「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/04/13 (Sun)
先週のつづきです。
私が見た、
4月4日(金)NHKホールにおける
ジェフ・ベックのセットリストが判明しました。
それは以下の通りです。
(※)は先週の段階で曲名がわからなかった曲です。
すでに曲名がわかっていた曲については、
収録アルバムの表記を省略しています。
1、Loaded(※新曲:最新作『YOSOGAI』に収録)
2、Nine(※新曲:アルバム未収録)
3、Little Wing
4、You Know You Know(※新曲:アルバム未収録)
5、Hammerhead(※『Emotion & Commotion』に収録)
6、Angels(Footsteps)
7、Stratus(※『Performing This Week...Live at Ronnie Scott's』に収録)
8、Yemin(※新曲:アルバム未収録)
9、Where Were You
10、The Pump
11、Goodbye pork pie hat〜Brush With The Blues
12、You Never Know
13、Danny Boy (※新曲:最新作『YOSOGAI』に収録)
14、Blue Wind〜Led Boots
15、Corpus Christi(※『Emotion & Commotion』に収録)
18、Big Block
17、A Day In The Life
<>
1、Rollin’ & Tumblin’
2、Cause We Ended As Lovers
スゴいですね…5曲も新曲を入れていたなんて。
アンコールを除くと5/17ですから…
3分の1近くになるわけです。
それにしても、
やはり…『Emotion & Commotion』の収録曲は、
気がつきませんでしたね…
翌日にアルバムを聴き返してもわからなかった、
というのはどーゆーことでしょう?(笑)
で…
新作『YOSOGAI』に収録って?
YOSOGAI?
予想外ですよ〜(笑)
HMVで調べてみたら、
「日本独自企画 2014年4月5日発表
全世界ナンバー・ワン、孤高のロック・ギタリスト、ジェフ・ベック。
日本のファンのために特別に届けられた、まさに予想外のスペシャル企画!
日本のみの来日記念盤が登場!
日本からスタートするツアー、そして、今後の展開を大いに期待させる
ジェフ・ベックの圧倒的なパフォーマンスを収録した大注目作品!!」
ということで、
前述の2曲を含む、
3曲が収録されているのですが…ナニコレ?
正式な作品なのでしょうか?
違うでしょう〜?
おそらく、
次のアルバムは用意されていて、
その前に予告編的に出したと思われますが…
「師匠」何をやっているんですか?
ファンサービスはありがたいでれど、
意味不明なことはやめてほしいものです。
ある情報によると、
ジェフ・ベックは2012年から13年にかけて、
アルバム1枚分のレコーディングを終えているそうですが、
何かの事情で、
いまだに発表できずにいるという…
ということは、
それに対する小さな抵抗なのだろうか?
いずれにしても、
この作品が今後どういう扱いになるのか?
「師匠」の真意がわからず、
悩ましいところです。
素晴らしい演奏だけでなく、
悩みの種まで残して行くとは…
あ…
まだ「師匠」は日本に滞在中であった。
天才の気まぐれか…
とんだ春の椿事であります。
↓あまり金をかけていない感が満載の、
かなりアヤシい『YOSOGAI』…ホントに予想外だよ(笑)
私が見た、
4月4日(金)NHKホールにおける
ジェフ・ベックのセットリストが判明しました。
それは以下の通りです。
(※)は先週の段階で曲名がわからなかった曲です。
すでに曲名がわかっていた曲については、
収録アルバムの表記を省略しています。
1、Loaded(※新曲:最新作『YOSOGAI』に収録)
2、Nine(※新曲:アルバム未収録)
3、Little Wing
4、You Know You Know(※新曲:アルバム未収録)
5、Hammerhead(※『Emotion & Commotion』に収録)
6、Angels(Footsteps)
7、Stratus(※『Performing This Week...Live at Ronnie Scott's』に収録)
8、Yemin(※新曲:アルバム未収録)
9、Where Were You
10、The Pump
11、Goodbye pork pie hat〜Brush With The Blues
12、You Never Know
13、Danny Boy (※新曲:最新作『YOSOGAI』に収録)
14、Blue Wind〜Led Boots
15、Corpus Christi(※『Emotion & Commotion』に収録)
18、Big Block
17、A Day In The Life
<
1、Rollin’ & Tumblin’
2、Cause We Ended As Lovers
スゴいですね…5曲も新曲を入れていたなんて。
アンコールを除くと5/17ですから…
3分の1近くになるわけです。
それにしても、
やはり…『Emotion & Commotion』の収録曲は、
気がつきませんでしたね…
翌日にアルバムを聴き返してもわからなかった、
というのはどーゆーことでしょう?(笑)
で…
新作『YOSOGAI』に収録って?
YOSOGAI?
予想外ですよ〜(笑)
HMVで調べてみたら、
「日本独自企画 2014年4月5日発表
全世界ナンバー・ワン、孤高のロック・ギタリスト、ジェフ・ベック。
日本のファンのために特別に届けられた、まさに予想外のスペシャル企画!
日本のみの来日記念盤が登場!
日本からスタートするツアー、そして、今後の展開を大いに期待させる
ジェフ・ベックの圧倒的なパフォーマンスを収録した大注目作品!!」
ということで、
前述の2曲を含む、
3曲が収録されているのですが…ナニコレ?
正式な作品なのでしょうか?
違うでしょう〜?
おそらく、
次のアルバムは用意されていて、
その前に予告編的に出したと思われますが…
「師匠」何をやっているんですか?
ファンサービスはありがたいでれど、
意味不明なことはやめてほしいものです。
ある情報によると、
ジェフ・ベックは2012年から13年にかけて、
アルバム1枚分のレコーディングを終えているそうですが、
何かの事情で、
いまだに発表できずにいるという…
ということは、
それに対する小さな抵抗なのだろうか?
いずれにしても、
この作品が今後どういう扱いになるのか?
「師匠」の真意がわからず、
悩ましいところです。
素晴らしい演奏だけでなく、
悩みの種まで残して行くとは…
あ…
まだ「師匠」は日本に滞在中であった。
天才の気まぐれか…
とんだ春の椿事であります。
↓あまり金をかけていない感が満載の、
かなりアヤシい『YOSOGAI』…ホントに予想外だよ(笑)
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★2014/04/06 (Sun)
2014年4年4日(金)
東京 NHKホール
男子トイレに長蛇の列が…(笑)
圧倒的に中高年男子率の高い会場。
そしてどうやら、
みなさんお独りで来場のご様子。
つい先日の、
ストーンズ来日公演とは打って変わった、
静かに燃え上がるような雰囲気の中、
我々が待っていたのは…
ジェフ・ベック!
孤高の存在。
神の領域に近づいたギタリスト。
私が勝手に「師匠」と呼ぶお方…(笑)
席は3階だったが、
前から3列目で、
ほぼ会場の中央。
ステージまでの距離が短いせいか、
案外距離感はない。
小さい会場の方がいいかも…
19:00…
スティーヴィー・ワンダーが開演前のBGMで流れる中、
(この選曲は「師匠」の趣味だと思う…)
予定時刻を過ぎても「師匠」は現われない。
隣に座っていた体格のいいおっさんが、
(オマエもおっさんだろうってか?)
「始まらないっすね」と話しかけてきた。
「ストーンズは30分遅れだったから、そろそろじゃないっすか」
と私が答えた瞬間、
会場の照明が落ちメンバーが現われた。
19:15…
「師匠」を除く、
3人のメンバーが演奏を始める。
リズムセクションの他には、
もう1人ギタリストがいるだけのシンプルな編成。
じつはもう1人、
ヴォーカル兼ヴァイオリンがいたが、
来日直前にとつぜん脱退(クビ?)したらしい。
私はいつも、
何の事前情報も入れずにコンサートに行くので、
このことはコンサート終了後に知った。
(帰宅するまでパンフレットも開いていない)
ミュージシャンとの、
出会い頭の衝撃を求めているので、
できるだけアタマは真っ白にして、
自然体で立ち向かうようにしているのだ。
さて…
3人のメンバーがジャムっぽい演奏を繰り広げる中、
お待ちかねのジェフ・ベック登場!
手にするのは、
白いテレキャスター。
このときの会場のどよめき、
まるで地鳴りのようだった…
「ウオーっ」って感じ(笑)
フラっと登場して、
スッと演奏に加わる…
いつになくラフな感じ。
2000年初頭のような、
エレクトロニクスを駆使した音ではない、
いわゆる“生”な音である。
ギターを、
トレードマークの白いストラトキャスターに替え、
2曲目が始まる。
不覚にも最初の2曲の曲名がわからん…
最新アルバムとその前のヤツは、
あまりよく聴き込んでいなかったからなぁ…
翌日、
もう一度最近の作品を聴きあさってみたが、
どうやら該当する曲はなさそうである。
もしかして、新曲?
そうであったら、
来日公演のオープニングに新曲をもってくるベテランって、
スゴいと思いません?
(1978年もそうだった)
3曲目、
相方のギタリスト…ニコラス・マイヤーというそうだ…
がエレアコっぽい、
たいへん美しいアルペジオを披露、
そこから聴き覚えのあるコード進行になり、
あっ…「Little Wing」!
クラプトンもやっていた、
あのジミヘンの名曲である。
「師匠」は早くもエンジンがかかったらしく、
素晴らしいフレーズが次から次へと繰り出されてくる。
神のようだ…
もっと弾いてくれーっと思うあたりで、
曲が終わる。
今回は全体に、
1曲の時間が短くまとめられているようで、
飽きが来なくてじつによろしい。
極上の料理を少しずつ出されている感じで、
腹八分目のこちらとしては、
次の一品に期待がかかる。
私は誰かさんのように、
演奏曲目を順番にメモるようなことはしないので、
正確さには欠けるが、
順不同ではあるものの、
「Little Wing」以降の演奏曲目は、
だいたい以下のような感じだった。
『Blow by Blow』(1975年)からは、
「Cause we've ended as lovers(哀しみの恋人達)」
『Wired』(1976年)からは、
「Blue wind」〜「Led boots」(メドレーでつなげていた)
「Goodbye pork pie hat」(「Brush with the blues」へメドレー )
『There and Back』(1980年)からは、
定番の「The pump」と
ちょっと意外だった「You never know」
『Guitar Shop』(1989年)からは、
キメのトリルがかっこいい「Big block」
もはや芸術的といえるアーミングが冴え渡る「Where were you」
復活作『Who Else!』(1999年)からは、
前述の「Brush with the blues」
レゲエっぽい「Angel(Footsteps)」
エンディングには、
これまた定番のビートルズ「A day in the life 」
(いつ聴いても、涙が出るほど感動的である)
アンコールには、
前述の「Cause we've ended as lovers(哀しみの恋人達)」と
『You Had It Coming』(2001年)から、
「Rollin' & Tumblin'」
そして…新曲が冒頭以外にも何曲か、散りばめられていた。
サポートメンバーについて…
前述のニコラス・マイヤーは、
曲によっては、
ストリングス?どこにもキーボードいないんだけど…
というように、
鍵盤楽器のようなサウンドをギターで再現したかと思えば、
アコースティックな響きを生かした、
とても綺麗なコードプレイを披露したり…
フラメンコや中近東っぽいプレイでは、
超絶テクニックを披露したりと、
かなり豊富なバックグラウンドと、
変態的なセンスでおもしろかった。
最近の私が愛用している、
Godinギターのカタログに載っている、
11弦フレットレスのウードモデルは、
(誰がこんなもん使うんじゃい?と思った)
どうやら彼の愛器らしく、
遠目でよく見えなかったが、
中近東っぽいプレイをしたときに、
もしかしたら使っていたかもしれない。
ジェフ・ベックはある時期から、
キーボード・プレイヤーではなく、
前任のジェニファー・バトゥンのように、
ちょっと変わったギタリストを相方にすることが多くなったが、
今回のメンバーもかなりマニアック。
ベースのロンダ・スミスは、
現在のサポートメンバーではもっとも長く在籍しており、
そのスゴ腕ぶりには定評がある。
たしかに…
アタマの4曲目あたりまで、
ベースの素晴らしいトーンが、
やたら耳についた。
あの華奢な体型で、
どうすると、
あのような美しい重低音が出せるのであろうか?
ドラムスのジョナサン・ジョセフは、
なんと、
あのジョス・ストーンの母親と結婚したという…(笑)
プレイは、
ジェフ・ベック好みでしょう…
ナラダ・マイケル・ウォルデンっぽい…、
重いんだけど、
ピシピシっと切れがよい。
バンドの音は、
2000年、2005年の来日時に見せたような、
エレクトロニクスを駆使したテクノっぽい音ではなく、
もっとラフでジャムっぽい感じに変化していた。
さて…
肝心のジェフ・ベック「師匠」のプレイは、
と言えば…
見るたび…つまり年齢を重ねるたびにウマくなっている。
1978年にスタンリー・クラークと来日したときの方が、
よっぽどミストーンは多かったし、
リズムが乱れることも多かった。
今回はまったくそんなことはなく、
たいへん端正にギターを弾いていた。
とにかく、ウマい!
“円熟“の境地という言葉がアタマをかけめぐる。
しかし、「師匠」の憎いところは、
ことギタープレイに関しては“円熟”しているかもしれないが、
音楽へのアプローチ自体は相変わらずチャレンジャーであること。
セットリストをヒットパレードにせず、
新曲を入れるあたりにそれが表れている。
サポートメンバーの人選含め、
音は確実に“今の音”であり、
懐メロではないこと。
これはスゴいことだ。
ミック・ジャガーのそれとは、
少し次元が違うけれど。
年齢を考えると、
ジェフ・ベックも驚異的。
サイボーグのように年をとっていない(笑)
とにかく、
今でも前へ進もうとしている。
その姿勢にアタマが下がる。
ここが、
思わず「師匠」と呼びたくなるところ。
そして、
「師匠」のストラトキャスターは、
どうしてあんなに素晴らしいトーンなのだろうか?
「絶品の極上トーン」と言ってしまうのは簡単だが…
高音は耳障りにならず、
ストラトキャスターのウィークポイントである、
低音が引き締まって響きわたる…
ギターをやっているヤツはわかると思うけど、
こんな音を1本のギターで出すことはとても難しい。
「師匠」はどうやって、
この音を出しているのだろうか?
音響のいいNHKホールだったから、
よけいに耳に残ったのかもしれないが、
2日たった今でも、
あのトーンはよみがえってくる。
でも、
当の本人は、
なにげに、
昔からそうだけど…
つまびくように、
軽やかにギターを弾く。
こちらの感動をよそに、
なにげにステージに登場して、
気負いも力みもなく、
軽やかにギターをつまびいて、
歌は歌わず、
ほとんどおしゃべりもせず、
そうは言っても、
ギターは並はずれた饒舌さで、
ところどころに愛嬌のある振る舞いをし、
会場中の、
外見だけは中高年になってしまったギター小僧たちを満足させる、
永遠のギター小僧。
ギター小僧の神様!
これがジェフ・ベックなのだ!
そして、
さういふひとにわたしはなりたい。
興奮し過ぎて止まらなくなりそうなので、
ここでいったん終了とさせていただきます(笑)
ほんの1時間30分、
ギターを弾いただけだけでそんなに褒めるなよ…
オレを誰だと思ってやがるんだ。
ジェフ・ベック様だよ。よく覚えておけー(笑)
東京 NHKホール
男子トイレに長蛇の列が…(笑)
圧倒的に中高年男子率の高い会場。
そしてどうやら、
みなさんお独りで来場のご様子。
つい先日の、
ストーンズ来日公演とは打って変わった、
静かに燃え上がるような雰囲気の中、
我々が待っていたのは…
ジェフ・ベック!
孤高の存在。
神の領域に近づいたギタリスト。
私が勝手に「師匠」と呼ぶお方…(笑)
席は3階だったが、
前から3列目で、
ほぼ会場の中央。
ステージまでの距離が短いせいか、
案外距離感はない。
小さい会場の方がいいかも…
19:00…
スティーヴィー・ワンダーが開演前のBGMで流れる中、
(この選曲は「師匠」の趣味だと思う…)
予定時刻を過ぎても「師匠」は現われない。
隣に座っていた体格のいいおっさんが、
(オマエもおっさんだろうってか?)
「始まらないっすね」と話しかけてきた。
「ストーンズは30分遅れだったから、そろそろじゃないっすか」
と私が答えた瞬間、
会場の照明が落ちメンバーが現われた。
19:15…
「師匠」を除く、
3人のメンバーが演奏を始める。
リズムセクションの他には、
もう1人ギタリストがいるだけのシンプルな編成。
じつはもう1人、
ヴォーカル兼ヴァイオリンがいたが、
来日直前にとつぜん脱退(クビ?)したらしい。
私はいつも、
何の事前情報も入れずにコンサートに行くので、
このことはコンサート終了後に知った。
(帰宅するまでパンフレットも開いていない)
ミュージシャンとの、
出会い頭の衝撃を求めているので、
できるだけアタマは真っ白にして、
自然体で立ち向かうようにしているのだ。
さて…
3人のメンバーがジャムっぽい演奏を繰り広げる中、
お待ちかねのジェフ・ベック登場!
手にするのは、
白いテレキャスター。
このときの会場のどよめき、
まるで地鳴りのようだった…
「ウオーっ」って感じ(笑)
フラっと登場して、
スッと演奏に加わる…
いつになくラフな感じ。
2000年初頭のような、
エレクトロニクスを駆使した音ではない、
いわゆる“生”な音である。
ギターを、
トレードマークの白いストラトキャスターに替え、
2曲目が始まる。
不覚にも最初の2曲の曲名がわからん…
最新アルバムとその前のヤツは、
あまりよく聴き込んでいなかったからなぁ…
翌日、
もう一度最近の作品を聴きあさってみたが、
どうやら該当する曲はなさそうである。
もしかして、新曲?
そうであったら、
来日公演のオープニングに新曲をもってくるベテランって、
スゴいと思いません?
(1978年もそうだった)
3曲目、
相方のギタリスト…ニコラス・マイヤーというそうだ…
がエレアコっぽい、
たいへん美しいアルペジオを披露、
そこから聴き覚えのあるコード進行になり、
あっ…「Little Wing」!
クラプトンもやっていた、
あのジミヘンの名曲である。
「師匠」は早くもエンジンがかかったらしく、
素晴らしいフレーズが次から次へと繰り出されてくる。
神のようだ…
もっと弾いてくれーっと思うあたりで、
曲が終わる。
今回は全体に、
1曲の時間が短くまとめられているようで、
飽きが来なくてじつによろしい。
極上の料理を少しずつ出されている感じで、
腹八分目のこちらとしては、
次の一品に期待がかかる。
私は誰かさんのように、
演奏曲目を順番にメモるようなことはしないので、
正確さには欠けるが、
順不同ではあるものの、
「Little Wing」以降の演奏曲目は、
だいたい以下のような感じだった。
『Blow by Blow』(1975年)からは、
「Cause we've ended as lovers(哀しみの恋人達)」
『Wired』(1976年)からは、
「Blue wind」〜「Led boots」(メドレーでつなげていた)
「Goodbye pork pie hat」(「Brush with the blues」へメドレー )
『There and Back』(1980年)からは、
定番の「The pump」と
ちょっと意外だった「You never know」
『Guitar Shop』(1989年)からは、
キメのトリルがかっこいい「Big block」
もはや芸術的といえるアーミングが冴え渡る「Where were you」
復活作『Who Else!』(1999年)からは、
前述の「Brush with the blues」
レゲエっぽい「Angel(Footsteps)」
エンディングには、
これまた定番のビートルズ「A day in the life 」
(いつ聴いても、涙が出るほど感動的である)
アンコールには、
前述の「Cause we've ended as lovers(哀しみの恋人達)」と
『You Had It Coming』(2001年)から、
「Rollin' & Tumblin'」
そして…新曲が冒頭以外にも何曲か、散りばめられていた。
サポートメンバーについて…
前述のニコラス・マイヤーは、
曲によっては、
ストリングス?どこにもキーボードいないんだけど…
というように、
鍵盤楽器のようなサウンドをギターで再現したかと思えば、
アコースティックな響きを生かした、
とても綺麗なコードプレイを披露したり…
フラメンコや中近東っぽいプレイでは、
超絶テクニックを披露したりと、
かなり豊富なバックグラウンドと、
変態的なセンスでおもしろかった。
最近の私が愛用している、
Godinギターのカタログに載っている、
11弦フレットレスのウードモデルは、
(誰がこんなもん使うんじゃい?と思った)
どうやら彼の愛器らしく、
遠目でよく見えなかったが、
中近東っぽいプレイをしたときに、
もしかしたら使っていたかもしれない。
ジェフ・ベックはある時期から、
キーボード・プレイヤーではなく、
前任のジェニファー・バトゥンのように、
ちょっと変わったギタリストを相方にすることが多くなったが、
今回のメンバーもかなりマニアック。
ベースのロンダ・スミスは、
現在のサポートメンバーではもっとも長く在籍しており、
そのスゴ腕ぶりには定評がある。
たしかに…
アタマの4曲目あたりまで、
ベースの素晴らしいトーンが、
やたら耳についた。
あの華奢な体型で、
どうすると、
あのような美しい重低音が出せるのであろうか?
ドラムスのジョナサン・ジョセフは、
なんと、
あのジョス・ストーンの母親と結婚したという…(笑)
プレイは、
ジェフ・ベック好みでしょう…
ナラダ・マイケル・ウォルデンっぽい…、
重いんだけど、
ピシピシっと切れがよい。
バンドの音は、
2000年、2005年の来日時に見せたような、
エレクトロニクスを駆使したテクノっぽい音ではなく、
もっとラフでジャムっぽい感じに変化していた。
さて…
肝心のジェフ・ベック「師匠」のプレイは、
と言えば…
見るたび…つまり年齢を重ねるたびにウマくなっている。
1978年にスタンリー・クラークと来日したときの方が、
よっぽどミストーンは多かったし、
リズムが乱れることも多かった。
今回はまったくそんなことはなく、
たいへん端正にギターを弾いていた。
とにかく、ウマい!
“円熟“の境地という言葉がアタマをかけめぐる。
しかし、「師匠」の憎いところは、
ことギタープレイに関しては“円熟”しているかもしれないが、
音楽へのアプローチ自体は相変わらずチャレンジャーであること。
セットリストをヒットパレードにせず、
新曲を入れるあたりにそれが表れている。
サポートメンバーの人選含め、
音は確実に“今の音”であり、
懐メロではないこと。
これはスゴいことだ。
ミック・ジャガーのそれとは、
少し次元が違うけれど。
年齢を考えると、
ジェフ・ベックも驚異的。
サイボーグのように年をとっていない(笑)
とにかく、
今でも前へ進もうとしている。
その姿勢にアタマが下がる。
ここが、
思わず「師匠」と呼びたくなるところ。
そして、
「師匠」のストラトキャスターは、
どうしてあんなに素晴らしいトーンなのだろうか?
「絶品の極上トーン」と言ってしまうのは簡単だが…
高音は耳障りにならず、
ストラトキャスターのウィークポイントである、
低音が引き締まって響きわたる…
ギターをやっているヤツはわかると思うけど、
こんな音を1本のギターで出すことはとても難しい。
「師匠」はどうやって、
この音を出しているのだろうか?
音響のいいNHKホールだったから、
よけいに耳に残ったのかもしれないが、
2日たった今でも、
あのトーンはよみがえってくる。
でも、
当の本人は、
なにげに、
昔からそうだけど…
つまびくように、
軽やかにギターを弾く。
こちらの感動をよそに、
なにげにステージに登場して、
気負いも力みもなく、
軽やかにギターをつまびいて、
歌は歌わず、
ほとんどおしゃべりもせず、
そうは言っても、
ギターは並はずれた饒舌さで、
ところどころに愛嬌のある振る舞いをし、
会場中の、
外見だけは中高年になってしまったギター小僧たちを満足させる、
永遠のギター小僧。
ギター小僧の神様!
これがジェフ・ベックなのだ!
そして、
さういふひとにわたしはなりたい。
興奮し過ぎて止まらなくなりそうなので、
ここでいったん終了とさせていただきます(笑)
ほんの1時間30分、
ギターを弾いただけだけでそんなに褒めるなよ…
オレを誰だと思ってやがるんだ。
ジェフ・ベック様だよ。よく覚えておけー(笑)
★2014/03/09 (Sun)
この間、
年が明けたと思ったら、
早いもので、
いつのまにか、
3月に入り、
年度末の慌ただしさに追われています。
これが終わると4月がやって来る…
4月といえば、
今年は、
消費税が5%から8%に上がるという…
一大イベントが待ち受けています。
思えば…
昔は消費税などなく、
小学生がおつかいを頼まれても、
楽におつりを計算することができました。
それが、
私が社会人になって5年ほどした、
1989年、
3%の消費税が課税されるようになり、
その後5%に上がり、
そして今回の改定になるわけです。
欧米はもっと高率の消費税だと言う人がいますが、
もともと我が国にはなかった制度ですからね…
上がるたびに、
なんだか損をしているような気になってしまいます。
そしていつものことながら…
増税前に大きな買い物をしましょうということで、
世間は大騒ぎしています。
私もご多分にもれず、
大きな買い物…
言うまでもなく、
音楽関係の機材などを購入しようなどと、
昨年の後半から考えていました。
音楽関係の機材、
などと回りくどい表現をしましたが…
早い話がギター。
ギターのことですよ。
私の愛機といえば、
まずはストラトキャスター。
そして、
この2年ほど愛用している、
GODINということになります。
ストラトキャスターの
FENDER系シングルコイルPUの音は、
私のもっとも好きなサウンドであり、
しかも長年慣れ親しんだサウンドです。
おかげで私は、
GIBSON系ハムバッキングPUの音とは、
なんとなく、
お近付きになれなくなってしまいました。
そんな私が、
珍しく手にした、
GIBSON系ハムバッキングPU搭載のギターが、
GODINでした。
GODINはセミアコであるだけでなく、
エレアコとして使うことができるスグレモノですが、
じつはもうひとつ…
ハムバッキングPUをシングルコイルPUに切り替える、
コイルタップ機能を持っています。
私はこの機能のおかげで、
GODINを使い続けているのです。
つまり、
あのハムバッキングPUは…
シングルコイルPUでしか、
使っていない(笑)
みんなから、
GODINいい音だねーっ
と言われることが多いのですが、
それは、
本来のハムバッキングPUの音ではなく、
じつはーっ、
コイルタップしたシングルコイルPUの音なのでした。
こんな私なので、
いままで、
GIBSON系のギターに興味があっても、
実際に手にすると、
音を作ることができず、
ほどなく手離すことが多かったのです。
ところが…
最近のGIBSONは、
どういう心境の変化なのか、
代表機種に、
コイルタップ機能を装備させるようになったのです。
レスポールも例外ではありません。
この情報を得てから、
コイルタップ機能を装備しているGIBSON…
できれば、
サンバーストのレスポールがいい、
などと思うようになり、
あちこちのお店を探索するようになりました。
そんな中で見つけた一本がコレ↓
あるイギリスのミュージシャンのオーダー品ということですが、
SGカスタムのレプリカで、
トレモロアーム付きという逸品。
しかも、
オリジナルのヴィンテージが50万前後で取り引きされている
というのに、
その3分の1以下の定価という、
超お値打ち品なのです。
よしっ
コイツを増税前に仕入れるか、
と決心し、
楽器店に問い合わせたところ…
今回は入荷した商品が売り切れており、
次回生産待ちの状態。
入荷したら連絡しますと言われ、
今に至る…
うーっ
この分では、
増税前に仕入れることは不可能ですなぁ…
増税後に連絡が来ても買うのかな?
さぁ…どうでしょうねぇ?
限定とか、
売り切れ間近とか言われると、
ミョーにそソワソワする性格がうらめしい。
まぁ…
モノは考えようで、
増税後に連絡が来ても、
買う気になっていたら、
それは本物ということで、
まぁ…そうでなかったら、
ムダ遣いはやめましょう、
ということなんでしょうね(笑)
やはり、
増税は消費を誘導するのかもしれませんね。
年が明けたと思ったら、
早いもので、
いつのまにか、
3月に入り、
年度末の慌ただしさに追われています。
これが終わると4月がやって来る…
4月といえば、
今年は、
消費税が5%から8%に上がるという…
一大イベントが待ち受けています。
思えば…
昔は消費税などなく、
小学生がおつかいを頼まれても、
楽におつりを計算することができました。
それが、
私が社会人になって5年ほどした、
1989年、
3%の消費税が課税されるようになり、
その後5%に上がり、
そして今回の改定になるわけです。
欧米はもっと高率の消費税だと言う人がいますが、
もともと我が国にはなかった制度ですからね…
上がるたびに、
なんだか損をしているような気になってしまいます。
そしていつものことながら…
増税前に大きな買い物をしましょうということで、
世間は大騒ぎしています。
私もご多分にもれず、
大きな買い物…
言うまでもなく、
音楽関係の機材などを購入しようなどと、
昨年の後半から考えていました。
音楽関係の機材、
などと回りくどい表現をしましたが…
早い話がギター。
ギターのことですよ。
私の愛機といえば、
まずはストラトキャスター。
そして、
この2年ほど愛用している、
GODINということになります。
ストラトキャスターの
FENDER系シングルコイルPUの音は、
私のもっとも好きなサウンドであり、
しかも長年慣れ親しんだサウンドです。
おかげで私は、
GIBSON系ハムバッキングPUの音とは、
なんとなく、
お近付きになれなくなってしまいました。
そんな私が、
珍しく手にした、
GIBSON系ハムバッキングPU搭載のギターが、
GODINでした。
GODINはセミアコであるだけでなく、
エレアコとして使うことができるスグレモノですが、
じつはもうひとつ…
ハムバッキングPUをシングルコイルPUに切り替える、
コイルタップ機能を持っています。
私はこの機能のおかげで、
GODINを使い続けているのです。
つまり、
あのハムバッキングPUは…
シングルコイルPUでしか、
使っていない(笑)
みんなから、
GODINいい音だねーっ
と言われることが多いのですが、
それは、
本来のハムバッキングPUの音ではなく、
じつはーっ、
コイルタップしたシングルコイルPUの音なのでした。
こんな私なので、
いままで、
GIBSON系のギターに興味があっても、
実際に手にすると、
音を作ることができず、
ほどなく手離すことが多かったのです。
ところが…
最近のGIBSONは、
どういう心境の変化なのか、
代表機種に、
コイルタップ機能を装備させるようになったのです。
レスポールも例外ではありません。
この情報を得てから、
コイルタップ機能を装備しているGIBSON…
できれば、
サンバーストのレスポールがいい、
などと思うようになり、
あちこちのお店を探索するようになりました。
そんな中で見つけた一本がコレ↓
あるイギリスのミュージシャンのオーダー品ということですが、
SGカスタムのレプリカで、
トレモロアーム付きという逸品。
しかも、
オリジナルのヴィンテージが50万前後で取り引きされている
というのに、
その3分の1以下の定価という、
超お値打ち品なのです。
よしっ
コイツを増税前に仕入れるか、
と決心し、
楽器店に問い合わせたところ…
今回は入荷した商品が売り切れており、
次回生産待ちの状態。
入荷したら連絡しますと言われ、
今に至る…
うーっ
この分では、
増税前に仕入れることは不可能ですなぁ…
増税後に連絡が来ても買うのかな?
さぁ…どうでしょうねぇ?
限定とか、
売り切れ間近とか言われると、
ミョーにそソワソワする性格がうらめしい。
まぁ…
モノは考えようで、
増税後に連絡が来ても、
買う気になっていたら、
それは本物ということで、
まぁ…そうでなかったら、
ムダ遣いはやめましょう、
ということなんでしょうね(笑)
やはり、
増税は消費を誘導するのかもしれませんね。
★2014/03/02 (Sun)
2014年2月26日(水)
東京ドーム周辺は異様な熱気に包まれていた。
会社をサボって(いや…正確には半休をとって)
16時過ぎに場外へ到着した私の目に入ったのは、
人、人、人の渦…。
誰が地球を、
こんなに生命に溢れた、
異形の惑星にしたのだ?(半村良「妖星伝」より)
などというフレーズが思い浮かんだほど、
たくさんの人。
それこそ、
老若男女入り乱れて、
まだ開演時刻まで2時間30分もあるいうのに、
たいへんな盛り上がりを見せていたのだ。
すっげー!
こんな東京ドーム、
見た事ないよ。
そうだ…
もうすぐ現れるのは、
オレをこの世界に引きずり込んだ張本人…
世界最年長のグループであり、
世界最高峰のグループ。
ローリング・ストーンズなんだ!
この場へ来て、
自分の中にも沸き上がるものを感じ始めたが…
スーツのままやって来たことが…少々気恥ずかしかった。
我々の席は2階ではあったものの、
ほとんどステージを正面から俯瞰できる位置で、
しかも前から4列目。
偶然とはいえ、
なかなかの場所である。
そして、
偉大なるじーさん達は、
開演予定時刻から約30分遅れて登場した。
30分ならまだ早い方だろう…
8年前は45分遅れだった。
オープニングはなんと、
「Get Off My Cloud(ひとりぼっちの世界)」
これはちょっと意外な選曲。
そしていきなり、
ミックのスタイルのよさに感動。
ひ孫がいるというのに、
若者より美しい、
このシルエットはどうだ?
そしてこの声量。
衰えていない。
まったく衰えていない。
この人には加齢という言葉は無縁なのか…
続けて、
「It's Only Rock'nRoll」
「Tumbling Dice」
日本語を交えたミックのコメントがお茶目。
それにしても、
あれだけ歌って踊っているのに、
息ひとつ切らさない、
この体力はどうだ?
これが御歳70のじーさんか?
ここで、
またもや意表をついた、
「Wild Horses」
おーよみがえる、
この時代の香り…
このじーさんたちが、
どーしよーもない不良で、
キラキラ輝いていた時代。
「Emotional Rescue」
では、
ベーシストが
チャーミングなブルーメタリックのムスタングに持ち替え、
オートワウをかまして、
ばひょ〜んばひょ〜んと…
でもさ…
やっぱビル・ワイマンでしょう?
かつてオレがキースの次に好きだったメンバーは、
じつはビル・ワイマンなのだ!
「Doom And Gloom」
じつは…この曲だけ、
すぐにタイトルが出てこなかった。
これ、
どのアルバムに入っていたんだっけ?
(今回の曲順は、
LOOSE CONNECTIONのドラマー、
shibaやんが、
私の隣でメモっていたもの)
「Wild Horses」につづいて、
さらにその時代を思い出させる
「Bitch」
そして問答無用の
「Honky Tonk Women」…
あーっ
手元にギターがほしい。
いっしょに演奏したいーっ。
ここでミックはいったん休憩。
キースがマイクの前に立つ。
「Slipping Away」
でミック・テイラー登場。
かつてのブロンドの美少年は、
見る影もなく太ってしまい、
まったく白豚状態であったものの、
ソーセージのような指から繰り出されるフレーズは健在。
リトル・クラプトンと呼ばれていたんだよなーっ。
それにしても、
まさか、
「Slipping Away」をやってくれるとは思わなかった。
キースが歌う曲で、
オレがいちばん好きなヤツなんだよね。
このフワッとした、
ゆるい感じが心地よい。
このまま眠りたい感じ。
キースがもう1曲
「Before They Make Me Run」
を歌い、
ふたたびミックが登場。
マウスハープを吹きながら、
「Midnight Rambler」
おーっ、
よみがえるオルタモント…
悪魔の化身と言われた1969年当時の姿。
この曲では、
ブレイクのところで「カッチョイー」と叫ばないと、
死んだチャー坊(村八分)に怒られちゃうぞ。
(『ゲット・ヤー・ヤー・ヤズ・アウト』に、
彼の叫び声が収録されているのは有名な話…)
「Miss You」
「Paint It Black」
と続き、
「Paint It Black」ではロン・ウッドが、
コーラル・エレクトリック・シタールみたいなヤツを
手にしていた。
彼はオープニングでもヘンなギターを持っていたな。
意外とビザール好きなんだよね。
「Gimme Shelter」
では、
体格のいい(爆乳であった…)コーラスガールが、
ミックと歌いまくる。
キース…イントロのアルペジオをちゃんと弾いてくれよーっ。
さぁ、
ここからはフィナーレ。
たたみかけるように、
ヒット曲のアメアラレ…
「Start Me Up」
「Brown Sugar」
「Jumping Jack Flash」
「Jumping Jack Flash」のPVを見たおかげで、
オレはこの世界に入ったんだよ。
ギターを弾こう、
不良になろう…
15の春のことだった。
そして、
ストーンズのテーマソングとも言うべき、
「Sympathy For The Devil」
今回は原曲に近いアレンジ。
このアレンジを聴くと、
ヘロヘロになったブライアン・ジョーンズを思い出す。
若くて綺麗なうちに伝説になるのがいいのか、
老いてものたうち回っているのがいいのか、
オレにはよくわからない。
というか…
そんなことはもはや、
どーでもよくなってきているような気がする。
アンコールの1曲目は、
なんと、
「You Can't Always Get What You Want(無情の世界)」
今回は意識的に、
1969年あたりから、
1970年代前半のイメージでまとめているのでは?
この曲では、
ホルンを含めコーラスに日本の若者たちが参加。
どうやら洗足音楽大学の生徒らしい。
あとで、
同じく音大に通う、
我が家の娘に話したところ、
同大学には、
ポップス科があるそうで、
これはあり得ない話ではないそうだ。
それにしても、
彼らにとって、
このじーさんたちは、
どんな存在なんだろうか?
アンコールの2曲目であり、
エンディングになったのは、
「Satisfaction」
約2時間の、
見事に構成されたステージはここで終わる…
もう終わちゃう…オールナイトでも付き合うのに。
今回は、
メンバーの年齢を考え、
もうこれが見納めかな?と思い、
東京ドームへ行ったが、
この偉大なるじーさんたちは、
そうではなかった。
圧倒的にパワフルで、
エネルギーに満ちあふれるステージを、
オレの前に披露してくれた。
きっとまた、
ここに現れるだろう…
そう思わせる素晴らしいステージだった。
そして、
ストーンズはミックである!ということ。
キースでもビルでもなく、
ミックである!ということ。
それを痛感させられた夜だった。
何歳になっても、
いつでも闘えるように、
身体を整えること。
ミックを見ていると、
そう思わずにはいられない。
やっぱり、
ストーンズは最高である。
そして、
いつでもオレを奮い立たせる。
ストーンスありがとう!
東京ドーム周辺は異様な熱気に包まれていた。
会社をサボって(いや…正確には半休をとって)
16時過ぎに場外へ到着した私の目に入ったのは、
人、人、人の渦…。
誰が地球を、
こんなに生命に溢れた、
異形の惑星にしたのだ?(半村良「妖星伝」より)
などというフレーズが思い浮かんだほど、
たくさんの人。
それこそ、
老若男女入り乱れて、
まだ開演時刻まで2時間30分もあるいうのに、
たいへんな盛り上がりを見せていたのだ。
すっげー!
こんな東京ドーム、
見た事ないよ。
そうだ…
もうすぐ現れるのは、
オレをこの世界に引きずり込んだ張本人…
世界最年長のグループであり、
世界最高峰のグループ。
ローリング・ストーンズなんだ!
この場へ来て、
自分の中にも沸き上がるものを感じ始めたが…
スーツのままやって来たことが…少々気恥ずかしかった。
我々の席は2階ではあったものの、
ほとんどステージを正面から俯瞰できる位置で、
しかも前から4列目。
偶然とはいえ、
なかなかの場所である。
そして、
偉大なるじーさん達は、
開演予定時刻から約30分遅れて登場した。
30分ならまだ早い方だろう…
8年前は45分遅れだった。
オープニングはなんと、
「Get Off My Cloud(ひとりぼっちの世界)」
これはちょっと意外な選曲。
そしていきなり、
ミックのスタイルのよさに感動。
ひ孫がいるというのに、
若者より美しい、
このシルエットはどうだ?
そしてこの声量。
衰えていない。
まったく衰えていない。
この人には加齢という言葉は無縁なのか…
続けて、
「It's Only Rock'nRoll」
「Tumbling Dice」
日本語を交えたミックのコメントがお茶目。
それにしても、
あれだけ歌って踊っているのに、
息ひとつ切らさない、
この体力はどうだ?
これが御歳70のじーさんか?
ここで、
またもや意表をついた、
「Wild Horses」
おーよみがえる、
この時代の香り…
このじーさんたちが、
どーしよーもない不良で、
キラキラ輝いていた時代。
「Emotional Rescue」
では、
ベーシストが
チャーミングなブルーメタリックのムスタングに持ち替え、
オートワウをかまして、
ばひょ〜んばひょ〜んと…
でもさ…
やっぱビル・ワイマンでしょう?
かつてオレがキースの次に好きだったメンバーは、
じつはビル・ワイマンなのだ!
「Doom And Gloom」
じつは…この曲だけ、
すぐにタイトルが出てこなかった。
これ、
どのアルバムに入っていたんだっけ?
(今回の曲順は、
LOOSE CONNECTIONのドラマー、
shibaやんが、
私の隣でメモっていたもの)
「Wild Horses」につづいて、
さらにその時代を思い出させる
「Bitch」
そして問答無用の
「Honky Tonk Women」…
あーっ
手元にギターがほしい。
いっしょに演奏したいーっ。
ここでミックはいったん休憩。
キースがマイクの前に立つ。
「Slipping Away」
でミック・テイラー登場。
かつてのブロンドの美少年は、
見る影もなく太ってしまい、
まったく白豚状態であったものの、
ソーセージのような指から繰り出されるフレーズは健在。
リトル・クラプトンと呼ばれていたんだよなーっ。
それにしても、
まさか、
「Slipping Away」をやってくれるとは思わなかった。
キースが歌う曲で、
オレがいちばん好きなヤツなんだよね。
このフワッとした、
ゆるい感じが心地よい。
このまま眠りたい感じ。
キースがもう1曲
「Before They Make Me Run」
を歌い、
ふたたびミックが登場。
マウスハープを吹きながら、
「Midnight Rambler」
おーっ、
よみがえるオルタモント…
悪魔の化身と言われた1969年当時の姿。
この曲では、
ブレイクのところで「カッチョイー」と叫ばないと、
死んだチャー坊(村八分)に怒られちゃうぞ。
(『ゲット・ヤー・ヤー・ヤズ・アウト』に、
彼の叫び声が収録されているのは有名な話…)
「Miss You」
「Paint It Black」
と続き、
「Paint It Black」ではロン・ウッドが、
コーラル・エレクトリック・シタールみたいなヤツを
手にしていた。
彼はオープニングでもヘンなギターを持っていたな。
意外とビザール好きなんだよね。
「Gimme Shelter」
では、
体格のいい(爆乳であった…)コーラスガールが、
ミックと歌いまくる。
キース…イントロのアルペジオをちゃんと弾いてくれよーっ。
さぁ、
ここからはフィナーレ。
たたみかけるように、
ヒット曲のアメアラレ…
「Start Me Up」
「Brown Sugar」
「Jumping Jack Flash」
「Jumping Jack Flash」のPVを見たおかげで、
オレはこの世界に入ったんだよ。
ギターを弾こう、
不良になろう…
15の春のことだった。
そして、
ストーンズのテーマソングとも言うべき、
「Sympathy For The Devil」
今回は原曲に近いアレンジ。
このアレンジを聴くと、
ヘロヘロになったブライアン・ジョーンズを思い出す。
若くて綺麗なうちに伝説になるのがいいのか、
老いてものたうち回っているのがいいのか、
オレにはよくわからない。
というか…
そんなことはもはや、
どーでもよくなってきているような気がする。
アンコールの1曲目は、
なんと、
「You Can't Always Get What You Want(無情の世界)」
今回は意識的に、
1969年あたりから、
1970年代前半のイメージでまとめているのでは?
この曲では、
ホルンを含めコーラスに日本の若者たちが参加。
どうやら洗足音楽大学の生徒らしい。
あとで、
同じく音大に通う、
我が家の娘に話したところ、
同大学には、
ポップス科があるそうで、
これはあり得ない話ではないそうだ。
それにしても、
彼らにとって、
このじーさんたちは、
どんな存在なんだろうか?
アンコールの2曲目であり、
エンディングになったのは、
「Satisfaction」
約2時間の、
見事に構成されたステージはここで終わる…
もう終わちゃう…オールナイトでも付き合うのに。
今回は、
メンバーの年齢を考え、
もうこれが見納めかな?と思い、
東京ドームへ行ったが、
この偉大なるじーさんたちは、
そうではなかった。
圧倒的にパワフルで、
エネルギーに満ちあふれるステージを、
オレの前に披露してくれた。
きっとまた、
ここに現れるだろう…
そう思わせる素晴らしいステージだった。
そして、
ストーンズはミックである!ということ。
キースでもビルでもなく、
ミックである!ということ。
それを痛感させられた夜だった。
何歳になっても、
いつでも闘えるように、
身体を整えること。
ミックを見ていると、
そう思わずにはいられない。
やっぱり、
ストーンズは最高である。
そして、
いつでもオレを奮い立たせる。
ストーンスありがとう!
★2014/02/23 (Sun)
体調が復活したと思ったら、
怒濤の飲み会続きで、
今度は金欠状態に…(笑)
そんなときに限って、
ジェフ・ベック師匠の、
追加公演の先行抽選が大当たりで…(笑)
4月4日のNHKホールのS席が予約できました。
よーしっ、
あとはディープ・パープルだ…
こちらは、
わざと売れ残りのチケットを買わずに、
金券ショップに出る、
いい席を狙っているのですが…
まだ日程に余裕があるせいか、
ちと高価ですね。
定価の倍では、
手が出ませんなぁ…
つまり…
金欠状態なのは、
飲み会続きのせいだけでなく、
春の来日ラッシュ…
そしてじつは、
エフェクターを買いまくっているおかげなのでした。
昨年の暮、
ダラス・ファズフェイスのリニューアル版に始まり、
t.cエレクトロニクのポリチュ−ン、デジタルディレイ、
スイッチ・ボックスと続き、
今月になってついに、
もうひとつだけほしいと言っていた、
デジテック TR-7 トレモロ/ロータリーを入手してしまったのです。
合計すると、
国産のそれなりのギターが買える金額になるのですが…
これで当分エフェクターを気にする必要はなくなるでしょう。
とりあえず、
今の時点でそそられるブツはすべてゲットしたので…(笑)
さて、
このデジテック TR-7ですが、
私としては、
ひとつどうしても手に入れたかった音があったので、
狙っていたのです。…
その音は…
ジミ・ヘン後期のライブで、
リトル・ウィングやマシンガンのときに使う…
ロビン・トロワーも頻繁に使う…
クラプトンもライブ(ECワズヒア)で使っている、
あのジョワンジョワンという音なのですが…
私はコイツを、
ロータリースピーカーを使った音だと思っていました。
デジテック TR-7はトレモロ、ロータリー、
ユニヴァイブなど
7種類の音がシュミレートされています。
とうぜん私は、
あの音が出ることを期待して、
ギターをつないで試奏したわけです。
すると…
数分後に、
おーこれこれ…この音だよ。
果たして、
期待していた音が見事に出てきました。
うわーイイ音だなぁ…
これを使えば、
もうアンプはJC120にコダワらなくてもいいかも。
JCのコーラスよりイイ感じだよ。
先日来、
フェンダーアンプの音を見直していたので、
コイツをかまして、
フェンダーを使うってのはどうよ…
などとご満悦でいたのですが、
ふと、
エフェクターのツマミを見たら、
シュミレーションの位置が「ユニヴァイブ」の位置に、
あれっ?
「ロータリー」じゃなかったっけ?
ツマミを「ロータリー」に合わせると、
ん…?違う音だ。
えっ、もしかしてーっ?
じつは、
私が手に入れたかった音は、
「ロータリー」ではなく「ユニヴァイブ」だったのです。
あぶないあぶない…
今回のデジテック TR-7は、
新品特価品をネット通販で購入したので、
事前に試奏していませんでした。
ということは、
もし、
「ユニヴァイブ」のツマミがなかったら…
大暴れしていたかもしれませんねーっ(笑)
ずーっと勘違いしていることって、
あるんですねー。
いやーっ、驚きました。
でも、結果オーライでよかったよかった。
ところで、
こうして、
最近購入したエフェクターを並べてみると、
エフェクター草創期の音(アナログ)
ばかりであることに気がつきます。
いくらテクノロジーが発達しても、
原体験の衝撃には敵わないということでしょうか。
本当は消費税が上がる前に、
1本ギターを買おうかなと考えていたのですが、
今回はやめました。
というか…
こちらも最近つくづく思うのです。
国産ギターは、
材質よく職人の腕もよいのですが、
やはり、
USA製には敵わないような気がします。
堅牢さ、安定性でしょうか?
とくに、
20万円台後半以上のギターは、
あきらかに違う。
イイ音がしないと、
すぐに使わなくなるので、
そこそこの価格のギターに
チョロチョロ手を出すのはやめよう、
などと考えている今日この頃でした…
趣味とは…
浪費なので、
まぁ…これでよいのでしょう(笑)
この音だよ↓
怒濤の飲み会続きで、
今度は金欠状態に…(笑)
そんなときに限って、
ジェフ・ベック師匠の、
追加公演の先行抽選が大当たりで…(笑)
4月4日のNHKホールのS席が予約できました。
よーしっ、
あとはディープ・パープルだ…
こちらは、
わざと売れ残りのチケットを買わずに、
金券ショップに出る、
いい席を狙っているのですが…
まだ日程に余裕があるせいか、
ちと高価ですね。
定価の倍では、
手が出ませんなぁ…
つまり…
金欠状態なのは、
飲み会続きのせいだけでなく、
春の来日ラッシュ…
そしてじつは、
エフェクターを買いまくっているおかげなのでした。
昨年の暮、
ダラス・ファズフェイスのリニューアル版に始まり、
t.cエレクトロニクのポリチュ−ン、デジタルディレイ、
スイッチ・ボックスと続き、
今月になってついに、
もうひとつだけほしいと言っていた、
デジテック TR-7 トレモロ/ロータリーを入手してしまったのです。
合計すると、
国産のそれなりのギターが買える金額になるのですが…
これで当分エフェクターを気にする必要はなくなるでしょう。
とりあえず、
今の時点でそそられるブツはすべてゲットしたので…(笑)
さて、
このデジテック TR-7ですが、
私としては、
ひとつどうしても手に入れたかった音があったので、
狙っていたのです。…
その音は…
ジミ・ヘン後期のライブで、
リトル・ウィングやマシンガンのときに使う…
ロビン・トロワーも頻繁に使う…
クラプトンもライブ(ECワズヒア)で使っている、
あのジョワンジョワンという音なのですが…
私はコイツを、
ロータリースピーカーを使った音だと思っていました。
デジテック TR-7はトレモロ、ロータリー、
ユニヴァイブなど
7種類の音がシュミレートされています。
とうぜん私は、
あの音が出ることを期待して、
ギターをつないで試奏したわけです。
すると…
数分後に、
おーこれこれ…この音だよ。
果たして、
期待していた音が見事に出てきました。
うわーイイ音だなぁ…
これを使えば、
もうアンプはJC120にコダワらなくてもいいかも。
JCのコーラスよりイイ感じだよ。
先日来、
フェンダーアンプの音を見直していたので、
コイツをかまして、
フェンダーを使うってのはどうよ…
などとご満悦でいたのですが、
ふと、
エフェクターのツマミを見たら、
シュミレーションの位置が「ユニヴァイブ」の位置に、
あれっ?
「ロータリー」じゃなかったっけ?
ツマミを「ロータリー」に合わせると、
ん…?違う音だ。
えっ、もしかしてーっ?
じつは、
私が手に入れたかった音は、
「ロータリー」ではなく「ユニヴァイブ」だったのです。
あぶないあぶない…
今回のデジテック TR-7は、
新品特価品をネット通販で購入したので、
事前に試奏していませんでした。
ということは、
もし、
「ユニヴァイブ」のツマミがなかったら…
大暴れしていたかもしれませんねーっ(笑)
ずーっと勘違いしていることって、
あるんですねー。
いやーっ、驚きました。
でも、結果オーライでよかったよかった。
ところで、
こうして、
最近購入したエフェクターを並べてみると、
エフェクター草創期の音(アナログ)
ばかりであることに気がつきます。
いくらテクノロジーが発達しても、
原体験の衝撃には敵わないということでしょうか。
本当は消費税が上がる前に、
1本ギターを買おうかなと考えていたのですが、
今回はやめました。
というか…
こちらも最近つくづく思うのです。
国産ギターは、
材質よく職人の腕もよいのですが、
やはり、
USA製には敵わないような気がします。
堅牢さ、安定性でしょうか?
とくに、
20万円台後半以上のギターは、
あきらかに違う。
イイ音がしないと、
すぐに使わなくなるので、
そこそこの価格のギターに
チョロチョロ手を出すのはやめよう、
などと考えている今日この頃でした…
趣味とは…
浪費なので、
まぁ…これでよいのでしょう(笑)
この音だよ↓