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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2010/11/07 (Sun)
恋人…?
いや…、
ギターのことです。(笑)

このブログでもずっと、
あーでもないこーでもないと言い続けていましたが、
2010年11月3日、
遂に新しいギターをGETしました。

ブツは、
バッカスのストラトキャスター。
いろいろ迷ったあげく、
なーんだ、
結局また同じギターかなどと言わないでください。
なんてったって、
これは、
特別なブツなんですから。



私が彼女を最初に見かけたのは、
先週の火曜日(11/2)のこと。
会社関係の飲み会が続き、
辟易としていたある夜、
久しぶりで訪問した、
ディバイザーのホームページで、でした。

“バッカス・ブランドでクラシック・シリーズ復活!”

おっ、
数年前にF社からクレームをもらい、
フルコピーモデルはやめたはずなのに…、
いや…、
それでも、
中京地区(名古屋&静岡)では、
ショップ・オリジナルで、
細々と続けていた、
あの、
超レベルの高いコピーモデルを、
自社ブランド名で復活させるのかぁ…?

と…、
ヘッドを見ると、
あの“フルコピーではありません”の言い訳がましい、
中途半端な形状…、
というよりダサイ形状ではなく、
ドンズバ、
F社モデルの形をしているではありませんかーっ。

いいなぁ…これ。

仕様を見ると、
厳選された素材に、
トップ・ラッカー塗装(!)
コストを下げるために、
ピックアップは新開発の自社製品、
しかも…、
1本1本手作り…。

3色製造で、
限定30本かぁ…、
このバーガンディ・ミスト、
(↓写真いちばん左側の、紫とピンクの中間のメタリック)
CHARが使っていたモデルそのものだなぁ…。



いいなぁ…この色。

BODY:ALDER
NECK:MAPLE
FINGER BOARD:ROSEWOOD
MACHINE HEAD:SD91-05M
PICK UP:Bacchus SV-A5
BRIDGE:STC-5DH
FINISH:TOP LACQUER
COLOR:3TS,BLK,OWH,BGM,etc
With GIG BAG

価格:¥OPEN ----実勢価格¥79,800(税込)----

で…いくらなの?
えっ…なっ、なな、ななまんきゅーせんはっぴゃくえーん?
安い、
いや、
安過ぎないか?これ。

あーっ、これ欲しい。
ぜーったい、欲しい。
ついに巡り会うべきものに出会ったーっ。
と…、
ほぼ錯乱状態になり、
あちこちのショップを探しまくったのですが…。

東京と大阪の2件のショップに、
まだ在庫があることは確認したけれど…、
ちょっと違うんだよね。
マッチングヘッドじゃないじゃん。
(マッチングヘッド=ヘッドをボディと同色に塗装していること)
写真と違うじゃん。
これじゃ、
CHARのと違うよーっ。

そして…、
更に半日検索したところ、
あった、
あったー、
ありました。
名古屋のショップに、
1本だけ。
いっぽんだけ…。
♪いっぽんでーもにんじん♪(?)

しかも…、
どうやらショップでオーダーしたもののようで、
あーっ、
見るからによさげだーっ。

これが翌日(11/3)のこと。
さっそくショップへ連絡をして、
在庫を確認の上、
仮予約をし、
そのまた翌日(11/4)に入金。
いや、
入金するまで、
仕事が手につかなかったこと…。(笑)

ショップの方の迅速な対応のおかげもあり、
11月6日(土)、
クロネコヤマトの宅急便で、
晴れて納品となりました。

ショップからの情報で、
このギター…、
マッチングヘッドのものは、
3本限定ということがわかり、
更に驚いたというか、
巡り会うべきギターに出会ったな…、
という感を強くした次第です。
(ほとんど、衝動買いですけどね…)

さて、
そんな彼女ですが、
まず、軽い。
今メインで使っている、
黒いストラト(ブラッキー)よりも、
まだ軽い。

私の経験では、
ほんの少々の例を除いて、
ストラトは軽い方がよい。

まず、この時点でおっけー。

そして、
アンプを通さずに弾いてみたら、
いや新品のくせに、
よく鳴ること。

あと2本持っているバッカスのギターもそうですが、
新品の状態でも鳴りがいいのは、
このメーカーの特徴です。

材の寝かせが十分な上に、
ネックとボディの接合が素晴らしいことの証でしょう。

さらに、
アンプに通してみたら、
ネック側PUの音が…、
素晴らしい。
まろやかでクリア。
また、
ハーフトーンはどちらも抜けがよく、
使える音です。
軽量ボディならではの音ですな…これは。

セールスポイントであった塗装を含め、
全体の作りは申し分なく、
何度も言うように、
この価格ではあり得ない品質です。

ネックの感触も素晴らしく、
私はフェンダーのローズ指板は、
あまり好きではなかったのですが、
これなら大丈夫そう…、
長く使えるギターになりそうだな。

メインのブラッキーが、
購入から16年を経過しているので、
そろそろ後継機が欲しかったところ。
このギターなら、
申し分ないでしょう。
いやーっ、弾きこみたいですねー。

さて、
こうして、
長いこと迷い続けた甲斐もあってか、
十分過ぎるほど納得の行くギターを手に入れ、
12/4(恒例の忘年会ライブ)はガンバルぞーっと思った矢先、
ベーシストが肝炎で緊急入院…、
あーっ?どーすんだよーっ。
トリオでやるのか?やってやろーじゃん。
いや、
たとえ一人になっても、
今年はやっちゃうぞーっ、
ということで…、

物語は次回以降に続く。(笑)
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★2010/10/31 (Sun)
私は、
HMVのネット販売をよく利用しますが、
現在、
ダイアモンド会員という扱いになっています。

HMVのネット会員は、
購入100円で1ポイント(1円相当)が付くことになっていますが、
ダイアモンド会員はそれが倍になります。

HMVのネット販売は月に数度、
期間限定のイベントがあり…、
例えば前回は、
「洋楽CDどれでもポイント10倍」でしたが…、
ポイントを大幅に貯めることができるチャンスが、
頻繁にあるのです。

ポイント10倍は、
購入100円で10ポイント(10円相当)。
私のようなダイアモンド会員ではそれが倍ですから、
購入100円で20ポイント(20円相当)…。
つまり、20%オフということになります。

その他、
洋楽マルチバイ…、
アイコンのついている商品を3点購入すると、
最大30%オフ…、
というように、
いろいろと割引の制度があって、
お得なこと、
この上ありません。

はっきり言って、
この制度を知ってから、
探す手間もないし、
ポイントは貯まるし、
ということで、
CDを店舗で購入することがなくなりました。

で、
ポイントが貯まるチャンスがあるたびに、
数枚のCDをまとめ買いするのですが、
どんなに便利な制度を利用するようになっても、
私の悪いクセは改まらないようです。

悪いクセとは…?

コレクションが完結しないという、
悪いクセです。

例えば、
あるミュージシャンの作品が、
紙ジャケで再発されることになったとします。
当然、
順番に揃えていくわけですが、
あと1枚ですべて揃う、
というあたりになると、
なぜか?
収集意欲がなくなり、
そろそろ他の作品に目移りし始めて、
そこでコレクションをやめてしまうのです。

で…、
しばらくして、
あ~そうだったとばかりに、
コレクションを完結させようとしても、
時すでに遅く、
完売で入手不可能…。
この繰り返しです。

これはCDに限った話ではなく、
私のコレクションは、
あと1~2つで完全になるのに…というあたりで、
終わっているものばかりです。

じつは飽きっぽい性格なのか?
それとも、
突き詰め過ぎてイヤになってしまうのか?
いずれにしても、
コレクターのようでコレクターでない、
たいへん中途半端な私です。

最近CDに関しては、
防止策とばかりに、
前述のポイントを有効活用し、
半ば興味が薄れかけた残りの1枚は、
ポイントで購入することにしているので、
少しは解消されてきているかもしれません。

しかし、
そのポイント、
他のものに使いたくなってしまうのは、
相変わらずです。

今HMVでは、
「11/3まで★邦楽CD全品ポイント10倍!」
というのをやっているのですが、
今回もどうやって利用しようか、
悩んでいるところです。

1つ2つ欠けたコレクションが並ぶ棚というのは、
奇妙な光景ですよね?(笑)



とりあえず、
あと2つで完全になる、
鉄道コレクション 名鉄シリーズ↓



第1話を見逃した「SPEC」↓
(じつは戸田恵梨香ファンだったりして…(笑)


★2010/10/24 (Sun)
バッド・カンパニーが来日していると思ったら、
ユーライア・ヒープも来ていたんですね。
いったい今年は、西暦何年なのであろうか?(笑)

そのおかげか、
紙ジャケット・シリーズが再発売されており、
(ユーライア・ヒープはSHM-CD仕様)
前回買い逃した分をこの時とばかりに、
集めまくっているのでありました。

ユーライア・ヒープは2003年リマスターの際に、
大量の未発表曲を放出しておりますが、
このへんの楽曲は、
いわゆる“ボーナストラック”の域を超えた傑作揃いなので、
あなどることができません。

とくに完成度の高い、
「ホワイ」や「クリスタル・ボール」を聴くと、
なぜこれをボツにしたのか?
理解に苦しむほどであります。

当時の彼らは、
世界レベルでの成功を収め始めた時期で、
とにかくツアー、ツアーの連続。
どこの国でも訪問して、
コンサートで名前を上げようとしていたので、
なにしろ、
腰を落ち着けてレコーディングするヒマがなかった、
ということでした。

おかげで、
傑作の誉れ高い、
『悪魔と魔法使い』と『魔の饗宴』も、
じつは、
当の作者たちにとっては消化不良の作品で、
本当のところは、
もう少し時間をかけて手を加えたかったようです。
(2枚組のコンセプトアルバムという構想があったとか…)

たしかに、
昔から、
両作品とも少々あっさりしているで、
もう少し脂分(?)がほしいなぁ…っと思うところはありました。

歴史に、
“もし”はありませんが、
もしも、
この時期のユーライア・ヒープが、
「ホワイ」や「クリスタル・ボール」といった楽曲をアルバムに加え、
もう少し時間をかけてアルバムを仕上げていたら、
彼らの評価は、
今とは比較にならないほど、
高いものになっていたかもしれません。

いや、
レッド・ツェッペリンやブラック・サバスだって、
同じような状況で名作を残したじゃありませんか?
とおっしゃる方がいるかもしれませんが、
ユーライア・ヒープは彼らより手の込んだ音を出していたので、
その比較はどうかな?と思います。

ユーライア・ヒープの音は、
芸術性の高い音なので、
このへんの事情は惜しまれるところですね。

私は同じように、
最後期のTレックスや、
第3期後半のディープ・パープルも、
もったいないなぁ…っと感じるのですが、
ユーライア・ヒープの場合、
制作側もこのことをよく理解しているようで、
ここに特筆すべきものがあります。

制作側の思いは、
前述の未発表曲の扱いによく表れています。
リミックスだけでなくコメントなどにも、
楽曲に対する深い愛情が感じられますね。

来日したユーライア・ヒープはどんなメンツなのか、
よくわかりませんが、
私には70年代の彼らの作品は、
これからも永遠に輝き続けるだろうと思えて仕方ありません。
今回、
あらためて『魔の饗宴』を聴き、
さらにその思いを強くしました。

あ…ヒープのことばかり書いて、
バドカンのことを書くスペースがなくなってしまいましたが…、
ミック・ラルフスの代役が、
元ハートのハワード・リースって何?(笑)
どうしてそうなるのかしらん?
でも、
各曲を完璧にこなしていたとか…。

今だに、
ロック界の主力は、
あの時代のミュージシャンなのでしょうか?
この先どうなるのだろうか?
ちょっと心配ではあります。
だんだんロックの名作が、
クラシック・ミュージックのような扱いになって行くことに、
不安を覚える私でした。

↓こんなの見つけたのですが、
これおそらく初来日時の映像だと思いますが、
歌詞を日本語に訳すのはどうか?っと…。(笑)
でも、ゲイリー・セイン(ベース)が…動いている。


★2010/10/17 (Sun)
ストーンズの紙ジャケ収集に明け暮れた夏が過ぎ、
ようやく一段落かと思いきや…、
『LADYS & GENTLEMEN』がやって来ました。(笑)
全盛期のストーンズの映像です。
どうも今年は、
ストーンズ漬けの1年になりそう…。

さて、
この映像を前にした私は、
とても正気を保っていられませんでした。

だってー、
中学生の頃に、
ミュージックライフとかで見た、
または数多くの写真集で見た、
グラビアのストーンズがそのまま、
動いているんですもの…。(笑)

オープニングは「Brown Sugar」か、
「♪茶色いお砂糖ーっ、キミはとってもおいしーっ♪」(by王様)
キースはサンバーストのストラト、
ミック・テイラーはサンバーストのレスポール、
ビルは…、
うーっ、アンペッグの透明ベースだ。(カッコいい!)
そういえば、
昔々、
アンペッグの透明ギターを買おうとしたっけ…。
グレコのコピーモデルが出たとき、
なんで買わなかったんだっけ?
そうだ、
プリプリのギターが使っていたからだ。
彼女のファンと思われるのがイヤでやめたんだった。
そーいえば、
最近では、
赤いムスタングが「あずにゃんぐ」とか言われていて、
やはり使うのが恥ずかしいギターになっているよなぁ…。
(アニメ「けいおん」のあずが使っているから)

あれっ?
「Brown Sugar」でキースがハモらない。
まだエンジンがかかっていないのかな?

2曲目「Bitch」では、
キースもサンバーストのレスポールに持ち替えるけど、
(両方ともレスポールというのはどうかと思いますが)
これ以降、
ブロンドのテレキャスも頻繁に顔を出しますなぁ…。
この、
ピカピカした白っぽいシャツにジーンズ、
首にインドシルクのスカーフを巻いて、
ブロンドのテレキャスを抱えたキースの姿。
これこそ、
私が少年時代に崇め奉ったキース様…。
クリアホルダに入っていた、
グラビア切り抜きのキースの写真そのままじゃありませんか。
スゴい、スゴい。それが…動いている。

ミックは、
白いジャンプスーツみたいなのと。
同じく黒いヤツが交互に出てきますが、
これもグラビアそのもの。
顔は化粧バッチリで、
なんかちょっとえっちな感じ。
「Midnight Rambler」の途中では、
例の、
床を鞭で叩く場面もあり、
もうフェロモン全開であります。

もう一人のミック、
ミック・テイラーはほとんど動かず、
ひたすらギターに埋没…。
鬼のようなフレーズを連発しております。
たしかに、
クラプトンに似てるわ…。
それも、
ブルース・ブレイカーズ時代のクラプトンに…。
こんな子供みたいな顔しているのに、
フレーズはマセているんだな。
この人は、
衣装がいつも白基調のせいか、
天使みたいに見えるんですね。

チャ−リーは、
意外と元気で明るいですね。
衣装もわりと派手めだし。
ドラム自体もかなりパワフル。

で…ビル。
じつは、
私はこの人、大好きなんですよ。
キースの次に好きなメンバー。
なんかちょっと陰影があって、
でもプレイは超個性的で、
なによりも立ち姿が絵になるんで、
大好きです。
カッコいいよなぁ…、
ガム噛んで、
無表情でフレーズを追っている横顔…、
ちょっと中村雅俊に似ていないこともないが、
(たれ目だし…)
いいですねーっ。

4曲目の「Dead Flowers」、
去年の忘年会ライブで誰だかが演奏していたけど、
いい曲だよなぁ…。
そして「Happy」。
キースの出番なのに、
ミックが全開でコーラスに参加するから、
キースがタジタジになるシーンが。(笑)

中盤からキースは、
ヘンな、
スカジャンみたいなのを着ているけど、
コンサートの盛り上がり方は尋常ではありません。

とどめに、
「Jumpin' Jack Flash」
「Street Fighting Man」というのは、
スゴい!
効き過ぎるほど、
効いてしまう。

このストーンズ、
この後来日していたら、
すっげー伝説になっていたんだろうなぁ…。

ボーナストラックの、
リハーサル映像もよろし。
ここでのキースは、
フロントハムに改造する前の、
オリジナル状態のテレキャスを抱えて、
珍しく(笑)、
一生懸命にギターを弾いております。
これはこれで貴重な映像。

こんなもん見せられたら、
冷静でいられるわけがありませんよねーっ。(笑)

ただ一点不満があるとすれば、
ミック・テイラーがSGを弾くシーンが、
まったくないこと。
んーっ、これ残念。
ストリート・スライダーズの片方のギター(土屋公平)が
SGだったのを見たとき、
感激したもんですよ。
それくらい、
この時期のストーンズには、
キースがテレキャス、
ミック・テイラーがSG、
というイメージがありますからねぇ…。

もう今回、
こんなのが出ちゃうと、
この後どうするんだ?と不安になってしまうほど、
「LADYS & GENTLEMEN」は強力だぞっ、
ということで、
ミーハー・リポートは終わりにしたいと思います。(笑)

やっぱ、
ストーンズはROCKのホームラン王です。

★2010/10/10 (Sun)
私が中学生の頃、
発売禁止や放送禁止になった曲の歌詞を集めた本があって、
毎日のように本屋に行っては、
それを熱心に立ち読みしたものです。(←たいへん高価だったのです(笑)

どうして、
そこまで熱中したのかといえば、
「歌ってはいけない」と言われる曲の存在が、
“ロック=反体制”のイメージそのままだったからで、
まだ幼かった私は、
ワケもなく興奮したのでありました。

禁止された理由としては、
性的な内容、
政治的な内容、
差別的な表現、
などが挙げられていましたが、
その本に掲載されていた曲の多さでは
ダントツ1位だったのが、
PANTA、
とくに頭脳警察時代のPANTAの作品群でした。

ファースト・アルバムはリリース前に発売禁止。
セカンド・アルバムはリリース2週間後に発売禁止。
いずれも発売禁止の理由は、
“時勢に鑑みて、歌詞の内容が過激過ぎるから”…。

「世界革命戦争宣言」、「銃ととれ」…。
曲のタイトルだけでも十分過激なのに、
「♪銃をとって叫べ、誰に俺達が裁けるのかと…♪」
ですからね、
連合赤軍全盛の時代に、
さすがにこれはヤバかったのでしょう。

(↓頭脳警察ファーストとセカンド、ファーストはジャケ自体がヤバい)



中学生当時の私には、
頭脳警察という、
バンド名のインパクトもさることながら、
これらの歌詞がこの上なく刺激的で、
日本語で演るならこういう歌詞だよなぁ…っ、
と思うと同時に、
これ聴いてみたいなぁ…っと思うようになりました。

当時(1976年)のPANTAは、
頭脳警察を解散してソロになっており、
「PANTAX'S WORLD」(1975年)、「走れ熱いなら」(1976年)
という2枚のソロアルバムを発表したばかりでした。



で…当然のごとく探したのですが、
どこにも置いていなかったですね…これは。
あの頃は、
日本のロック自体が、
ほとんどレコード屋さんに置いてなかった時代で、
フラワー・トラヴェリン・バンドだの
サディスティック・ミカ・バンドだのといっても、
名前は知っていても、
実物のレコードにお目にかかったことはありませんでした。
まして、
発禁大王のPANTAのレコードなど…、
今から考えると、
置いてあるはずがありませんね。
(注:足立区竹の塚周辺では…(笑)

ところが、
中学3年のときに、
あるラジオ番組で、
PANTAのバンドのライブがあり、
それを録音することができました。
ここで私は、
とうとうPANTAの歌声と、
主要な曲に出会うことができたのです。

感想は…、
ひとこと、
カッコよかった…。
ん〜?
なにがと言えば、
声。声!
声がカッコよかった。
いまだに私は、
日本人でもっともカッコいい歌声は、
PANTAだと思っているほどですが、
それほど、
PANTAの声にはインパクトがあったのです。

基本的にはバラードが似合うような、
甘い声なのですが、
この声で、
吐き捨てるように過激な歌詞を歌うと、
この上なくカッコいいんですね…これが。

その後、
高校生になり、
行動範囲が広がった途端、
(新宿や渋谷に行くようになったんだよーっ(笑)
PANTAのソロアルバムにお目にかかることができ、
さらに、
1980年になると、
頭脳警察セカンドが再発されました。

おかげで、
彼の主要作品のほとんどを聴くことができるようになったのです。

PANTAは1979年発表の「マラッカ」以降、
メジャーになり、
それなりの認知度を獲得したわけですが、
私はいまだに、
それ以前の作品群の方が好きで、
どうも「マラッカ」以降はあまり好きなれません。
(「マラッカ」のみ、ギリおっけー)

ソロの最初の2枚、
「PANTAX'S WORLD」、「走れ熱いなら」は、
まだストリート・ミュージシャンの匂いがプンプンしていて、
これこそPANTAといえる雰囲気です。

とくに「走れ熱いなら」は、
「太陽にほえろ」の画面イメージのような、
新宿あたりのギラギラした夏の夕陽を浴びて、
シラケた雰囲気が主流の世の中で、
まだ終わっちゃいねぇよっ…と、
ひとりつぶやいてるような雰囲気が充満していて、
サイコーです。

ちなみに、
「PANTAX'S WORLD」の時点では、
まだ歌詞が過激で、
レコード会社から要請され、
ずいぶん修正を施したとか…、
そのおかげで、
「屋根の上の猫」や「マーラーズ・パーラー」は
かなり抽象的な歌詞になってしまい、
これ以降の彼の作品のひとつの特徴である、
「何を歌っているのかわからない(歌詞の意味が不明)」
が生まれているわけですが、
裏事情はそんなことだったようです。

それから、
「PANTAX'S WORLD」ではソロデビュー前のCHARが、
「走れ熱いなら」ではジョニー吉長が参加しており、
これも注目度大です。

CHARは「三文役者」のイントロで暴れまくっている他、
私が個人的に彼のベストプレイのひとつに挙げている、
「明日天気になれ」のメロウなギターなどで。
素晴らしいプレイを残しております。

さて、
そんなPANTAですが、
近年では、
頭脳警察を再結成したり、
また勢力的な活動を始めているのですが、
最近の若者は彼の叫びをどう思っているのだろうか?
というより、
彼のメッセージをどう思うのだろうか?

男はやっぱ肉食だろう?
草なんか食ってんじゃねーよっ(笑)

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★ ILLUSTRATION BY nyao