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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2024/11/24 (Sun)
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★2010/02/14 (Sun)
ふたたび、
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』の話題です。

どうやらコイツは、
とんでもない傑作のようで、
毎日、
全曲聴いていても、
まったく飽きることがありません。

6曲目の「SCUMBAG BLUES」(ヤなヤツのブルース?(笑)
はとくに印象的で、
ドスドス暴れるドラムの音が脳内に響きわたります。
どうすると、こんな音に録れるのだろうか?

ところで、
ネットで、
このアルバムに対する、
以下のようなコメントを見つけました。

「おそらくはセッション中に、バンドとしての“ケミストリー”を感じて、止まらなくなっちゃって、イケイケの状態で、未整理のセッションをそのままポンっと出しちゃいましたっ、という感じなんですね。で、どの曲もフックがないんですよ。」

このアルバムの特徴として、
各曲が定型的な楽曲形態をとっていないこと…、
つまり…、
サビがなかったり、
途中からどんどん曲が変わっていったり…、
が上げられます。

これは、
中期以降のZEPが多用した手法に似ていて、
彼らの『聖なる館』以降のアルバムでは、
リフ一発だけとか、
同じメロディの繰り返しとか、
いわゆるファンクの手法を取り入れたりとか、
とにかく既成概念を覆すような曲でいっぱいです。

いつの頃からか、
リフがあって、
歌1番〜サビメロディ、
リフ、
歌2番〜サビメロディ、
ギターソロ…、
最後はサビメロディを何回も繰り返す、
などという楽曲の定型が生まれたのでしょうか?

『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』は、
見事にそれをブッ壊しているのです。
だから、ロック!なのです。
ロックとはもともと、
既成概念を破壊するムーブメントだったはず。
ひさびさに、
それを感じる作品に出会ったので、
私のアドレナリンが全開になっているというわけです。(笑)

で、
当のZEPのメンバーだった、
ジョンジーがいるわけですから、
そのへんは先刻承知の上で、
このように仕上げたんでしょうね…。
確信犯ってヤツだ。(笑)

大昔(といっても1982、3年頃?)
カーラジオから、
プリンスの「リトル・レッド・コルベット」が流れたきた瞬間、
思わず同乗者と、
「これ、サビしか思い浮かばなかったんだろうなぁ…」
と笑ったことを思い出しましたが、
つまり、
そういう場合はサビだけで曲にしてしまえばよろしいのです。

最近ヒットしている曲(とくに日本のモノ)などは、
まったく型にはまった曲の構成だけでなく、
同じような歌詞で、
同じような歌い方をしており、
私などは聴いていて、
退屈を通り越して、
苦痛すら感じることがあります。

そんな状況に風穴を開ける作品…。
もっと多くの人に聴いてほしいなぁ…っと思う今日この頃です。

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★2010/02/07 (Sun)
2ヶ月限定で、
ピンク・フロイドのCDをプライス・ダウン!
1枚モノはなんと1,980円…。

LP時代から、
ピンク・フロイドのアルバムは、
なぜか廉価盤が出ないことで有名だったので、
これは一大事とばかり、
まだCDで揃えていなかった愛聴盤を数枚、
いい機会だと思い、
ゲットしました。

今では、
ピンク・フロイドといえば『ウォール』
という評価が定着しておりますが、
私はどうもこれには賛同できず、
というか…、
『アニマルズ』以降は評価したくありません。

同様に、
シド・バレット在籍時のファースト・アルバムも、
音楽雑誌などでは常に高く評価されておりますが、
これも…以前どこかで書いた通り…、
コンセプトはおもしろいけれど表現手法が稚拙で、
今となっては聴くに耐えない部分が目立ってしまいます。

ということで、
私にとってのピンク・フロイドは、
『神秘』以降『炎』まで。
つまり、
『神秘』
『モア』
『ウマグマ』
『原子心母』
『おせっかい』
『雲の影』
『狂気』
『炎』
の8枚ということになります。

この中で私がとくに重要な作品と位置付けているのが、
まずは初期の2枚組『ウマグマ』ですが、
なぜか今回の発売リストには入っておりませんでした。(泣)

『ウマグマ』のライブ演奏の部分(LP時代のAB面)では、
すでに、
後のピンク・フロイド・サウンドの重要な要素がすべて出ており、
各曲ともスタジオ盤をはるかにしのぐ内容になっております。
(とくに「ユージン、斧に気をつけろ」は鳥肌モノ…)
これを聴くと、
彼らが何をやろうとしていたのかがよくわかります。

それから、
もう1枚、
『雲の影』という、
フランス映画のサントラがあります。
これは小品ばかりが並ぶ地味な作品ですが、
やはりピンク・フロイド・サウンドの重要な部分を、
パーツ単位で見ることができます。
エフェクトを使わず、
しかも大作に編集していない分、
よくわかる内容になっています。

私は、
この2枚が重要だということを、
高校時代(つまり1970年代後半ですな(笑)から言い続け、
ずっと愛聴しているのですが、
どうも世間はそう評価していないようで、
残念なことではあります。

ところで、
アルバムの価格というヤツは、
私の高校時代からほとんど変わらず、
今に至っているわけですが…、
そう考えると、
物価に左右されない、
すばらしい価格設定ということになるのでしょうか?(笑)
(昔は貴重品だったということがよくわかりますね。)

それなのに、
最近はアルバムが売れない…と言う声をよく聞きますが、
いろいろ言われているけれど、
結局は魅力的な作品が少なくなってきている、
ということではないでしょうか?
だって、
貴重品だった時代でも、
いい作品は売れていたわけですから。
そして今も、
ピンク・フロイドの廉価盤に飛びつく大人がたくさんいるのですから…。(笑)
★2010/01/31 (Sun)
デイヴ・グロール。

元ニルヴァーナ、フー・ファイターズ、
現在はゼム・クルックド・ヴァルチャーズのドラマー…。

ニルヴァーナもフー・ファイターズもしっかり聴いたことのない私なので、
いつからそうなのかはよくわからないのですが、
『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』を聴いたかぎりでは、
この人こそ、
ジョン・ボーナムの再来!!!
でたーっ、て感じであります。(笑)

ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのベースは、
あのジョン・ポール・ジョーンズで、
ジェイソン・ボーナム&ジミー・ペイジとの
レッド・ツェッペリン再結成をソデにして、
このトリオに合流したということでもあり、
どうもこのグループは、
並の新人ではなさそうです。

アルバムは全編にわたって、
パワフルなリズムに支配されており、
聴けば聴くほど、
デイヴ・グロールのスゴさが堪能できます。

1曲目などは、
ツェッペリンというよりは、
もろディティクティヴ!
2曲目に至っては、
もろパリス!って感じで、
フォロワーたちのエッセンスが感じられるあたりも、
なかなかのものです。

最近は王道のロックから少し離れていたのですが、
ん〜やっぱりロックはいいなぁ…っと、
少しばかり反省してしまう今日この頃です。

それほど、
このグループ、
というより、
このドラマーはスゴい!!!!

機会あればぜひ聴いてください。
昨年12月に発売されたばかりの新譜です。
そして、
感動を共に分ち合いましょう。

興奮し過ぎて、あまり多くを語れません。(笑)






★2010/01/24 (Sun)
「デトロイト・メタル・シティ」
の地上波初登場をご覧になりましたか?

放送禁止用語の連発をどう処理するのだろうか?
と思いながら見たのですが、
案の定…、
ワンだのニャンだのバキューンだのと(笑)、
擬音でカモフラージュしてあり、
オリジナルの台詞を知っている者にとっては、
それはそれで笑えるものでした。

バカバカしいストーリーと言ってしまえば、
それまでですが、
私には初回に見たときから、
気になるテーマがあります。

あの主人公は、
自分の好きな音楽ができずに悩むのですが、
仮面をかぶった自分の音楽は、
それが本意ではないとしても、
多くの若者に支持されているわけです。

女社長はそれを見抜いていて、
彼に自覚させようとするのですが、
なかなかそうは行きません。

バンドでオリジナルを作ったことのある人なら
わかることだと思いますが、
自分の好きな音楽とバンドの音には、
かなりの隔たりが生じるものです。

そして、
自分の好きな音楽が、
必ずしもその人に最適の表現方法にはならないものです。

あのジミヘンだって、
本当はブルースを渋くキメたかったのに、
チャス・チャンドラーがそれを許さず、
ミッチ・ミッチェルのようなドラムスと組ませたのです。
チャスはジミの黒っぽさを消そうとしたんですね。
そうしなければ、
ジミはただ音がデカイだけのブルースマンで終わってしまうと…。

ジミはずっとそれをよしとしていたのかはわかりません。
しかし、
バディ・マイルスと組んだいきさつを見ると、
やはりそんな自分に違和感を持っていたのかもしれません。

ジミのスゴいところは、
自分でそこに気がついたところで、
すぐにバディをクビにして、
ミッチを呼び戻すのです。

有名なバンドのメンバーがソロ・アルバムを作ると、
なにこれっ?という内容になることがありますよね?
ジミのような例はロック界にたくさんあると言えるでしょう。

成功するミュージシャンは、
自分の好きな音楽はそれとして、
自分が聴き手にアピールできる音を知っている人なのですね。

洋服なんかも同じで、
案外自分の好きなタイプの服が、
他人から見ると似合っていなかったりするもので、
カッコいいと言われる人は、
客観的に自分に似合うものがよくわかっている人、
ということが言えるのではないでしょうか。

そう考えると、
自分を客観的に見ることができる人が、
成功をつかむことができるということになるわけですが…、
なかなかそうはいかないものですね。

「デトロイト・メタル・シティ」を見て、
このようなことを考える人はあまりいないと思いますが(笑)、
私はそんなことを考えてしまいました。



★2010/01/17 (Sun)
目玉のオヤジの声優、
死んじゃいましたね。
誰が後を継ぐんだろうか…。

あ…いや、
今のは独り言です。(笑)

正月以来、
私が毎日のように聴き込んでいるのは、
珍しく新譜(といっても、もうすぐ発売から1年が過ぎますが)で、
キザイア・ジョーンズの『ナイジェリアン・ウッド』です。

発売当初から気になっていたのですが、
(まず、ジャケがよいのだ)
例によって怒濤の紙ジャケ再発にさいなまれ、
結局年末まで購入する機会がありませんでした。

キザイア・ジョーンズと初めて出会ったのは、
かなり前(おそらく20世紀の頃)に、
BSでやっていた、
どこだかのフェスティバルの映像で、
私は、
彼が凄まじいカッティングで、
ディランの「見張り塔からずっと」を歌うのを見て、
たいへんショックを受けました。

なんか…ギターへの新しいアプローチを見た、
というか、
とにかくいままでと違う音の響きがそこにはあったのです。

そんなショックは、
U2の『ヨシュア・トゥリー』以来、
ひさびさのものでした。

その凄まじいカッティングを物語るように、
キザイアのストラト(メイプル指板)は、
ピックが当たる、
最終フレットあたりの塗装がハゲハゲになっており、
それも彼の存在を印象付ける要素になりました。

そして、
すぐに購入したのが、
3枚目にあたる『リキッド・サンシャイン』でしたが、
予想より抑えめの音に驚かされたものの、
アフリカン・ソウルとでもいえそうな音が、
とても新鮮でした。

今回の作品では、
カリエム・リギンスという、
もともとはジャズ・ドラマーでありながら、
ヒップホップまでこなす凄腕ドラマーに、
プロデュースまで任せており、
まず、
リズムが斬新。
変拍子も多いのですが、
アフリカのリズムを全面に出しており、
これが文句なく心地よい。

一時期抑えぎみだった、
過激なカッティングも復活しており、
アフリカン・ファンクとも言うべき、
独特のグルーヴを生み出しております。

そしてメロディがアヤシい。
ミョーにうねる音階は、
やはりアフリカの音階なのでしょうか?
聴いたことのないメロディばかりが続き、
思わず引き込まれてしまいます。

曲の構成は、
延々と同じリフを繰り返しながら盛り上がる、
そう、
ゲロッパ・オヤジのお得意パターンで、
知らず知らずのうちに、
トランス状態に陥る効果があるようです。

キザイアのギターは、
ほとんどソロを弾かず、
ひたすらカッティングとリフにあけくれていますが、
それだけでこれだけの存在感を示すとは、
やはりただ者ではありません。

♪ナイジェリアの木
ビートルズの連中には分かるはずもない
ちゃんと良い木を選ばなきゃ♪
(たぶん「ノルウェー」の森へのアンサー)
なんて、
歌詞もよくできており、
これは近来まれに見る傑作だ、
などと一人でほくそ笑んでおります。

まだまだ、
ギターでやれることって、
残っているんですね。
思いっきり目が覚めました。



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★ ILLUSTRATION BY nyao