「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
★ カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
★ フリーエリア
★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
★ 最新トラックバック
★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
★ ブログ内検索
★ 最古記事
★ P R
★ カウンター
★2011/08/28 (Sun)
もう夏も終わりですね…って、
高校生じゃあるまいし、
ひと夏の思い出などあるわけもなし、
ただひたすら疲労感を残しながら、
この暑い季節が終わろうとしているだけです(笑)
原田芳雄アニキが亡くなって、
ジョー山中も亡くなって、
なんだかひとつの時代というか、
文化が終わりを告げようとしている感じがします。
1960〜70年代、
若者が熱かった時代はもはや昔…、
我々は生証人のごとく、
語り伝えるのみです。
(戦争体験者のようである)
そんな夏の終わりに、
アフリカから、
気になるミュージシャンの新作情報が届きました。
まずは TINARIWEN(ティナリウェン)の新作
『Tassili』(2011.8.21発売)
ご存じの方も多いと思いますが、
ティナリウェンは、
アフリカはマリ共和国北東部出身の
トゥアレグ人のグループで、
そのアフリカ土着のサウンドが
ブルースによく似ていることから、
“砂漠のブルース”の異名を持っています。
アルバムデビューは2001年。
今回の作品は5枚目に当たるのですが、
エレキギターをアコースティックに持ち替えたことで、
大きな話題になっております。
たしかに、
“砂漠のブルース”とはよく言ったもので、
乾いたノンエフェクトのエレキサウンドは、
まるでアルバート・コリンズのようでしたが、
さて、
全編アコースティックギターで、
どのような展開になっているのか、
興味シンシンです。
それから、
AMIRA KHEIRのデビューアルバム
『View From Somewhere』(2011.9.4発売予定)
彼女のプロフィールは以下の通りです。(メーカー資料より)
今年の1月に南スーダンが独立するなど、いま現在も激動の時を過ごしている北アフリカの国家スーダン。アフリカ大陸に属しているとはいえ、エジプトとも隣接しているスーダンはアラブ的な文化も強く感じられますが、それはその音楽性にも言えることです。かつてワールド・ミュージック・ブームだった80~90年代にスーダンからはアブデル・カディール・サリムといった音楽家が登場し、そんなアラビックなテイストのスーダン・サウンドを楽しませてくれました。ただ最近では情勢不安のためか、スーダン音楽の大きなニュースはあまりありませんでしたが、そんな中登場したのがこちらの作品。スーダンの血筋を受け継ぐ女性SSWのアミーラ・ヘイルのデビュー作です。
スーダン北部出身の両親を持つアミーラはイタリアの生まれ。ちょうどスーダンで内戦や旱魃が続き多くの難民を出した時期に生まれた彼女は、その当時ご両親がイタリアに亡命していたものと思われます。その後彼女はロンドンへと移住。そこで様々な音楽に出会い魅了されてゆきますが、その芯の部分にはいつもご両親から受け継いだスーダンの伝統音楽が強く残っていました。そして彼女はそんなスーダン音楽を基調としたオリジナル音楽をいつしか作り出すようになりました。
その彼女がリリースしたデビュー・アルバムがこのアルバムです。アラブ音楽を象徴するウード(弦楽器)、ダルブッカ(太鼓)のほか、ジェンベ、コラといったアフリカの楽器も交え、アラブ~アフリカの伝統サウンドをベースにしていますが、そこにジャズやソウルの要素を取り入れ、よりソフィスティケイトされたポップ・ミュージックを作り上げているあたりは、彼女ならではのオリジナリティと言える部分でしょう。歌う彼女も時折アラブ風のコブシ回しを披露するなど、スーダン音楽の伝統を踏襲したヴォーカルを聞かせますが、それが決して重い感じではなく、軽やかさを忘れていない点がその最大の魅力。聞いていて実に爽やかさを感じさせる歌声をここで存分に楽しませます。
こちらも何曲か聴いてみたのですが、
たしかに、
ソウルやジャズの匂いはしますが、
メロディやリズムはアフリカですね。
この両者に共通しているのは、
とにかく音がピュアであるということ。
必要最低限の楽器で、
空間を活かしながら、
シンプルなメロディを、
複合リズムに乗せている…、
そんな感じです。
音数が少なく、
隙間だらけの音というのが、
私の好みにピッタリ。
今の季節に聴くには最適の音ですね。
ピュアな音を聴きながら行く夏を惜しむ…、
これこそ、
まるで女子高生!(笑)
高校生じゃあるまいし、
ひと夏の思い出などあるわけもなし、
ただひたすら疲労感を残しながら、
この暑い季節が終わろうとしているだけです(笑)
原田芳雄アニキが亡くなって、
ジョー山中も亡くなって、
なんだかひとつの時代というか、
文化が終わりを告げようとしている感じがします。
1960〜70年代、
若者が熱かった時代はもはや昔…、
我々は生証人のごとく、
語り伝えるのみです。
(戦争体験者のようである)
そんな夏の終わりに、
アフリカから、
気になるミュージシャンの新作情報が届きました。
まずは TINARIWEN(ティナリウェン)の新作
『Tassili』(2011.8.21発売)
ご存じの方も多いと思いますが、
ティナリウェンは、
アフリカはマリ共和国北東部出身の
トゥアレグ人のグループで、
そのアフリカ土着のサウンドが
ブルースによく似ていることから、
“砂漠のブルース”の異名を持っています。
アルバムデビューは2001年。
今回の作品は5枚目に当たるのですが、
エレキギターをアコースティックに持ち替えたことで、
大きな話題になっております。
たしかに、
“砂漠のブルース”とはよく言ったもので、
乾いたノンエフェクトのエレキサウンドは、
まるでアルバート・コリンズのようでしたが、
さて、
全編アコースティックギターで、
どのような展開になっているのか、
興味シンシンです。
それから、
AMIRA KHEIRのデビューアルバム
『View From Somewhere』(2011.9.4発売予定)
彼女のプロフィールは以下の通りです。(メーカー資料より)
今年の1月に南スーダンが独立するなど、いま現在も激動の時を過ごしている北アフリカの国家スーダン。アフリカ大陸に属しているとはいえ、エジプトとも隣接しているスーダンはアラブ的な文化も強く感じられますが、それはその音楽性にも言えることです。かつてワールド・ミュージック・ブームだった80~90年代にスーダンからはアブデル・カディール・サリムといった音楽家が登場し、そんなアラビックなテイストのスーダン・サウンドを楽しませてくれました。ただ最近では情勢不安のためか、スーダン音楽の大きなニュースはあまりありませんでしたが、そんな中登場したのがこちらの作品。スーダンの血筋を受け継ぐ女性SSWのアミーラ・ヘイルのデビュー作です。
スーダン北部出身の両親を持つアミーラはイタリアの生まれ。ちょうどスーダンで内戦や旱魃が続き多くの難民を出した時期に生まれた彼女は、その当時ご両親がイタリアに亡命していたものと思われます。その後彼女はロンドンへと移住。そこで様々な音楽に出会い魅了されてゆきますが、その芯の部分にはいつもご両親から受け継いだスーダンの伝統音楽が強く残っていました。そして彼女はそんなスーダン音楽を基調としたオリジナル音楽をいつしか作り出すようになりました。
その彼女がリリースしたデビュー・アルバムがこのアルバムです。アラブ音楽を象徴するウード(弦楽器)、ダルブッカ(太鼓)のほか、ジェンベ、コラといったアフリカの楽器も交え、アラブ~アフリカの伝統サウンドをベースにしていますが、そこにジャズやソウルの要素を取り入れ、よりソフィスティケイトされたポップ・ミュージックを作り上げているあたりは、彼女ならではのオリジナリティと言える部分でしょう。歌う彼女も時折アラブ風のコブシ回しを披露するなど、スーダン音楽の伝統を踏襲したヴォーカルを聞かせますが、それが決して重い感じではなく、軽やかさを忘れていない点がその最大の魅力。聞いていて実に爽やかさを感じさせる歌声をここで存分に楽しませます。
こちらも何曲か聴いてみたのですが、
たしかに、
ソウルやジャズの匂いはしますが、
メロディやリズムはアフリカですね。
この両者に共通しているのは、
とにかく音がピュアであるということ。
必要最低限の楽器で、
空間を活かしながら、
シンプルなメロディを、
複合リズムに乗せている…、
そんな感じです。
音数が少なく、
隙間だらけの音というのが、
私の好みにピッタリ。
今の季節に聴くには最適の音ですね。
ピュアな音を聴きながら行く夏を惜しむ…、
これこそ、
まるで女子高生!(笑)
PR
★2011/08/07 (Sun)
前回、
PILを通じて、
1980年代初頭に始まった、
パンクロック以降のリズム革新について
語りましたが、
ここで忘れられないバンドが、
もうひとつ…、
それはFRICTIONです。
これがなんと、
日本のバンドなんですよね。
私が初めて彼らの音に接したのは、
当時の東京のアンダーグラウンドシーンに
スポットライトをあてたオムニバスアルバム、
『東京ロッカーズ』の演奏でした。
冒頭いきなり、
「Hello, TOKYO Junkies!」
とレックが叫び、
「せなかのコード」のフリーキーな演奏が始まります。
和音もメロディもない、
ただ、
リズム、
そう、
並大抵でない、
強靭なリズムをバックに、
スライドバーを上下させるだけのギター…。
呆気にとられていると、
切り込み鋭く「Cool Fool」が続きます。
こちらは、
カミソリのようなリズムギターが、
空間をザクザクと切り裂き、
ひたすら疾走します。
これっ、日本人のバンドなのかな?
当時、
ここまでシャープな…、
いや言葉にするとなんだか平凡な表現ですが、
ここまで切れ味の鋭い日本人のリズムは、
他に存在しておりませんでした。
正確に表現すると、
1970年代の日本のROCKとは、
まったく違う感触を持ったリズムだった、
ということでしょうか。
しかし、
彼らは正真正銘の日本人でした。
『東京ロッカーズ』は、
冒頭のFRICTIONのおかげで、
当時話題だった、
紅蜥蜴あらためLIZARDや、
MIRRORSなどがかすんでしまい。
もうそれからは、
毎日、
「FRICTION、FRICTION」と騒いでいたものです。
そして、
待望のファーストアルバム『軋轢』が
発表されることになるのですが…、
ああ…やはり、
このアルバムも1979年の発表でした。
『軋轢』はプロデューサーが坂本龍一で、
FRICTION特有のそっけない、
ストイックな音を活かしながら、
さりげない演出が隠されています。
たとえば、
「I Can Tell」ではスネアドラムの音にあわせて、
「スッコン、スッコン」と
バケツを叩いたようなシンセサウンドを重ねて、
より一層、
ストイックなリズムを強調していますが、
じつはこういう処理が、
一聴してもわからないように、
さりげなく随所に施されているのです。
今聴いても、
新鮮ですなぁ…。
FRICTIONについて、
残念だったのは、
この衝撃のデビューを果たした、
鉄壁のトリオが長く続かず、
セカンドアルバムを発表する前に、
ギターのツネマツが脱退してしまったこと。
ツネマツ不在で録音されたセカンドアルバム
『SKIN DEEP』はそれなりにおもしろい作品でしたが、
それよりも、
ツネマツが結成したE.D.P.Sの方がかっこよく、
(こちらも衝撃的でした)
そちらを追っかけているうちに、
ドラマーのヒゲも脱退してしまい、
しだいに興味をなくしてしまいました。
しかし…、
ずっと活動していたんですよね。
だいぶ後になって、
『ZONE TRIPPER』(1996年発表)というのがかっこよくて、
「まだ、やっていたのか」と感心したことがありましたが、
最強期があまりにも短かったため、
現役ではなく、
伝説の存在となってしまったようです。
FRICTIONの登場は、
この日本でも、
ROCKが変わりつつあることを実感できた、
衝撃的な事件だったのですが、
スターリンがパンクを変な方向へ持っていったおかげで、
本質的な変化には至らず、
その後の、
ニューミュージックだの、
J-POPだのの動きを見るにつけ、
少々複雑な思いになります。
あのとき、
変革のチャンスはあったのに…。
そういうわけで、
ほんの一瞬であるにせよ、
日本のROCKに変革をもたらせた、
FRICTION。
今聴いてもマジかっこいいっす。
ぜんっぜん、
古くさく感じないのは、
リズムのおかげですね。
音楽に時代を感じさせるのは、
リズムによる部分が大きいんですよ。
PILを通じて、
1980年代初頭に始まった、
パンクロック以降のリズム革新について
語りましたが、
ここで忘れられないバンドが、
もうひとつ…、
それはFRICTIONです。
これがなんと、
日本のバンドなんですよね。
私が初めて彼らの音に接したのは、
当時の東京のアンダーグラウンドシーンに
スポットライトをあてたオムニバスアルバム、
『東京ロッカーズ』の演奏でした。
冒頭いきなり、
「Hello, TOKYO Junkies!」
とレックが叫び、
「せなかのコード」のフリーキーな演奏が始まります。
和音もメロディもない、
ただ、
リズム、
そう、
並大抵でない、
強靭なリズムをバックに、
スライドバーを上下させるだけのギター…。
呆気にとられていると、
切り込み鋭く「Cool Fool」が続きます。
こちらは、
カミソリのようなリズムギターが、
空間をザクザクと切り裂き、
ひたすら疾走します。
これっ、日本人のバンドなのかな?
当時、
ここまでシャープな…、
いや言葉にするとなんだか平凡な表現ですが、
ここまで切れ味の鋭い日本人のリズムは、
他に存在しておりませんでした。
正確に表現すると、
1970年代の日本のROCKとは、
まったく違う感触を持ったリズムだった、
ということでしょうか。
しかし、
彼らは正真正銘の日本人でした。
『東京ロッカーズ』は、
冒頭のFRICTIONのおかげで、
当時話題だった、
紅蜥蜴あらためLIZARDや、
MIRRORSなどがかすんでしまい。
もうそれからは、
毎日、
「FRICTION、FRICTION」と騒いでいたものです。
そして、
待望のファーストアルバム『軋轢』が
発表されることになるのですが…、
ああ…やはり、
このアルバムも1979年の発表でした。
『軋轢』はプロデューサーが坂本龍一で、
FRICTION特有のそっけない、
ストイックな音を活かしながら、
さりげない演出が隠されています。
たとえば、
「I Can Tell」ではスネアドラムの音にあわせて、
「スッコン、スッコン」と
バケツを叩いたようなシンセサウンドを重ねて、
より一層、
ストイックなリズムを強調していますが、
じつはこういう処理が、
一聴してもわからないように、
さりげなく随所に施されているのです。
今聴いても、
新鮮ですなぁ…。
FRICTIONについて、
残念だったのは、
この衝撃のデビューを果たした、
鉄壁のトリオが長く続かず、
セカンドアルバムを発表する前に、
ギターのツネマツが脱退してしまったこと。
ツネマツ不在で録音されたセカンドアルバム
『SKIN DEEP』はそれなりにおもしろい作品でしたが、
それよりも、
ツネマツが結成したE.D.P.Sの方がかっこよく、
(こちらも衝撃的でした)
そちらを追っかけているうちに、
ドラマーのヒゲも脱退してしまい、
しだいに興味をなくしてしまいました。
しかし…、
ずっと活動していたんですよね。
だいぶ後になって、
『ZONE TRIPPER』(1996年発表)というのがかっこよくて、
「まだ、やっていたのか」と感心したことがありましたが、
最強期があまりにも短かったため、
現役ではなく、
伝説の存在となってしまったようです。
FRICTIONの登場は、
この日本でも、
ROCKが変わりつつあることを実感できた、
衝撃的な事件だったのですが、
スターリンがパンクを変な方向へ持っていったおかげで、
本質的な変化には至らず、
その後の、
ニューミュージックだの、
J-POPだのの動きを見るにつけ、
少々複雑な思いになります。
あのとき、
変革のチャンスはあったのに…。
そういうわけで、
ほんの一瞬であるにせよ、
日本のROCKに変革をもたらせた、
FRICTION。
今聴いてもマジかっこいいっす。
ぜんっぜん、
古くさく感じないのは、
リズムのおかげですね。
音楽に時代を感じさせるのは、
リズムによる部分が大きいんですよ。
★2011/07/31 (Sun)
何度かの発売延期を経て、
ようやく、
パブリック・イメージ・リミテッド(PIL)の
紙ジャケ再発盤が発売されました。
以前に缶入り『METAL BOX』(輸入盤)
を購入していたので、
今回私は、
ライブ『PARIS IN THE SPRING』と『THE FLOWERS OF ROMANCE』の2枚を手に入れました。
デビューは1978年で、
『METAL BOX』が1979年か…。
この1979年という年には、
ロックの方向性を変える、
新しい動きを象徴するような作品が多く発表されています。
POLICEの『白いレガッタ』、
ZEPの『IN THROUGH THE
OUT DOOR』…。
1976年に、
完成度の高い作品が多く発表されているのと
同じような感じですが、
わずか3年でロックは大きく変わろうとしていたのです。
ジョニー・ロットンは当時、
レゲエを高音質のオーディオで聴いていたということですが、
彼はレゲエに興味があったわけではなく、
リズムセクションの音響処理…、
スライ&ロビーが得意としていた、
ダブの手法に関心があったようです。
その成果が、
『FLOWERS〜』の1曲目で聴かれる、
一世を風靡したゲートリバーブ・サウンド…、
「ドンドドンドドンドンパッ」
につながるわけです。
つまり、
PILは、
史上初の音響志向ロックバンドであったというわけです。
パンク以降のニューウェイブ・シーンは、
よくジャーマンロックとの関係が言われますが、
まずは、
レゲエとの関係を語るべきでしょう。
最新の音響処理はジャマイカからやって来たのだ。
また、
PILの初期には、
それまでのロックギタリストのような音で、
ありきたりのフレーズを弾かない、
キース・レヴィンという型破りなギタリストがいたおかげで、
感覚派としての評価も得ています。
いわゆる、
POLICEのアンディ・サマーズと並ぶ、
歪まない音で空間エフェクトを駆使するタイプの出現です。
音響志向で感覚派…、
PILは、
それまでのロックの価値観を変える存在となりました。
当時の私は、
そんな彼らに一撃を食らい、
ものの見事に、
路線変更を果たしたのです。
ロックはリズムであり、
感覚を重視するべきだ。
PILに出会わなかったら、
イングウェイのような、
テクニック重視の、
単なるハードロック野郎で終っていたかもしれませんね(笑)
↓コイツを聴いて地獄に墜ちるのだ(笑)
ようやく、
パブリック・イメージ・リミテッド(PIL)の
紙ジャケ再発盤が発売されました。
以前に缶入り『METAL BOX』(輸入盤)
を購入していたので、
今回私は、
ライブ『PARIS IN THE SPRING』と『THE FLOWERS OF ROMANCE』の2枚を手に入れました。
デビューは1978年で、
『METAL BOX』が1979年か…。
この1979年という年には、
ロックの方向性を変える、
新しい動きを象徴するような作品が多く発表されています。
POLICEの『白いレガッタ』、
ZEPの『IN THROUGH THE
OUT DOOR』…。
1976年に、
完成度の高い作品が多く発表されているのと
同じような感じですが、
わずか3年でロックは大きく変わろうとしていたのです。
ジョニー・ロットンは当時、
レゲエを高音質のオーディオで聴いていたということですが、
彼はレゲエに興味があったわけではなく、
リズムセクションの音響処理…、
スライ&ロビーが得意としていた、
ダブの手法に関心があったようです。
その成果が、
『FLOWERS〜』の1曲目で聴かれる、
一世を風靡したゲートリバーブ・サウンド…、
「ドンドドンドドンドンパッ」
につながるわけです。
つまり、
PILは、
史上初の音響志向ロックバンドであったというわけです。
パンク以降のニューウェイブ・シーンは、
よくジャーマンロックとの関係が言われますが、
まずは、
レゲエとの関係を語るべきでしょう。
最新の音響処理はジャマイカからやって来たのだ。
また、
PILの初期には、
それまでのロックギタリストのような音で、
ありきたりのフレーズを弾かない、
キース・レヴィンという型破りなギタリストがいたおかげで、
感覚派としての評価も得ています。
いわゆる、
POLICEのアンディ・サマーズと並ぶ、
歪まない音で空間エフェクトを駆使するタイプの出現です。
音響志向で感覚派…、
PILは、
それまでのロックの価値観を変える存在となりました。
当時の私は、
そんな彼らに一撃を食らい、
ものの見事に、
路線変更を果たしたのです。
ロックはリズムであり、
感覚を重視するべきだ。
PILに出会わなかったら、
イングウェイのような、
テクニック重視の、
単なるハードロック野郎で終っていたかもしれませんね(笑)
↓コイツを聴いて地獄に墜ちるのだ(笑)
★2011/07/24 (Sun)
ジャズギターに取り組み始めて、
アドリブのメロディがどれだけ大切なものなのか、
痛感させられる場面が多くあります。
わずか数小節を埋めるフレーズを考えるのに、
一週間も費やすことがあります。
どうやら私は長い間、
リズムを重視するあまり、
メロディを軽く考えていたようです。
はっきり言えば、
音楽はリズムがカッコよければ、
メロディなんてどーでもいい、
そう思っていたのです。
なぜそうなったのか?
それは、
1970年代も最後の頃、
ヴァン・ヘイレンやウルリッヒ・ロスの出現で、
テクニックの限界を感じていた私は、
アンダーグラウンドの世界から、
新しい刺激を受け始めていました。
デビュー直後のポリス、
日本人離れしたフリクション、
そして…、PIL。
彼らに共通していたのは、
圧倒的に強力なリズム。
そう、
リズムだけで…、
もっと極端に表現すれば、
ベースとドラムだけで曲が成立している…。
それまでの常識をくつがえしてしまう、
強烈な刺激があったのです。
その後、
リズムという切り口から、
レッド・ツェッペリンとキング・クリムゾンを聴き直してみたら、
彼らのスゴさを再認識することができ、
自身が参加するLOOSE CONNECTION
などは、
モロにその辺りの影響から曲を作り始めたくらいです。
以来、
レゲエだ、
アフリカだ、
ジャズファンクだ、
クラブだ、
と…、
時代が変わっても、
常にリズム、
リズム、リズムで来ていました。
そこへ、
最近になって、
ジャズギターのメロディに取り組み始めたわけですから、
ミョーに新鮮だったんでしょうね。
ただ…、
ジャズの合間に聴くのは、
ヒップホップやレゲエで、
やっぱりリズムなんですなぁ…これが(笑)
言い忘れましたが、
もうひとつ、
メロディを否定したのは、
どうも、
あの、
ブルースの泣きのギターというヤツが嫌いだった、
という理由もあったかもしれません。
そういうタイミングで、
そろそろ、
PILの紙ジャケ再発が出るんですね。
LIVEとかFLOWERS OF ROMANCEなんか聴くと、
また来てしまう(?)かもしれませんなぁ…。
それはそうと、
これカッコいいっす↓
アドリブのメロディがどれだけ大切なものなのか、
痛感させられる場面が多くあります。
わずか数小節を埋めるフレーズを考えるのに、
一週間も費やすことがあります。
どうやら私は長い間、
リズムを重視するあまり、
メロディを軽く考えていたようです。
はっきり言えば、
音楽はリズムがカッコよければ、
メロディなんてどーでもいい、
そう思っていたのです。
なぜそうなったのか?
それは、
1970年代も最後の頃、
ヴァン・ヘイレンやウルリッヒ・ロスの出現で、
テクニックの限界を感じていた私は、
アンダーグラウンドの世界から、
新しい刺激を受け始めていました。
デビュー直後のポリス、
日本人離れしたフリクション、
そして…、PIL。
彼らに共通していたのは、
圧倒的に強力なリズム。
そう、
リズムだけで…、
もっと極端に表現すれば、
ベースとドラムだけで曲が成立している…。
それまでの常識をくつがえしてしまう、
強烈な刺激があったのです。
その後、
リズムという切り口から、
レッド・ツェッペリンとキング・クリムゾンを聴き直してみたら、
彼らのスゴさを再認識することができ、
自身が参加するLOOSE CONNECTION
などは、
モロにその辺りの影響から曲を作り始めたくらいです。
以来、
レゲエだ、
アフリカだ、
ジャズファンクだ、
クラブだ、
と…、
時代が変わっても、
常にリズム、
リズム、リズムで来ていました。
そこへ、
最近になって、
ジャズギターのメロディに取り組み始めたわけですから、
ミョーに新鮮だったんでしょうね。
ただ…、
ジャズの合間に聴くのは、
ヒップホップやレゲエで、
やっぱりリズムなんですなぁ…これが(笑)
言い忘れましたが、
もうひとつ、
メロディを否定したのは、
どうも、
あの、
ブルースの泣きのギターというヤツが嫌いだった、
という理由もあったかもしれません。
そういうタイミングで、
そろそろ、
PILの紙ジャケ再発が出るんですね。
LIVEとかFLOWERS OF ROMANCEなんか聴くと、
また来てしまう(?)かもしれませんなぁ…。
それはそうと、
これカッコいいっす↓
★2011/07/17 (Sun)
Esperanza Spalding
(エスペランサ・スポルディング)
1984年、アメリカ・オレゴン州ポートランド生まれのジャズ・ベーシスト&シンガー。地元の音楽学校で神童と呼ばれ、バークリー音楽大学に16歳で入学。20歳で卒業後は同校史上最も若い講師になった。学生時代からパティ・オースティン、ジョー・ロヴァーノ、パット・メセニーのツアーやレコーディングに参加。その後もブライアン・ブレイド、スタンリー・クラーク、リチャード・ボナらと共演し、話題を集める。2008年8月にデビュー・アルバム『エスペランサ』をリリースした。(CDジャーナル データベースより)
神童…、たしかに。
16歳でバークリーに入学、
20歳で卒業と同時に同校講師ですから、
神童以外の何者でもありませんね。
しかし、
この人の作品には、
才気走った感じや、
取っつきにくいところは微塵もなく、
とても柔らかく、
優しげな雰囲気でいっぱいです。
最初、
ミーハーな私としては、
アップライトベースを弾きながら歌う
彼女の姿に関心を持ったのですが、
作品を聴いてブッ飛びました。
素晴らしい…。
さきほど、
「取っつきにくいところは微塵もなく、
とても柔らかく、
優しげな雰囲気でいっぱいです」
と言いましたが、
それは、
メインとなる、
歌の部分に拠るところが大きく、
演奏の部分は結構とんでもないというか、
アバンギャルドなことをやっていたりします。
ベースのリフが個性的というか、
かなりイっていて、
リズムはロックっぽい変拍子だったりするので、
マグマとかアレアのような印象を受ける部分があります。
歌はラテンのフレーバーを効かせたソウル、
演奏はロックっぽいジャズといったところでしょうか。
それでも、
全体が柔らかく優しげな感じになるのは、
アレンジが優れているからでしょう。
いずれにしても、
素晴らしい才能だと思います。
今もっとも注目している才能です。
(エスペランサ・スポルディング)
1984年、アメリカ・オレゴン州ポートランド生まれのジャズ・ベーシスト&シンガー。地元の音楽学校で神童と呼ばれ、バークリー音楽大学に16歳で入学。20歳で卒業後は同校史上最も若い講師になった。学生時代からパティ・オースティン、ジョー・ロヴァーノ、パット・メセニーのツアーやレコーディングに参加。その後もブライアン・ブレイド、スタンリー・クラーク、リチャード・ボナらと共演し、話題を集める。2008年8月にデビュー・アルバム『エスペランサ』をリリースした。(CDジャーナル データベースより)
神童…、たしかに。
16歳でバークリーに入学、
20歳で卒業と同時に同校講師ですから、
神童以外の何者でもありませんね。
しかし、
この人の作品には、
才気走った感じや、
取っつきにくいところは微塵もなく、
とても柔らかく、
優しげな雰囲気でいっぱいです。
最初、
ミーハーな私としては、
アップライトベースを弾きながら歌う
彼女の姿に関心を持ったのですが、
作品を聴いてブッ飛びました。
素晴らしい…。
さきほど、
「取っつきにくいところは微塵もなく、
とても柔らかく、
優しげな雰囲気でいっぱいです」
と言いましたが、
それは、
メインとなる、
歌の部分に拠るところが大きく、
演奏の部分は結構とんでもないというか、
アバンギャルドなことをやっていたりします。
ベースのリフが個性的というか、
かなりイっていて、
リズムはロックっぽい変拍子だったりするので、
マグマとかアレアのような印象を受ける部分があります。
歌はラテンのフレーバーを効かせたソウル、
演奏はロックっぽいジャズといったところでしょうか。
それでも、
全体が柔らかく優しげな感じになるのは、
アレンジが優れているからでしょう。
いずれにしても、
素晴らしい才能だと思います。
今もっとも注目している才能です。