「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/04/18 (Sun)
なかなか暖かくなりませんなぁ…。(笑)
私は昔から、
特定のミュージシャンの作品ばかりを聴くことができず、
そのとき気になる作品を、
それこそ気ままに聴いてきました。
よくいるじゃないですか…、
ビートルズの作品ばかりコレクションしているとか、
ボブ・ディランのブートレグを全部持っているとか…、
ああいう方々の感覚はよく理解できません。
まぁ…、
コレクターというのはそういう人種なのでしょうけれど、
同じミュージシャンの作品ばかり聴いていて、
正直なところ、
飽きないのでしょうか?…ねぇ。(笑)
暖かくなると聴きたくなるのは、
アメリカンロックだと前回言いましたが、
もっと暑くなってくると、
ボサノヴァ、レゲエ、
そしてなぜかヴェンチャーズが登場してきます。
共通項としては、
あまり考えずに、
気楽に聴けること…。
暑くなるにしたがって、
思考力が低下するからでしょうか?(笑)
アメリカンロックのスゴいところは、
普段着でラフに演奏してサマになってしまうことだとは、
かつて『web-magazine GAYN GYAN』でも語ったことですが、
これはなかなか日本人には真似のできないことです。
この件では、
ジョー・ウォルシュがイーグルスに加入する直前(1976年)に発表した、
『ジョー・ウォルシュ・ライブ(You Can't Argue With A Sick Mind)』
がサイコーで、
いまだにこれを超える作品にお目にかかったことがありません。
このアルバムは、
こうやったらカッコいいよなぁ…とか、
こうやったら気持ちいいよなぁ…という、
ロックの楽しい要素を凝縮していながら、
それを、
普段着でラフに表現している点がたいへん優れています。
陽気のいい日曜日の午前に似合う作品。(笑)
これに近い作品は他にないかな?と見渡してみたところ…、
そうそうデイヴ・メイスンのライブがありました。
『情念(←ところで、この邦題はなぜ?Certified Live)』
これはかなりウォルシュの作品に近いのですが、
メイスンがえげれす人のせいか、
適度な陰影があります。
で…それが、
ソウルとかファンクの音を引っ張ってきていたり、
アコースティックは12弦を多用していたりして、
ウォルシュほどスコーンと抜けた感じはしません。
(とはいえ、これはこれでカッコいい作品です)
ドゥービーは少々田舎っぽいというか…、
よくあるでしょう?
地方のニイちゃんたちが、
ちょっと不自然に派手な服を着ている…、
そんな感じがあり、
イーグルスは少々乾き過ぎで、
少し油分がほしくなります。
つまり、
ウォルシュの作品は、
すばらしいバランス感覚の上で成り立っており、
適度に軽く、
適度に重く、
適度にアコギが入り、
適度にコーラスが入り、
適度にブルースあり、
軽くファンキーで、
その、
テキトーな感覚がすばらしいのです。
そうそう、
あとこれに近い作品として、
ジョニー/エドガー・ウィンター兄弟のライブがあるのですが、
タイトルが思い出せない上に、
どうも現在は発売されていないようで、
困っております。
marcさんがLPを持っていたんだよなぁ…、
オープニングが「ボニー・モロニー」で、
ライチャス・ブラザースの「ふられた気持ち」が入っているヤツ…。
誰か知っていたら、教えてくれませんか?(笑)
↓ジェイムズ・ギャング時代のウォルシュ。
例のライブでもオープニングの「うぉーく・あうぇい」。
これはドイツのTV局の映像で、
かつて「ビートクラブ」に収録されていたもの。
あまりにも貴重な映像なので、掲載してみました。
私は昔から、
特定のミュージシャンの作品ばかりを聴くことができず、
そのとき気になる作品を、
それこそ気ままに聴いてきました。
よくいるじゃないですか…、
ビートルズの作品ばかりコレクションしているとか、
ボブ・ディランのブートレグを全部持っているとか…、
ああいう方々の感覚はよく理解できません。
まぁ…、
コレクターというのはそういう人種なのでしょうけれど、
同じミュージシャンの作品ばかり聴いていて、
正直なところ、
飽きないのでしょうか?…ねぇ。(笑)
暖かくなると聴きたくなるのは、
アメリカンロックだと前回言いましたが、
もっと暑くなってくると、
ボサノヴァ、レゲエ、
そしてなぜかヴェンチャーズが登場してきます。
共通項としては、
あまり考えずに、
気楽に聴けること…。
暑くなるにしたがって、
思考力が低下するからでしょうか?(笑)
アメリカンロックのスゴいところは、
普段着でラフに演奏してサマになってしまうことだとは、
かつて『web-magazine GAYN GYAN』でも語ったことですが、
これはなかなか日本人には真似のできないことです。
この件では、
ジョー・ウォルシュがイーグルスに加入する直前(1976年)に発表した、
『ジョー・ウォルシュ・ライブ(You Can't Argue With A Sick Mind)』
がサイコーで、
いまだにこれを超える作品にお目にかかったことがありません。
このアルバムは、
こうやったらカッコいいよなぁ…とか、
こうやったら気持ちいいよなぁ…という、
ロックの楽しい要素を凝縮していながら、
それを、
普段着でラフに表現している点がたいへん優れています。
陽気のいい日曜日の午前に似合う作品。(笑)
これに近い作品は他にないかな?と見渡してみたところ…、
そうそうデイヴ・メイスンのライブがありました。
『情念(←ところで、この邦題はなぜ?Certified Live)』
これはかなりウォルシュの作品に近いのですが、
メイスンがえげれす人のせいか、
適度な陰影があります。
で…それが、
ソウルとかファンクの音を引っ張ってきていたり、
アコースティックは12弦を多用していたりして、
ウォルシュほどスコーンと抜けた感じはしません。
(とはいえ、これはこれでカッコいい作品です)
ドゥービーは少々田舎っぽいというか…、
よくあるでしょう?
地方のニイちゃんたちが、
ちょっと不自然に派手な服を着ている…、
そんな感じがあり、
イーグルスは少々乾き過ぎで、
少し油分がほしくなります。
つまり、
ウォルシュの作品は、
すばらしいバランス感覚の上で成り立っており、
適度に軽く、
適度に重く、
適度にアコギが入り、
適度にコーラスが入り、
適度にブルースあり、
軽くファンキーで、
その、
テキトーな感覚がすばらしいのです。
そうそう、
あとこれに近い作品として、
ジョニー/エドガー・ウィンター兄弟のライブがあるのですが、
タイトルが思い出せない上に、
どうも現在は発売されていないようで、
困っております。
marcさんがLPを持っていたんだよなぁ…、
オープニングが「ボニー・モロニー」で、
ライチャス・ブラザースの「ふられた気持ち」が入っているヤツ…。
誰か知っていたら、教えてくれませんか?(笑)
↓ジェイムズ・ギャング時代のウォルシュ。
例のライブでもオープニングの「うぉーく・あうぇい」。
これはドイツのTV局の映像で、
かつて「ビートクラブ」に収録されていたもの。
あまりにも貴重な映像なので、掲載してみました。
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★2010/04/11 (Sun)
春はまだかな?
などと言っていたら、
とつぜん春になりましたね。(笑)
こんないい陽気になると、
スコーンと抜けのいい、
アメリカンロックのライブなどを聴きながら、
青空の下で冷たいビールを飲んだらサイコーです。
(結局、飲むのか?(笑)
今年は例年になく寒かったので、
陰鬱なユーロロックや、
静かなアコギのブルースなどを聴くことが多かったのですが、
どうも音楽というヤツは、
気候に影響されるもののようです。
えげれす国などは、
年中憂鬱な曇り空が多いせいか、
独特の暗さと重さが音に反映されていますが、
かの国を語る際に、
もうひとつ忘れてはいけないことがありました。
ヒネクレた感覚です。
ハイ・ブリッド・ポップなんて、
綺麗な響きの言葉ですが、
よーするにっ、
ちょっとヒネクレてオシャレな感じのポップス、
ってことでしょう?(笑)
でも、
あの特有のヒネクレた感覚がなくなると、
ぶりてぃっしゅ・ろっくではなくなってしまうのです。
この感覚が顕著に現れているグループとしては、
ジェスロ・タル、ジェントル・ジャイアント、
ロキシー・ミュージック、スーパー・トランプ、
10cc、ELO、スパークス…、
そしてクィーンなどがすぐに思い浮かびますが、
いずれも、
それなりにモダンな音を出している点が興味深いですね。
10ccなんか、
なにしろ、
あのロマンティックな名曲のタイトルが、
「アイム・ノット・イン・ラブ」ですから。
♪壁にシミを隠すために君の写真を貼っただけさ
キミを愛しているわけじゃないよ♪
ですからねーっ。(笑)
あの音でこの歌詞は、
かなりキテますなぁ…。
スーパー・トランプも、
「ブレックファスト・イン・アメリカ」などがヒットしたおかげで、
オシャレなポップバンドと思われていますが、
初期の頃はかなり屈折した音を出しております。
個人的にはその時代をもっと高く評価するべきだと思うのですが、
歌詞はシニカルな内容ばかりで、
けっこう笑えます。
クィーンはこの系統の延長にあるというのが、
最近の私の見解ですが、
今でも、
ケミカル・ブラザースなどが支持されているので、
どうやらえげれす人には、
このような感覚が定着しているようです。
さて、
陽気がよくなるたびに、
明るいアメリカンロックに惹かれる私ですが、
そのような音が長続きしたためしはなく、
またマニアックで暗い音に戻っていくわけですが、
これもまた何かのなせる技であり、
いったい私はどのような人格なのでしょう?
などと思う今日この頃です。(笑)
↓スーパー・トランプの
『クライム・オブ・ザ・センチュリー』(1974年)
これは隠れ名盤です。
などと言っていたら、
とつぜん春になりましたね。(笑)
こんないい陽気になると、
スコーンと抜けのいい、
アメリカンロックのライブなどを聴きながら、
青空の下で冷たいビールを飲んだらサイコーです。
(結局、飲むのか?(笑)
今年は例年になく寒かったので、
陰鬱なユーロロックや、
静かなアコギのブルースなどを聴くことが多かったのですが、
どうも音楽というヤツは、
気候に影響されるもののようです。
えげれす国などは、
年中憂鬱な曇り空が多いせいか、
独特の暗さと重さが音に反映されていますが、
かの国を語る際に、
もうひとつ忘れてはいけないことがありました。
ヒネクレた感覚です。
ハイ・ブリッド・ポップなんて、
綺麗な響きの言葉ですが、
よーするにっ、
ちょっとヒネクレてオシャレな感じのポップス、
ってことでしょう?(笑)
でも、
あの特有のヒネクレた感覚がなくなると、
ぶりてぃっしゅ・ろっくではなくなってしまうのです。
この感覚が顕著に現れているグループとしては、
ジェスロ・タル、ジェントル・ジャイアント、
ロキシー・ミュージック、スーパー・トランプ、
10cc、ELO、スパークス…、
そしてクィーンなどがすぐに思い浮かびますが、
いずれも、
それなりにモダンな音を出している点が興味深いですね。
10ccなんか、
なにしろ、
あのロマンティックな名曲のタイトルが、
「アイム・ノット・イン・ラブ」ですから。
♪壁にシミを隠すために君の写真を貼っただけさ
キミを愛しているわけじゃないよ♪
ですからねーっ。(笑)
あの音でこの歌詞は、
かなりキテますなぁ…。
スーパー・トランプも、
「ブレックファスト・イン・アメリカ」などがヒットしたおかげで、
オシャレなポップバンドと思われていますが、
初期の頃はかなり屈折した音を出しております。
個人的にはその時代をもっと高く評価するべきだと思うのですが、
歌詞はシニカルな内容ばかりで、
けっこう笑えます。
クィーンはこの系統の延長にあるというのが、
最近の私の見解ですが、
今でも、
ケミカル・ブラザースなどが支持されているので、
どうやらえげれす人には、
このような感覚が定着しているようです。
さて、
陽気がよくなるたびに、
明るいアメリカンロックに惹かれる私ですが、
そのような音が長続きしたためしはなく、
またマニアックで暗い音に戻っていくわけですが、
これもまた何かのなせる技であり、
いったい私はどのような人格なのでしょう?
などと思う今日この頃です。(笑)
↓スーパー・トランプの
『クライム・オブ・ザ・センチュリー』(1974年)
これは隠れ名盤です。
★2010/03/28 (Sun)
う〜ん、
またヤラれましたなぁ、
ジェフ・ベック師匠に…。(笑)
長いブランクを経て発表された、
『Who Else!』(俺を誰だと思ってやがるんだ!ってか?(笑)から、
『You Had It Coming』、『Jeff』と続いた3部作は、
コンピューターを駆使したサウンドを追求しており、
ロックもここまで来たかぁ…と感心すると同時に、
師匠のあくなき探究心に感服したものです。
そして私は、
1999年、2000年の来日公演で、
師匠の凄まじいパワーを浴び、
(両方とも、かなり前の方の席だったんだよね〜)
自身のバンド(もちろん、LOOSE CONNECTIONです)
の再始動へと向かったのでありました。
正直、
ここから先はもうないだろうなぁ…、
っと思っていたら、
とつぜん新作が出るというニュースが…。
うわぁ〜、ダサいジャケ。
およそ購買意欲をそそらないなぁ…、
っと思ったものの、
まぁ7年ぶりの師匠の新作だから付き合ってみるか、
という程度で入手したのですが…。
これは素晴らしい作品です。
ここには、
前3作でオナカ一杯になった感のある、
コンピューターの存在感は薄くなり、
かわりに全編にわたって、
オーケストラを採用し、
ヴォーカル・パートを、
ジョス・ストーンをはじめとする、
若手女性シンガーに委ね、
師匠は、
いつになく、
おだやかに、
そしてたおやかなプレイに終始しています…。
そうです…、
ぜんぜん攻撃的ではないのです。
来日公演のとき、
『You Had It Coming』に収録されている、
「Nadja」や、
ビートルズの「A Day In The Life」のような、
おだやかな曲でプレイする師匠の背後から、
なんともいえないオーラというか、
スピリチュアルなパワーを感じて、
涙があふれてきたことを覚えていますが、
今回の新作『Emotion & Commotion』は、
全編、
その感じなのです。
師匠はコンピューターとも決別し、
スピリチュアルな領域へ足を踏み入れたといえます。
スゴい、
まさにギターを弾いた神になろうとしているのかも…。(笑)
こうなると、
来日公演のチケットを予約しなかったことを、
悔やむばかりです。
当日券を探して行ってみようかな?
東京国際フォーラムは通勤の途中だし…。
ところで、
来日するバンドのメンバーですが、
ドラムはあのナラダ・マイケル・ウォルデンになり、
ベースはカナダ出身の女性ベーシスト、
ロンダ・スミス(RHONDA SMITH)になったようです。
ロンダは、
プリンスやキャンディ・ダルファーのバックにいた、
名プレイヤーですが、
ご覧の通りの美女です↓。
師匠っ!
70に近づいているというのに…、
やりますなぁ。(笑)
またヤラれましたなぁ、
ジェフ・ベック師匠に…。(笑)
長いブランクを経て発表された、
『Who Else!』(俺を誰だと思ってやがるんだ!ってか?(笑)から、
『You Had It Coming』、『Jeff』と続いた3部作は、
コンピューターを駆使したサウンドを追求しており、
ロックもここまで来たかぁ…と感心すると同時に、
師匠のあくなき探究心に感服したものです。
そして私は、
1999年、2000年の来日公演で、
師匠の凄まじいパワーを浴び、
(両方とも、かなり前の方の席だったんだよね〜)
自身のバンド(もちろん、LOOSE CONNECTIONです)
の再始動へと向かったのでありました。
正直、
ここから先はもうないだろうなぁ…、
っと思っていたら、
とつぜん新作が出るというニュースが…。
うわぁ〜、ダサいジャケ。
およそ購買意欲をそそらないなぁ…、
っと思ったものの、
まぁ7年ぶりの師匠の新作だから付き合ってみるか、
という程度で入手したのですが…。
これは素晴らしい作品です。
ここには、
前3作でオナカ一杯になった感のある、
コンピューターの存在感は薄くなり、
かわりに全編にわたって、
オーケストラを採用し、
ヴォーカル・パートを、
ジョス・ストーンをはじめとする、
若手女性シンガーに委ね、
師匠は、
いつになく、
おだやかに、
そしてたおやかなプレイに終始しています…。
そうです…、
ぜんぜん攻撃的ではないのです。
来日公演のとき、
『You Had It Coming』に収録されている、
「Nadja」や、
ビートルズの「A Day In The Life」のような、
おだやかな曲でプレイする師匠の背後から、
なんともいえないオーラというか、
スピリチュアルなパワーを感じて、
涙があふれてきたことを覚えていますが、
今回の新作『Emotion & Commotion』は、
全編、
その感じなのです。
師匠はコンピューターとも決別し、
スピリチュアルな領域へ足を踏み入れたといえます。
スゴい、
まさにギターを弾いた神になろうとしているのかも…。(笑)
こうなると、
来日公演のチケットを予約しなかったことを、
悔やむばかりです。
当日券を探して行ってみようかな?
東京国際フォーラムは通勤の途中だし…。
ところで、
来日するバンドのメンバーですが、
ドラムはあのナラダ・マイケル・ウォルデンになり、
ベースはカナダ出身の女性ベーシスト、
ロンダ・スミス(RHONDA SMITH)になったようです。
ロンダは、
プリンスやキャンディ・ダルファーのバックにいた、
名プレイヤーですが、
ご覧の通りの美女です↓。
師匠っ!
70に近づいているというのに…、
やりますなぁ。(笑)
★2010/03/21 (Sun)
HMVのネットショップで、
ランダムにアーティスト検索をしていたら…、
DAVID ROSE、
デヴィッド・ローズ…、
いや、
フランスで活動していたから、
ダヴィド・ロゼと呼ぶべきか…、
の1977年発表のソロアルバム、
『Distance Between Dreams』…、
日本語に訳すと『夢のかけ橋』って感じで演歌になってしまう?(笑)、
名盤の誉れ高いが希少盤で、
20年前くらいに中古盤が10万円で売られていた、
あの幻の作品が…、
なんと“紙ジャケ/SHM-CD仕様”で、
たったの3,300円で販売されているではありませんか。
うわーっ、
あり得ねぇーっ、
もう、
最近はなんでもアリだなーっ、
と驚きながら、
もちろんソッコーで手に入れたことは、
言うまでもありません。
さて中身がよかったことは、
あらためて言うまでもありませんが、
つくづく、
この頃(1970年代後半)の
フランスのジャズロックっていいなぁ…っと、
何がいいのかって、
ヴァイオリンがメインの作品が多いことで、
いかにも“おフランス”な音が多いからなのです。
フランスのジャズロックといえば、
なにはなくともマグマ(MAGMA)であり、
その系統の人脈が圧倒的多数を占めています。
おまけにヴァイオリン入りといえば、
録音当時17歳だった、
ディディエ・ロックウッド(DIDIER LOCKWOOD)が
狂気のインタープレイを披露する、
『MAGMA Live』ということになりますが、
(これについては、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)
じつは、
マグマ周辺人脈以外にも、
ヴァイオリンがメインのジャズロックは、
多数存在しているのです。
DAVID ROSEは、
ダヴィド・ロゼなどと言ってしまいましたが、
レッキとしたアメリカ人です。
(つまり、デヴィッド・ローズなのです)
ただ、
参加したグループが
トランジット・エキスプレス(TRANSIT EXPRESS)という
フランスのバンドであったため、
ユーロロックの区分に入れられておりますが、
それだけでなく、
プレイ自体もまったくアメリカの香りがせず、
おもいっきりヨーロッパの音になっているから、
それで正解といえるでしょう。
デヴィッド・ローズは、
ディデイエ・ロックウッドほど力技ではなく、
もう少し繊細で幻想的な感じが強いのですが、
プレイ自体はまったく見劣りすることがないので、
ふたりはライバル的存在といえるでしょう。
そして、
フランスにはもうひとり、
ジャン・リュック・ポンティ(JEAN-LUC PONTY)という、
大御所がおりますが、
この方も1977年には、
『Enigmatic Ocean』(秘なる海)という名作を発表しており、
こちらは、
当時まだ無名だった、
アラン・ホールズワースと、
火花散るプレイを繰り広げております。
そういえば、
ATOLLの『L'araignee-Mal』(無魔)も
ヴァイオリン入りの作品でした。
(これについても、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)
ヴァイオリンという楽器は、
フレットがないため、
とてもなめらかにフレーズを上昇、
または下降させることができます。
また弓の特性を生かして、
ヒステリックに弾くことも、
優雅に弾くことも自由自在。
このため、
起伏の激しい感情、
…狂気に突入したり、
正気に戻ったり…、
をうまく表現することに適しています。
それは、
よく、
女性の感情に似ているとか、
おかげで、
太陽よりは月だとか言われているのですが、
最近私がハマっている、
山岸凉子作品を読む際のBGMとして、
サイコーであることは間違いありません。(笑)
イタリアにも、
PFMのマウロ・パガーニという、
名ヴァイオリン奏者がいるのですが、
これは、
これらフランス系の面々と比較すると、
少し泥臭い感じです。
(地中海の民族音楽からの影響が強いからでしょうか?)
私としてはやはり…、
美しくもはかない、
そして、
さりげなく狂気をはらんだ、
“おフランスのヴァイオリン奏者”がよろしい、
ということになりますね。
このへんの話題は、
もっと続けたいのですが、
いかがでしょう?(笑)
ランダムにアーティスト検索をしていたら…、
DAVID ROSE、
デヴィッド・ローズ…、
いや、
フランスで活動していたから、
ダヴィド・ロゼと呼ぶべきか…、
の1977年発表のソロアルバム、
『Distance Between Dreams』…、
日本語に訳すと『夢のかけ橋』って感じで演歌になってしまう?(笑)、
名盤の誉れ高いが希少盤で、
20年前くらいに中古盤が10万円で売られていた、
あの幻の作品が…、
なんと“紙ジャケ/SHM-CD仕様”で、
たったの3,300円で販売されているではありませんか。
うわーっ、
あり得ねぇーっ、
もう、
最近はなんでもアリだなーっ、
と驚きながら、
もちろんソッコーで手に入れたことは、
言うまでもありません。
さて中身がよかったことは、
あらためて言うまでもありませんが、
つくづく、
この頃(1970年代後半)の
フランスのジャズロックっていいなぁ…っと、
何がいいのかって、
ヴァイオリンがメインの作品が多いことで、
いかにも“おフランス”な音が多いからなのです。
フランスのジャズロックといえば、
なにはなくともマグマ(MAGMA)であり、
その系統の人脈が圧倒的多数を占めています。
おまけにヴァイオリン入りといえば、
録音当時17歳だった、
ディディエ・ロックウッド(DIDIER LOCKWOOD)が
狂気のインタープレイを披露する、
『MAGMA Live』ということになりますが、
(これについては、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)
じつは、
マグマ周辺人脈以外にも、
ヴァイオリンがメインのジャズロックは、
多数存在しているのです。
DAVID ROSEは、
ダヴィド・ロゼなどと言ってしまいましたが、
レッキとしたアメリカ人です。
(つまり、デヴィッド・ローズなのです)
ただ、
参加したグループが
トランジット・エキスプレス(TRANSIT EXPRESS)という
フランスのバンドであったため、
ユーロロックの区分に入れられておりますが、
それだけでなく、
プレイ自体もまったくアメリカの香りがせず、
おもいっきりヨーロッパの音になっているから、
それで正解といえるでしょう。
デヴィッド・ローズは、
ディデイエ・ロックウッドほど力技ではなく、
もう少し繊細で幻想的な感じが強いのですが、
プレイ自体はまったく見劣りすることがないので、
ふたりはライバル的存在といえるでしょう。
そして、
フランスにはもうひとり、
ジャン・リュック・ポンティ(JEAN-LUC PONTY)という、
大御所がおりますが、
この方も1977年には、
『Enigmatic Ocean』(秘なる海)という名作を発表しており、
こちらは、
当時まだ無名だった、
アラン・ホールズワースと、
火花散るプレイを繰り広げております。
そういえば、
ATOLLの『L'araignee-Mal』(無魔)も
ヴァイオリン入りの作品でした。
(これについても、
「web-magazine GYAN GYAN」で詳しく紹介をしています)
ヴァイオリンという楽器は、
フレットがないため、
とてもなめらかにフレーズを上昇、
または下降させることができます。
また弓の特性を生かして、
ヒステリックに弾くことも、
優雅に弾くことも自由自在。
このため、
起伏の激しい感情、
…狂気に突入したり、
正気に戻ったり…、
をうまく表現することに適しています。
それは、
よく、
女性の感情に似ているとか、
おかげで、
太陽よりは月だとか言われているのですが、
最近私がハマっている、
山岸凉子作品を読む際のBGMとして、
サイコーであることは間違いありません。(笑)
イタリアにも、
PFMのマウロ・パガーニという、
名ヴァイオリン奏者がいるのですが、
これは、
これらフランス系の面々と比較すると、
少し泥臭い感じです。
(地中海の民族音楽からの影響が強いからでしょうか?)
私としてはやはり…、
美しくもはかない、
そして、
さりげなく狂気をはらんだ、
“おフランスのヴァイオリン奏者”がよろしい、
ということになりますね。
このへんの話題は、
もっと続けたいのですが、
いかがでしょう?(笑)
★2010/03/07 (Sun)
今年の初めに、
紙ジャケSHM-CD仕様で再発された、
イタリアのゴブリン(GOBLIN)というバンドの
セカンドアルバム『ROLLER』(1976年)は、
LP時代から私の愛聴盤でした。
ゴブリンは、
「サスペリア」や「ゾンビ」といった、
ホラー映画のサウンドトラックを担当したことで有名になりました。
おかげで、
彼らはサントラ専門のバンドと思われていますが、
じつはそればかりではなく、
『ROLLER』ともう1枚のオリジナルアルバムを残す、
レッキとしたロックバンドなのでありました。
メンバーが、
イタリアを代表するスタジオミュージシャンで構成されているので、
テクニック面では申し分なく、
またサントラが得意なため、
映像が浮かんでくるようなイマジネイション豊かな曲が多く、
もっと評価されてしかるべきバンドだと思います。
『ROLLER』はそんな彼らのセカンドアルバムで、
全編インストのオリジナル作品です。
曲調は…、
当時世界的に流行の兆しを見せていた、
フュージョンの走りというか…、
マハビシュヌ・オーケストラや
リターン・トゥ・フォーエヴァーの影響を感じさせる、
シャープなジャズロックを主体としながらも、
そこはイタリアですから…(笑)、
しっかりとクラシック(それもバロック調)の要素が加味された、
独特の音になっています。
このジャズロック+クラシックという構図は、
かなりカッコいいと思うのですが、
世界的規模ですと案外と見当たらない音のようです。
これが、
1970年代中盤のイタリア周辺に、
なぜかドッと固まっており、
今回『ROLLER』を聴いて、
また認識を新たにしたというわけです。
『ROLLER』に近いところといえば、
ノヴァ(NOVA)の『VIMANA』(やはり1976年)という作品が
かなりの傑作なのですが、
こちらはイタリアのメンバーを中心に、
なんと、
ドラムにナーラダ・マイケル・ウォルデン、
ベースにパーシー・ジョーンズが全面参加しており、
ジャズだけでなく、
ソウルに近い要素も加味させた内容になっており、
その独特の透明感には目を見張るものがあります。
イタリアのプログレ系で、
ジャズっぽいインストを得意としているバンドには、
「アルティ エ メスティエリ」(ARTI E MESTIERI:1974年デビュー)
という大御所がおり、
こちらはクラシックだけでなく、
地中海の民族音楽の要素がたっぷり盛り込まれておりますが、
“イタリアの手数王”と呼ばれるドラマー、
フリオ・キリコが在籍していることもあって、
国内では別格扱いになっていたようです。
ゴブリンは、
このバンドを目標に結成されたとか…。
さて…、
ひさびさに聴いた『ROLLER』ですが、
やはりホラー映画のサントラが得意なだけあって、
最近ハマっている山岸凉子作品のBGMとしてサイコーであります。(笑)
有名な「エクソシスト」のリフレインに
そっくりなフレーズが出てくる個所もあったりして、
オカルティックな雰囲気でいっぱいです。
この頃のイタリアンロックっていいと思うのですが、
わりとマニアの間では評判が悪くて…、
困りますなぁ〜。(笑)
紙ジャケSHM-CD仕様で再発された、
イタリアのゴブリン(GOBLIN)というバンドの
セカンドアルバム『ROLLER』(1976年)は、
LP時代から私の愛聴盤でした。
ゴブリンは、
「サスペリア」や「ゾンビ」といった、
ホラー映画のサウンドトラックを担当したことで有名になりました。
おかげで、
彼らはサントラ専門のバンドと思われていますが、
じつはそればかりではなく、
『ROLLER』ともう1枚のオリジナルアルバムを残す、
レッキとしたロックバンドなのでありました。
メンバーが、
イタリアを代表するスタジオミュージシャンで構成されているので、
テクニック面では申し分なく、
またサントラが得意なため、
映像が浮かんでくるようなイマジネイション豊かな曲が多く、
もっと評価されてしかるべきバンドだと思います。
『ROLLER』はそんな彼らのセカンドアルバムで、
全編インストのオリジナル作品です。
曲調は…、
当時世界的に流行の兆しを見せていた、
フュージョンの走りというか…、
マハビシュヌ・オーケストラや
リターン・トゥ・フォーエヴァーの影響を感じさせる、
シャープなジャズロックを主体としながらも、
そこはイタリアですから…(笑)、
しっかりとクラシック(それもバロック調)の要素が加味された、
独特の音になっています。
このジャズロック+クラシックという構図は、
かなりカッコいいと思うのですが、
世界的規模ですと案外と見当たらない音のようです。
これが、
1970年代中盤のイタリア周辺に、
なぜかドッと固まっており、
今回『ROLLER』を聴いて、
また認識を新たにしたというわけです。
『ROLLER』に近いところといえば、
ノヴァ(NOVA)の『VIMANA』(やはり1976年)という作品が
かなりの傑作なのですが、
こちらはイタリアのメンバーを中心に、
なんと、
ドラムにナーラダ・マイケル・ウォルデン、
ベースにパーシー・ジョーンズが全面参加しており、
ジャズだけでなく、
ソウルに近い要素も加味させた内容になっており、
その独特の透明感には目を見張るものがあります。
イタリアのプログレ系で、
ジャズっぽいインストを得意としているバンドには、
「アルティ エ メスティエリ」(ARTI E MESTIERI:1974年デビュー)
という大御所がおり、
こちらはクラシックだけでなく、
地中海の民族音楽の要素がたっぷり盛り込まれておりますが、
“イタリアの手数王”と呼ばれるドラマー、
フリオ・キリコが在籍していることもあって、
国内では別格扱いになっていたようです。
ゴブリンは、
このバンドを目標に結成されたとか…。
さて…、
ひさびさに聴いた『ROLLER』ですが、
やはりホラー映画のサントラが得意なだけあって、
最近ハマっている山岸凉子作品のBGMとしてサイコーであります。(笑)
有名な「エクソシスト」のリフレインに
そっくりなフレーズが出てくる個所もあったりして、
オカルティックな雰囲気でいっぱいです。
この頃のイタリアンロックっていいと思うのですが、
わりとマニアの間では評判が悪くて…、
困りますなぁ〜。(笑)