期のヴァン・ダー・グラフにも通じる、
ハイトーンの線の細いヴォーカルに、
12弦ギターやピアノに、
管楽器やヴァイオリンが加わり、
クラシック調の荘厳なアレンジを聴かせてくれる作品です。



ヴァン・ダー・グラフと違う点は、
コーラスワークにかなり力が入っていることと、
リズムは控えめなものの、
変拍子に相当のコダワリがある部分…、
というか全編、変拍子の嵐…、
リズム・アプローチだけとってみると、
イエスといい勝負になりそうなくらい、
徹底的に変拍子を追求しています。

4枚目の『オクトパス』では、
ドラマーが交替したおかげで、
よりパワフルに、
リズムが強調されています。
そのおかげか、
こちらの作品の方が一般受けしそうな感じです。
また、
アルバムジャケットのタコのイラストが、
ヒープの『悪魔と魔法使い』やイエスの一連の作品を手がけた、
ロジャー・ディーンによく似ているので、
これまたいい感じです。
かつて私がよく聴いた『イン・ア・グラス・ハウス』は、
このアルバムの次の作品にあたるわけです。



いやいや、これはよい。
変拍子フェチの私にはこたえられないリズムの山…。
やっぱりバンドの命はドラマーですなぁ。

このへんの作品はヨーロッパ各国、
とくにイタリアで非常に受けたらしく、
ユーロロック好きは一発で気が付きますが…、
おかげでヨーロッパ各国には、
この種の音を出すグループがたくさんいるのです。
というか、
イタリアのPFMや、
カナダのいくつかのバンドは、
完璧にジェントル・ジャイアントのパクリといえるでしょうね。

やっぱプログレはいいなぁ…、
紙ジャケシリーズも油断ならないなぁ…、
などと思っていたら、
なんと、
パブロフス・ドッグなんかも出るみたい。
あれも、
ビル・ブラッフォードが叩いていたりして、
隠れ名盤の誉れ高い作品なんだよなぁ。

結構シアワセな、
最近の私ではあります。(笑)






★2009/10/18 (Sun)
加藤和彦さんが自殺してしまいました。

自殺の動機は、
もう音楽でやるべきことがなくなった、
ということでした。

…。

私も先日ここに、

音楽シーンそのものが、
なんとなく停滞しているように感じられる、
今日この頃です。
おかげで、私も停滞しているのかな?

などと書いたばかりでした。

やはりそうなのかな?

加藤さんがデビューした、
1960年代後半は、
みんなが、
音楽で世界が変えられると、
本気で信じていた時代でした。

そしてそれが幻想に変わったと同時に、
商業的な発展を遂げ、
何回かの起伏を経て、
ついに進化を止めるに至った、
この40年の動きはそんなものでしょうか?

私は最近、
ただ単純に文字通り、
「音を楽しめばいーじゃんっ」と開き直り、
その時々で興味のある音に取り組むようになりましたが、
加藤さんのように商売にしている人は、
そうはいきませんからね…。

加藤さんといえば、
「帰ってきたヨッパライ」はもちろん衝撃的でしたが、
サディスティック・ミカ・バンドがかっこよく、
長身のおかげでドレスアップした衣装がよく似合っていたことが、
たいへん印象に残っています。

オシャレなミュージシャンでした。

あとは、
映画『パッチギ』で流れていた、
「イムジン河」が切なくて好きでした。

しかし、
ここで終わらせたくはないなぁ…。
ジイさんになっても、
エレキだロックだと騒いでいたい…。
そういうことが大切だと思うのですが。
さて、いかがしょう?

このブログのタイトルじゃないけど、
日常生活の片隅に、
いつもROCKがある…。
このまま行きたいものです。
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★ ILLUSTRATION BY nyao