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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2012/07/01 (Sun)
先日、
ちょっとした機器で、
体のゆがみを測定してもらったら…、

左肩がやや上がっていて、
前へ出ているとか…、
いつも、
左肩に 5Kg程度の物をぶら下げて、
こんな姿勢をしていませんか?と言われ…、

あ…ギターだ(笑)

あらためて言われるまでもなく、
左手の小指が右手のそれに比べて 1cmちょっと長く、
あるいは、
パンツの直しをするために股下を測ると、
左足が右足より 0.6〜1cm程度短い…など、
日頃から、
数値で体のゆがみを実感していたばかりか、
肩凝り…、
とくに左肩がヒドく、
悪化すると、
首筋から奥歯、
耳のあたりまで痛くなるという、
強力な症状い悩まされていたので、
「やはり」という感じでしたが、
原因がギターだったとは…。

考えてみれば、
中学の後半…、
まだ成長期が終わっていない時分から、
30年以上も続けているわけで、
これが体に影響を与えないはずはなく…、
まったく、
ギターおそるべし…、
であります。

平家物語に登場する、
鎮西八郎 源為朝は、
強弓で知られ、
弓を支える左腕が、
右手より 12cmほども長かったと言われていますが、
彼も肩凝りに悩んでいたのだろうか…?(笑)


さて、
測定後、
体のゆがみを治す、
簡単な体操を教わり…、

左足をまっすぐ伸ばして座り、
右足を曲げて左足のひざあたりにつけ胸を張り、
そのまま、
息を吐きながら左手で、
左足の指先をつかむ、
という…、

文字にすると簡単ですが…、

初めは、
体がゆがんでいるせいで、
左足まで手が届かず、
「痛い、痛い」…とヒーコラしておりました。

しかし、
人間の体はおそろしいもので、
数日続けているうちに、
少しずつ届くようになり、
それにつれて、
肩凝りが解消されてきたから、
これは驚きです。

一生ギターを続けるつもりなら、
体をそれに耐えられるようにしておかなければ…、
などと、
殊勝なことを考えるようになったわけではありません。
が…、
最近は、
それほど、
熱心に…、
それは熱心に、
ギターを練習しているのでありました。
ですから、
肩凝りもヒドく、
それはヒドい症状になっていたので、
対策を考えていたのです。

今回のアドバイスは、
そんな私にピッタリだったというわけです。

そのような折、
高校の頃によく聴いていた、
リッキー・リー・ジョーンズのデビューアルバムが、
紙ジャケで再発され、
「なつかしい、なつかしい…」とばかり購入し、
毎日聴いております。

あれだけ、
ハードロック一直線だった時期に、
どうして、
こんなにユルい音に惹かれたのか?
それはよく覚えておりませんが、
当時はこの雰囲気と、
リッキーの気だるい歌声が、
この上なく心地よかったのです。

今聴いても気持ちいいなぁ…、

それと…、

今なら、
こういうギター弾けるぜーっ(笑)


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★2012/06/24 (Sun)
昨日、
ある場所で、
ベートーベンの「第九」を聴いてきました。
ヴォーカル(というのかな?ソロをとる人)の何名かを除き、
すべてアマチュアではありますが、
約100名のオーケストラと、
約300名の合唱隊という、
堂々たる編成でありました。

最近はジャズでも、
人数の少ない演奏を好み、
トリオどころか、
ギターとベースのデュオや、
完全なソロばかり聴いていた私にとって、
この編成は、
衝撃!以外の何物でもありませんでした。

ステージいっぱいに人がいる!(笑)

まず…、
「第九」っていいなぁーっと、
素直な感動…。
40分近い全編をフルに聴く機会は、
あまりありませんが、
あらためて聴いてみると、
やはりこれは素晴らしい。

歌と演奏パートのバランスが絶妙な上に、
歌はソロパートと合唱の掛け合いが素晴らしく、
畳み掛けるように進行します。

こういうのを、構築美というんだろうなぁ…。

ベートーベンおそるべしっ。

最近の私は、
ラフな演奏よりも、
計算された、
カッチリした演奏を好むようになっています。
若い頃はここまでではなかったのですが、
最近はかなりこの傾向が強くなっています。

だから、
ジャズギターに興味を持ったのかもしれません。
いや…、
だから、
ジミー・ペイジよりもリッチー・ブラックモア、
そして、
ウルリッヒ・ロスを究極のハードロックギタリストとし、
プログレではピンク・フロイドを好んだのかな?
つまり、
元々そういう素養があったのではないでしょうか?

ウルリッヒ・ロスがかつて、
オーケストラを従えて、
それこそクラシックのような作品を発表しましたが、
音楽が行き着く先は、
やはりクラシック…、
というより、
その…構築美を目指すのかもしれません。

私もそっちへ行くのかなぁ…、
可能性は高いかもしれませんね(笑)

「第九」を聴いて、
もうひとつ感じたことは、
やはり音楽はマジメにやらないといけない、
ということでした。
オーケストラのメンバーは、
みんな真剣に音楽に取り組んでいます。

ジャズミュージシャンもそう…、
ロックミュージシャンは…?
メジャーなミュージシャンはみな、
見えないところで努力しているのです。

ロックはそのイメージから、
常にゴシップネタや、
スキャンダルがつきまとい、
とてもじゃないが、
マジメに音楽をやっているイメージはないかもしれませんが、
実際はそんなことはありません。

その見せかけの部分にダマされて、
ロックミュージシャンなどになると、
すぐに先が見えてしまい、
多くの人は人生を台無しにしてしまうのです。

マジメにやろうっと…。

それにしても、
私は、
プロになれなかったわけだ…。
若い頃は自分に素直になれないものです(笑)
あの頃、
素直にマジメに音楽に取り組んでいたら、
違った人生になっていたかもしれませんなぁ…。



↓キース・ジャレット「ケルン・コンサート」
世に言われているように、
これが本当に完全即興演奏であったら、
信じられないことである。


★2012/06/17 (Sun)
ボブ・ウェルチだの、
パリスだのと言っていた先週の半ば、
HMVから小包が届き…、
これ何だっけ?と中身を見たら、
かなり前に予約した、
ラッシュの紙ジャケ再発盤が2枚入っていました。

そうだそうだ…、
前回買いそびれたヤツを、
今回確保していたんだった。

最近は、
JAZZばかりで、
すっかりROCKから遠ざかっていましたが、
そのせいか、
今回は、
やたら新鮮に聴こえました…、
初期のラッシュ。

ラッシュというグループは、
非常に大雑把な言い方をすると、

ZEPフォロワーだったデビュー当初、
(『ファースト』〜『2112』)
プログレ志向が前に出た時期、
(『フェアウェル・トゥ・キングス』、『神々の戦い』)
近未来的なヘヴィーメタルバンドになった時期、
(『パーマネント・ウェイブス』『ムービング・ピクチャーズ』)
そして、なぜかポリスみたいになってしまった時期…、
(『シグナルズ』〜)
と、
時代と共に、
微妙にそのサウンドを変化させていったわけですが…、

ここ日本では、
『ムービング・ピクチャーズ』あたりから、
注目された感があり、

話題になるのは、
せいぜい、
プログレ期ぐらいまでで、
『2112』は例外として、
初期のサウンドはほとんど語られることがありません。

『フェアウェル・トゥ・キングス』あたりから、
彼らに注目していた私としては、
これは残念な限りです。

私は、
なぜか、
紙ジャケ再発のリストからいつも外されている…、
だけでなく、
いまだにCD化された形跡のない、
『All The World's A Stage』(1976年:当時の邦題は『世界を翔るロック』)
というのを、
よく聴いていた時期があり、
初期ラッシュについては、
それなりに評価をしています。

このアルバムは2枚組のライブで、
『2112』の後に発表された作品でした。
いわゆる、
初期作品の総決算的な、
ベストアルバムっぽい選曲に、
ライブならではのダイナミックな感じがあり、
とてもイカしたハードロックのアルバムになっています。
(ところで、なぜこの作品が再発されないのか、知っている人いますか?)

ラッシュは、
サウンドの志向を変化させようとするタイミングで、
必ずといって言いほど、
ライブアルバムを発表しており、
その次のスタジオアルバムが、
いままでと少し違うサウンドになるのです。

そういう意味では、
『All The World's A Stage』は、
ZEPフォロワーから、
プログレ志向への転換を図ったタイミングの作品と言えます。

パリスもそうですが、
昔から、
ZEPフォロワーと言われて、
ダサイ作品に出会ったことがなく、
どれもカッコいい作品だったと記憶していますが…、
(ディティクティヴ、モキシー、リヴィング・カラーなどなど…)
初期ラッシュも例外ではなく、
独特のクールな雰囲気で、
他のハードロックバンドとは一線を画していました。

なにしろ…
トリオで、
しかも、
それなりにルックスのいいメンバーが、
ちょっとメタリックな雰囲気のステージで演奏している写真が多く、
カナダという少々マニアックな国の出身であることもあって、
私には、
それはそれは、
神秘的でエキゾチックに見えたものです。

今回入手したのは、
例の『2112』と、
その前のサードアルバム『鋼の抱擁』でしたが、
今聴くと、
このサウンドはとても新鮮に聴こえ、
思わず、
コピーバンドをやりたいな、
などとイケナイことを考えてしまう程です(笑)

いまさら、
ZEPフォロワーでもないでしょうけれど、
隠れた名作が多いカテゴリーなので、
少し盛り上げたいところです。

ラッシュのアレックス・ライフスンは、
なぜかセミアコのエレキを好んで使っていましたが、
そうか…、
ジャズで使おうと考えている箱のギターを、
ラッシュのコピーバンドで使えばいいのか…、
などと、
新たな野望が芽生えてしまった、
最近です(笑)

でも、
この声は、
男性では無理かもね…。
ラッシュを歌えるベーシストなんて、
いませんか?

↓うわ〜っ、こんなの見つけた
 その『世界を翔るロック』のオープニングだよ。



↓2曲目もあった。すっげーっ。



↓なぜかずっと後年まで演奏していたセカンドアルバムの曲…んでも、カッコいいよ。


★2012/06/10 (Sun)
6月になりました。

私のいちばん嫌いな、
雨の季節です。

雨が降ると外に出たくなくなるので、
学生時代の6月は、
1年でもっとも欠課時数が多くなりました。

今はさすがに、
そういうわけにはいきません(笑)

ということで、
6月は、
もっともストレスが溜まる季節かもしれません。

そんな6月ですが、
その反面、
意外と恒例行事が多く、

例えば…第一日曜日(つまり今日ですな)は、
自治会の側溝掃除…、
第三土曜日は、
高校(東京都立白鷗高校)のクラス会…
など。

恒例行事のおかげで季節感があるわけですが、
この当たり前のような日常が、
ずっと繰り返されることはありません。
人生には必ず終わりがあります。

先週、
ジョニー吉長の訃報に接したと思ったら、
今度はボブ・ウェルチが、
6月7日に亡くなりました。
享年66歳。自殺だったそうです。

ボブ・ウェルチというと、
フリートウッド・マック、
またはソロになってからの、
「エボニー・アイズ」(1977年)が有名ですが、
(我々の世代だと『カリフォルニア・ジャム2』の映像に尽きます)
私は、
その両者の中間に当たる時期に彼が在籍していた、
「パリス」(1974〜76年)がもっとも印象に残っていて、
当時はディティクティブやラッシュといっしょにして、
「これが次世代のハードロックだ」とか、
「進化したツェッペリンだ」などと、
大騒ぎしていたものです(笑)

リフ中心で、
タイトで、
空間系エフェクト満載のサウンドは、
それはそれは、
私の大好物とする音でありました。

最近まで現役で活動していたようですが、
さて、
どのような音を出していたのでしょう?

ボブ・ウェルチの場合、
一般的に知られているのは、
フリートウッド・マックに加入した1971年から、
パリスを経て「エボニー・アイズ」のヒット後数年、
とすると、
10年足らず…。
以降亡くなるまでの約30年は、
彼にとって、
どのような歳月だったのでしょう。

一生ミュージシャンとして活躍し、
そのすべての時期にスポットライトが当たるのは、
ほんの一握りであって、
大半は、
ボブ・ウェルチのような人生を送ります。

でもこれは、
ミュージシャンでなくても同じことでしょう?
一生スポットライトが当たる人は稀で、
大半はほんの一時期だけ光った人…、
(なかには一生スポットライトなど当たらない人も…)
身近にたくさんの実例を見ました。
さていったい、
その違いは、
何によるものなのでしょうか?

残念ながら私には、
その答えがわかりません。

ただここに…、
ジャズギターの達人、
ジョー・パスが残した、
こんな言葉があります。

「一生続けるつもりなら、あせることはない」

これは、
最近の私にとって、
座右の銘となっております。

そうです。
何かに取り組んでいるなら、
一生やるつもりになることが重要で、
さらに、
そう考えるなら、
あせらずコツコツと、
じっくりかまえた方がよい…。

つまりは、
“細く長く”が“太く短く”に勝る…、
こういうことなんですね。

前述の、
6月第三土曜日の恒例行事、
高校のクラス会に出席するメンバーも、
全員50歳を超えたわけで、
さて、
そろそろ…、
自分の人生の最終完成図を意識しながら毎日を送る…、
そんな時期に入ったことを実感する今日この頃ですが、

“細く長く”追求することの大切さを、
あらためて痛感する次第であります。

かつて活躍したミュージシャンたちの訃報に接するたびに、
その思いが強くなります。



↓1978年『カリフォルニア・ジャム2』の「エボニー・アイズ」
そういえば…、可愛らしくタンバリンを振っているスティービー・ニックスも、今いずこ…?



↓で、パリスだ…カッコいーだろう?


★2012/06/05 (Tue)


生者必滅…この世に生を受け、
滅せぬ者などありはせぬ…。

当たり前のこととして、
わかってはいるものの、
リアルタイムで熱狂した、
身近なミュージシャンの死は、
ショックですね…。

もう、
あのトリオは永遠に見られないのか…。

なんか…、
ひとつの時代が終わってしまった…、
そんな気持ちでいっぱいです。

謹んでご冥福をお祈りします。

天国でジョーと会えたかな?
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★ ILLUSTRATION BY nyao