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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2014/05/25 (Sun)
最近ふたたび、
音楽に対する関心度というか…
音楽活動に対する欲求が強くなっていて、
それこそ、
いろいろな種類の音楽を、
何の脈絡もなく次から次へと聴いています…
乱読ならむ乱聴ですかね?

いろいろな種類の音楽を、
などと申しましたが、
そうは言っても、
私の聴く音楽には、
それなりの系統があって、
その中をグルグルと回っているだけなのですが…(笑)

新旧織り交ぜたハードロック、
ヨーロッパ系のプログレ、
あまりブラックっぽくないソウルやファンク、
エレクトロニクス系、
和洋問わずミーハーな感じのポップス、
弾き語りができそうなヤツ、
そしてジャズ…

最近思うのは、
ロック側から他の音楽へのアプローチは盛んなのに、
ジャズ側から他の音楽へのアプローチが少ないこと。
空間系の音処理をしたジャズとか、
ハードロックっぽいジャズなんか…
おもしろいと思うのですが、
そこはアカデミックな分野なので、
そんなことやったらヒンシュクを買うのでしょうね(笑)

私は元々ジャズ志向ではないので、
このへんの感覚で、
軽くオシャレな音楽をやりたいと思い、
新しいユニットを始めたりしています。

乞うご期待か?(笑)

こんな話になると、
いつも決まって思い出すのが、
1970年代以降の
…いわゆるエレクトリック化したマイルス・デイヴィス。

とくに、
1970年代後半に、
いったん活動を休止する前が凄まじいのです。
(当時は引退とまで言われていましたね)

復帰後の1980年代になると、
若い有能なミュージシャンを多数起用して、
マイルス本人は監督のように、
一歩引きながら音楽全体をプロデュースしていた感がありますが、
復帰前はそうではなく、
自分もその渦の中に入って、
ドロドロになっていました。

古くからのファンや、
いわゆる正統派のジャズファンには、
えらく評判が悪い時期なのですが、
私はこの頃のマイルスが大好きです。

興味のある楽器や音楽を、
全部ミックスして、
そこへ演奏者の情念を照射、
さらに即興性にコダワったという感じで、
こんな演奏を続けていたから、
活動休止するまで追い込まれたんでしょうね。

ここでも何回か話題にした、
『フィルモアイーストのマイルス』は、
最近になって未発表部分を加えた完全盤が発売されました。
これはなんといっても、
ドラムスのジャック・ディジョネットが、
暴走ぎみにバンド全体を煽るのがスゴい。
そのおkげか、
マイルスもかなりぶっ飛んだ演奏をしています。

ただ…ここにはギターがいないんですよね。

そこで私は、
ギター入りということで、
1975年引退前の日本公演を収録した、
『アガルタ』と『パンゲア』を評価しています。

ここには、
2人のギタリストが参加しているのですが、
アフリカ出身のピート・コージーというヤツがスゴい。
弦を引っ掻くような音でソロをとったり、
音の使い方がイレギュラーで、
他に類を見ないプレイを聴くことができます。

バンドは、
フィルモアほど暴走しておらず、
ややまとまりのある構成になっていますが、
ピートの破壊力が凄まじく…
とくに『アガルタ』の方では、
意表をつくプレイが多くあります。

この2枚、
日本公演を収録ということで、
海外の評価はイマイチのようですが、
私はとんでもないエネルギーに溢れた作品だと思います。

この頃のマイルスを聴いていると、
音楽って何でもアリだな…と思い、
勇気を得るというか…
なんだか楽しくなるのです。

さて、
これからどうするのか、
なんて考えながら、
夏に向けて、
庭にトマトを植える私でありました(笑)
(↑謎の行動かな?)

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★2014/05/18 (Sun)
先週、
1990年代の音は1970年代の音に直結している、
と書きましたが、
そのせいか、
1990年代以降のハードロックには、
意外とお気に入りの曲が多く、
私のi-Phoneでも、
かなりの勢力を占めています。

そういうわけで今回は、
一度やってみたかった企画…
1990年代のハードロック・シーンの特集です。

超有名どころの、
ニルヴァーナ
レッド・ホット・チリペッパーズについては、
紹介を省略しますが、

とりあえずは有名どころから…

①ダイナソーJr(Dinosaur Jr)

アメリカのバンド。
1980年代後半にハードコアパンクっぽい音でデビュー。
4枚目のアルバム『Green Mind』((1991年)
と続く『Where You Been』(1993年)がブレイク。
歪んだギターサウンドに、
ポップで気だるいメロディが特徴。
1997年に解散。2005年に再結成される。

…ポップで気だるいというより、
どことなく哀愁のあるメロディがいいんですね。
私がよく聴いたのは、
『Where You Been』で、
「Out There」という曲がお気に入りです。




②ストーン・テンプル・パイロッツ(Stone Temple Pilots)

アメリカのバンド。
ニルヴァーナの影響下にある、
生粋のグランジ系バンドだが、
なぜかブリティッシュっぽいサウンド。
1992年のデビューアルバムから4枚続けてミリオンセールスを記録。
商業的に大きな成功を収めた。
2002年に解散。2008年に再結成される。

…言われるまでわかりませんでしたよ。
まさか、アメリカのバンドだとは思いませんでした。
それほどイギリスっぽい、
湿ったような暗さというか、
影があるんですよ。
私がよく聴いたのは、
3枚目の
『Tiny Music... Songs from the Vatican Gift Shop(1996年)で、
次の『No 4』(1999年)もオススメ。
「Trippin' On A Hole In A Paper Heart」がカッコイイっす。




③ブラック・クロウズ(Black Crowes)

これまたアメリカのバンド。
1990年のデビューアルバムが全米4位を記録。
エアロスミスやジョージア・サテライツのような、
ブルースやサザンロックの影響が強いサウンド。
ジミー・ペイジとの共演で知られる。
2002年に解散。
2005年に再結成されるが2010年にふただび活動休止。

…元気なエアロスミスって感じかな?
で…ときどきZEPっぽくなる。
ギタリストがスライドを得意だったりするので、
それっぽい感じになるんですね。
お気に入りは、
5枚目の『By Your Side』(1999年)から
「Go Faster」




さてここで、
マニアックなヤツをひとつ…


④トライブ・オブ・ジプシーズ(Tribe Of Gypsies)

これもまたまた…アメリカのバンド。
元アイアン・メイデンの、
ブルース・ディッキンソンとの仕事で有名になった、
ロイ・Zというギタリストが1996年に結成したバンド。
ラテン音楽とハードロックを融合させたサウンドが特徴。
2000年に活動休止。

…もろにラテンのリズムにハードなリフが乗る。
サンタナをヘヴィにした感じで、
ちょっとエキゾチックでイカしてます。
ヴォーカルの声が、
とってもいいんですよ。
お気に入りは、
3枚目の『Revolucion 13』(1998年)から
「What's Up」




⑤アイ・マザー・アース(I Mother Earth)

カナダのバンド。
1993年にデビュー、2003年解散。
デビューアルバムには、
GUNSのプロデューサーが、
セカンドアルバムには、
RUSHのアレックス・ライフスンが、
それぞれ関与。
一部のマニアックなファンから、
熱狂的な指示を受けるものの、
大きな成功を得ることはなかった。

…ミクスチュアというのか、
当時の先進的な音をすべてミックスして、
ハードロック味に仕上げた、
そんな感じの音です。
リズムセクションが強力で、
一聴の価値ありです。
ベーシストがブルーマンという噂が…
私がよく聴いたのは、
2枚目の『Scenery And Fish』(1996年)で、
お気に入りは「Like A Girl」。




あと、
Sons Of Freedomという、
正体不明の、
ロスあたりにたむろっていた、
コアメタルのようなパンクのような、
スッゲーのがいるんですが、
これはどこを探しても資料がないので、
残念ながら紹介することができません…
ホントに残念です。

(といいながらあったよ…これ↓)




さて、
冒頭で、
超有名とは言ったものの、
ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」
レッド・ホット・チリペッパーズの「Higher Ground」です。
いつの時代でも、
ハードロックはいいですね。
やっぱり、
ロックのホームラン王です(古いか?(笑)





それにしても…
アメリカのバンドばかりですなぁ…イギリスはどうなったのだ?
★2014/05/11 (Sun)
土曜深夜12:00から、
(正確に言えば、日曜の0:00)
BSプレミアム(BS103)で放送されている、
「笑う洋楽展」という番組をご存じですか?

ロックを中心とした洋楽のPVを流し、
みうらじゅん・安斎肇の両氏がコメントをつける…
コメントというより、
飲み屋の会話のような、
じつにバカバカしい内容で、
出演しているミュージシャンをこき下ろすという感じ…
かつては特番として企画されていたのですが、
この4月からはレギュラー番組になりました。

レギュラーになってからは毎回、
テーマに従って5本のPVを流し、
もっとも際立っているものを選ぶ、
という構成になっています。

いままでのテーマですか?
「胸毛男」とか「孤独のダンス」とか…
まぁ…そんな感じです(笑)

かなり笑えるので、
未体験の方にはオススメしておきます。

ところで、
最近になって気がついたことがひとつあるのです。
それは、
毎回笑えるネタになるPVは、
1980年代のポップスである確率が高いということです。

1980年代…
というより、
1980年代中盤…
1983年ぐらいから1987年あたり…
これはたしかに、
今になって振り返ってみると、
かなり特異な時代です。

もっとも大きな特徴は、
その前後の時代とのつながりが希薄で、
いわゆる“ガラパゴス的”な年代になっている、
ということです。

私は1980年に高校を卒業し、
大学へ入学しましたが、
1980年という年は、
多くの人々にとって、
新しい時代がやって来たという意識が強く、
マスコミもそれを煽っていたことを記憶しています。

21世紀直前、
新しい時代の幕開けだ…という感じでした。

1970年代以前の文化は、
もはやオールドファッションで、
新しい文化の波…ニューウェイヴがやってくる…
そういえば、
パンク以降のロックの動きも、
“ニューウェイヴ”と呼ばれていましたね。

セックス・ピストルズを解散させたジョニー・ロットンが、
PIL(パブリック・イメージ・リミテッド)のデビューアルバムを発表したのが、
1978年。

私はジョニー・ロットンこそ、
ジャーマンロックの要素をイギリスに持ち込み、
“ニューウェイヴ”シーンを先導した張本人だと思っています。

当時は、
デヴィッド・ボウイもドイツに注目、
1977年に『ロウ』『ヒーローズ』を発表していますが、
それほど評価されておらず、
また、
ウルトラヴォックスもすでに数枚のアルバムを発表していましたが、
思ったほどの支持を受けられず、
1978年にいったん活動を休止。
彼らが息を吹き返すのは、
シーンが動き始めた1980年になります。

ジョニー・ロットンは、
マスコミの注目度No1でしたから、
彼が動いたことでシーンが動いたという印象です。

こうして、
1980年以降のイギリスは“ニューウェイヴ”一色になり、
次第にアメリカにも飛び火していきます。

ジャーマンロックというのは、
サイケデリックロックの流れを組む、
トリップミュージックを中心としたシーンで、
シンセサイザーなどのエレクトロニクスを
大きく導入している点に特徴があります。

そこに、
何とも言えない退廃的な雰囲気、
終末感と言ってもよいかもしれません…
が漂っています。

デヴィッド・ボウイもジョニー・ロットンもウルトラヴォックスも、
このような雰囲気を見事に表現しているのです。

その一方で、
ジャーマンロックには、
どことなく無機質でクールな要素があり、
また、
このような音に対応するためか、
独特のファッションセンスを持っている個性的なミュージシャンも多く、
(例えば、テクノカットなどは、
クラフトワークというグループのメンバーがやっていたものですし、
クラウス・ノミなどは一度見たら忘れられません…)
これが、
一部の先鋭的な文化人…
ジョニー・ロットンに注目してジャーマンロックに目を向けた人たちには、
新しい時代の幕開けにピッタリのイメージと映ったのではないでしょうか。

このような音やファッションを極端にデフォルメして、
当時のポップスシーンを演出した。
来るべき21世紀…
未来を予感させる新しい時代の幕開けにふさわしいシーン…
これが1980年代のポップスである、
と、
私は思うのです。

ジャーマンロックから、
退廃的な雰囲気や終末感を取り除き、
ノーテンキに、
(↑ここ重要!)
そしてクールに無機質に、
極端にデフォルメされた未来の姿に、
世界的好景気の中で踊らされた大衆…
あーっインチキくさいーっ(笑)

技術的には、
シンセサイザーを中心にしたことがアダとなり、
その驚くべき進化の途中であったことから、
1980年代には最新と思われたものが、
あっという間に古い前世紀の遺物となってしまいました。

ピコピコミョーンだからね…(笑)

テクノという分野は、
その後もヨーロッパでは脈々と継がれているわけですが、
1990年代後半に、
この種のテクノロジーを駆使した化け物的存在…
ケミカル・ブラザースが登場するに至り、
もはや1980年代の音は影も形もなくなってしまったのです。

また、
1980年代後半から、
クラブシーンが台頭し、
ジャズ・ファンクがブームになり、
その後、
1990年以降、
ヒップホップなどに枝分かれしながら、
現在に至る16ビートの文化を形成するのですが、
これはそもそも、
1970年代初頭に、
一部のミュージシャンが試した、
ファンクのリズムでジャズを演奏するという…
当時はまったく相手にされなかった音が、
再評価されたことによるもので、
1970年代から1990年代に直結し、
現在に至る…つまり1980年代の音はあまり関与しておりません。

さらに、
世界的好景気から一転、
恐慌が訪れ、
テロや戦争など、
さまざまな政情不安の中…
毎度の繰り返しですが、
ギターをかきならして叫ぶんだーっ
とばかり、
パンクに続く、
原点回帰の動き…ガレージロックのシーンが起こったのが、
1990年代。
このときリスペクトされたのは、
ブラック・サバスを筆頭に、
やはり1970年代の音…
この流れも、
1970年代から1990年代に直結し現在に至っています。

1980年代当時、
「もうギターのような原始的な楽器は終わりだよ、
これからはテクノロジーの時代だ」とのたまった愚か者たちは、
今やいずこ…(笑)
ギターサウンドはテクノロジーで再現できねーんだよっ

現在、世界的に主流になっているのは、
まず、
この2つの流れ…
16ビート系とガレージロック系。
そしてヨーロッパでは、
1980年代直前に、
デヴィッド・ボウイやウルトラヴォックスやPILが出していた、
退廃的で終末感ただよう音がそれを演出したりして…
そこには、
1980年代ポップスの影も形もなく、
唯一、
テクノの発展型にケミカル・ブラザースなどがいるものの、
もはや“エレクトロニクスポップス”と呼ばれるような、
非常に大掛かりなものになっており、
ここで、
1980年代のピコピコミョーンとした音を語るのは、
かなり恥ずかしい…
これが1980年代ポップスに対する、
今の私の見解です。

まぁ…お笑いネタとして持ち出されるだけ、
まだマシなのかもしれませんが…
それも複雑な心境ですよね。

いちばん困るのは、
その時代にリアルな世代だった私が、
「笑う洋楽展」のみうらじゅん氏といっしょで、
そのへんの音に、
まったく愛情を感じないことなんですね…
むしろ憎悪に近いか?(笑)

「オレ、この年代はどーしても好きになれないっ」

それでも以前、
1980年代の洋楽ヒット曲を集めたCDを買ったのですが、
1回聴いたっきりで、
2度と聴いていないですからね。

人のギターを聴いて「オールドファッション」と言った、
テクノカットの小僧…今、何やっているんだろうか?
見事に髪がなくなっていたりして…ね(笑)

時代は後に振り返って、
はじめて価値が評価されるもの、
ですなぁ…

それにしても笑える…ヘンだよヘンですよ、コイツら(笑)

笑う対象のミュージシャンを実名で出さなかったのは、
まぁ…いろいろ各方面を配慮したからであります。
★2014/05/04 (Sun)
GWも後半になりましたが、
みなさんいかがお過ごしでしょう?

毎年この時期になると、
思い出すされるのが、
『web-magazine GYAN GYAN』の創刊です。

webの世界に新たな可能性を感じ、
このフィールドへデビューしたのが、
2001年5月4日…
つまり、
13年前の今日だった、
というわけです。

その後、
もう少し軽いスタンスで音楽を語ろう、
と思い、
『web-magazine GYAN GYAN』の更新を止め、
ブログ『ROCKのある風景』を始めたのが、
2008年4月1日…
当初のAOLから今の場所に転居したのが、
2009年2月1日…
そこから今日に至っております。

2001年当時、
新たな可能性を感じたインターネットの世界ですが、
その後、
驚くべきスピードで、
予想しなかった方向へ進化し、
ツイッタ=だの、
フェイスブックだの、
ラインだのと…
めまぐるしく、
主流となるフィールドが変化しています。

1980年〜1990年代には、
まったく予測できなかった世界がやって来た…
これが未来社会の姿なのだ…
と言ってしまってもいいかもしれませんね。

正直なところ、
ブログ以降のフィールドにはついていけていない…
そんな感じです。

ただ…私の表現したいことは、
一言二言で収まる内容ではなく、
また、
身内の情報にとどめておきたいものでもないので、
旧態然としているかもしれませんが、
今の形のまま進めるのがよいと思われます。

その一方で…

最終的に、
あれだけのヴォリュームになった、
『web-magazine GYAN GYAN』に加え、
『ROCKのある風景』が
順調に増殖を続けております。

元々は、
私という“語り部”を通して、
ロックの魅力を後世に伝えたい…
そんな思いで始めた活動ですが、
人生も後半を迎えた最近では、
これらを何かの形でまとめあげたい…
そんな気持ちが強くなってきました。

しかし、
まとめあげる、
とは言ったものの、
まだまだ完成には遠くおよばず、
この先も未完成のまま継続すると思われます。

おそらく、
私が何かの事情で、
音楽に関われなくなる、
または文筆活動ができなくなるまで、
継続するのではないでしょうか。

ということは、
どこまで行っても未完成のまま?

継続こそ力なり、
とは申しますが、
これが何の力になるのか?
はよくわかりませんが、
ひとつの財産であることは、
疑いようのない事実だと思います。

よく、
これだけの長い期間にわたって、
続けてきたなぁ…っと、
少々驚いてしまった、
今日でした。
★2014/04/27 (Sun)
GWに突入ですが、
みなさんはいかがお過ごしでしょう?

私はなぜか、
ベースギターの重低音に酔いしれております。

というのも…

ジェフ・ベック師匠の来日公演の際、
その素晴らしい音色と、
卓越したプレイに舌を巻いたベーシスト、
ロンダ・スミスのソロ・アルバム『RS2』を入手したからです。



ロンダ・スミスはカナダの生まれで、
大学在学中にシーラEにスカウトされ、
プリンス王子のバックミュージシャンとしてデビュー。
10枚以上のアルバムに参加した後、
多くのミュージシャンと共演。
女性サックス奏者、
キャンディ・ダルファーの
ツアーメンバーとして来日したこともあるという、
現代を代表するベーシストの一人です。

ソロ・アルバムは2枚ほど発表しており、
『RS2』は2006年に発表された2枚目の作品で、
今のところ最新作になります。

冒頭、
ベースを多重録音した短い曲で幕を開けるこの作品、
およそ考えられる、
あらゆる種類のベースギターの音色を聴くことができます。

フレットありのエレクトリック、(資料によると4〜6弦まで使っているらしい)
フレットレスのエレクトリック、
アップライト、
ピッコロ…(たぶん、これだろうと思えるミョーな音があり)

などというと、
ゴリゴリのマニアックなサウンドを想像するかもしれませんが、
ベーシストのソロ・アルバムは数あれど、
ここまでベース中心に考えられていながら、
バラエティに富んだ楽曲で飽きさせない作品というのは、
いままで聴いたことがありません。
そのくらい聴きやすいサウンドに仕上がっているのです。

曲調としては、
いわゆる現代のソウルミュージックという感じで、
ヒップホップ的なアレンジや、
ジャズっぽいアレンジがうまくブレンドされています。
特徴的なのは、
ほとんどの曲が自身によるヴォーカル入りであること
このおかげで、
全体がポップなイメージになるのかもしれません。
(曲のコンセプトや構成はかなりマニアックであるが…)

楽器類は意識的に少なくしているのか、
音を敷きつめる感じではなく、
スカスカして隙間だらけなので、
どの曲でもベースギターの音がよく聴こえますが、
これが、
ホントにいい音なんですね。
ライブで聴いた音がそのままここにある感じ。
私は個人的に、
「もっとも美しいベースギターの音色賞」をあげたいくらいです。

プレイの方は、
ビートを叩き出すようなシンプルなプレイを中心に、
間合いを測るように、
んーっジャズを通っているなーっと感じる、
ちょっとイレギュラーで手数の多いフレーズをねじ込むという…
かなりメリハリを効かせた感じになっています。

一時期ハマっていた、
女性ベーシスト…
アップライトを弾きながら歌う姿が象徴的な
エスペランサ・スポルティングは、
もう少しジャズ色が強く、
さらにアフリカなどのエスニックな雰囲気が加味されていましたが、
ロンダ・スミスは、
ソウル色が強く、
ポップで都会的な雰囲気です。
好対照かな?

ただ、
2人に共通しているのは、
非常にバランス感覚がよく、
いろいろな部分で、
程よい感じに仕上げられていること…
これは、
女性だからなのか、
ベースというポジションだからなのか、
よくわかりませんが、
なかなか興味深いポイントです。

こんな素晴らしい作品を聴いてしまうと、
思わずベースを弾きたくなってしまいますが、
さて、
数ヶ月後に、
私がベーシストに転向していたら、
大笑いですね。

そんな妄想をしてしまうほど、
すばらしいベース・サウンドなのでした。

↓こんなに小柄で華奢なのにな…握力スゴいのかな?






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★ ILLUSTRATION BY nyao