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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
63
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2015/03/15 (Sun)
なぜか最近、
これにハマっております。
THE BYRDS『Younger than yesterday』(1967年発表)

ピンク・フロイドやソフト・マシーン、
ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイターからの影響かもしれませんが、
私は1960年代末期、
アメリカは西海岸のサイケデリック・ミュージックに
惹かれるものがありまして…

この数年でも、
ジェファーソン・エアプレイン関連のホット・ツナや、
グレイトフル・デッドなどの
紙ジャケ再発シリーズを揃えたりしておりました。

どこがよいかと言われると、
サーファーやバイカーに見られる、
特有のファッションも含めて、
音というより、
(というか、音はカテゴライズしにくい)
あの雰囲気が心地よいのです。
モヤ〜なのにキラキラーっ
ナチュラルなのに非日常!
みたいな…(笑)

で…
THE BYRDSはことのほかよろし。

『Younger than yesterday』は、
THE BYRDS通算4枚目のアルバムで、
大ヒットした「Eight miles high(霧の8マイル)」が収録された
『Fifth Dimension』に続く作品。
時代背景としては、
フラワームーブメントがサイケデリックへ発展する過渡期に当たり、
本作はビートルズの『リボルヴァー』に似た雰囲気で、
個々の楽曲もビートルズっぽい…

とくに、
ベースのクリス・ヒルマンは、
モロにポール・マッカートニーの影響を受けているようで、
彼の作になる、
シングルカットされた「Have you seen her face」や
「Thoughts and words」などは、
それこそ『リボルヴァー』に収録されていても、
おかしくない雰囲気です。

また、
デヴィッド・クロスビー作の
「Mind gardens」などは、
それこそ「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」みたいで、
トリップ感もハンパありません。

このポップでちょっとトリップしている感じに、
強力な調味料となっているのが、
ロジャー・マッギンの12弦ギターです。
ビートルズもアクセント的に12弦を使っていますが、
こちらは、
ほぼ定番的に使われており、
その効果はバツグンです。

ちなみに、
モノラルとステレオが選べるなら、
THE BYRDSの場合、
12弦ギター特有の音の深みが楽しめるので、
ステレオの方がよろしい感じです。
(音圧に迫力を求める、
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとは逆パターン)

それにしても、
リッケンバッカー370の12弦仕様はよい音ですなぁ…
THE WHOも同じようなギター(360)をよく使っておりますが、
結局私は、
こんな音が大好きなんですね。

つまり、
モヤ~なのにキラキラーっ(笑)

ストラトやテレキャスを好み、
ジャカジャカしたカッティングやアルペジオが大好きな私には、
この音はたまりません。
リッケンバッカーやグレッチ、
ギルドなどのシングルコイルPUは、
堅い音の割りには抜けが悪いので、
この種のサウンドにはバッチリなのです。

そういえば、
AC/DCのマルコム・ヤングもこんな音ですね。
(アンガスのSGのブットイ音の影で、
ジャカジャカッ…でも、あの2本が重ならないとイカンのです)

最近、
歪んだ音や伸びる音を敬遠する傾向に拍車がかかっておりまして、
やっぱ。
ギブソンのヘムバッキング系とはお友達になれませんなぁ…
と痛感していた最中に出会った
THE BYRDS。
歌詞の世界も、
まさに、
ナチュラルなのに非日常!なので、
退屈な毎日にはピッタリです(笑)
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★2015/02/22 (Sun)
かつては、
エレキギターといえば、
F社とG社が双璧で、
長らくギター小僧たちのアコガレの的でした。

しかし、
今になって振り返ってみると、
両社とも、
その伝説に相応しい製品を作り出していたのは、
せいぜい1957年頃から1970年代の中盤までで、
それ以降については、
果たして価格に見合った品質のものであるのか、
疑問に思える時代が長く続いているようです。

F社は1970年代の終わる頃になると、
品質の低下が著しく、
あのリッチー・ブラックモアが、
「ニューヨークの楽器店で、
ストラトキャスターを100本試奏したけれど、
残念ながらどれも合格というには程遠い出来だったよ…」
とコメントを残したほどでした。

これではマズいと思ったのか、
1990年代の前半頃になると、
それなりの品質を回復するのですが、
その後のレギュラーラインナップは、
少々的外れ?と思われるチューンアップがされていて、
あまり魅力を感じません。

その一方で、
カスタムショップと呼ばれる、
名工の手になるラインナップは、
往年の名機に引けを取らない内容でありながら、
価格もそれなりで、
プロでもない我々が、
日常ガンガン弾き倒すには、
少々気が引けてしまいます。

G社に至っては、
2000年頃に、
長く輸入代理店だったメーカーが、
契約を解除するほどの、
品質の落ち方で…
実際、
私の友人が所有しているレスポールなども、
ブリッジの穴の位置が少々ズレているだけでなく、
それが原因なのか、
特定の弦がブリッジから頻繁に落ちてしまうとか…
目も当てられない状況のようです。

こちらも、
カスタムショップはそれなりの価格で、
かなりのレベルなのですが、
レギュラーラインナップはイマイチと言わざるを得ません。
(最近の主流であるチューナー付きのギターは、
いかがなものかと…)

F社とG社の全盛期、
コピーモデルという領域から、
なんとかそこへ近づこうとしたのが、
日本のメーカーであり、
そこでギターを作っていた職人たちでした。

1980年代に入ると、
日本のコピーモデルはもはや本家以上の品質になり、
海外のミュージシャンたちが来日の際に、
こぞって大量に買い込むようになったのです。

これにはF社とG社も黙っておれず、
両社ともに日本法人を設立し、
コピーモデルの生産に歯止めをかけたほどでした。

この傾向は現在も続いており…
今では、
日本のエレキギター黎明期の名職人たちが、
それぞれのコンセプトに従った、
コンポーネントギターのメーカーを設立し、
製品の質の高さを競い合っているのです。

Bossa、
Bacchus、
Crews、
Fujigen、
momose、
Sword、
その他ショップオリジナルの数々…

購入できる場所は限られていますが、
F社とG社のレギュラーラインナップとほぼ同じ価格帯で、
はるかに素晴らしいギターに巡り会うことができます。

私も2000年以来、
Bacchusギターを3本購入し愛用しておりますが…
最近入手したGODINよりも、
ネックの感触がしっくりくるせいか、
左手のストレスが少なく、
よく見ると、
細部の組み込み精度などは、
問題にならないほどすぐれていることがわかります。
(GODINの価格は、Bacchusの倍でありました)

こうなると、
もう輸入楽器にはそれほど興味がなく、
ひたすら、
日本のマイナーなメーカーばかりに、
目がいくようになってしまいます。

そして今、
私がひそかに注目しているのが、
Zeusというメーカーで、
こんな製品を見つけました。





メーカーの詳細はよくわからないのですが、
直感で…
「これはいいぞ…」と(笑)

ストラトキャスターには、
リンディ・フローレンのPUが、
テレキャスターには、
ジョー・バーデンのPUが装備されており、
これだけでも素晴らしいサウンドが想像できます。

テレキャスターの方は、
ヘッドに合わせて、
ボディの側面もブラックに塗られているそうで、
なかなかオシャレ。

油断すると、
すぐにストラトキャスターを購入してしまうので、
今回は、
コレいってみようかなー。
★2015/02/08 (Sun)
年末に、
現在所有している音源をリストアップして、
ひとつ気がついたことがあります。

それは、
長い年月にわたり音楽に関わり続けているものの、
自分の中できちんと昇華し、
血となり肉となったと思われる作品は、
それなりの数に限定されるということ。
そして…
1970年代後半、
1975年あたりから、
1980年代前半、
1984年までぐらいの、
およそ10年間に発表された作品が、
その大半を占めるという事実でした。

これはつまり…
アルバムタイトルを見て、
収録曲名がスラスラと出てきて、
その曲のメロディが思い浮かぶ…
ということを基準にしています。

その年代は、
私自身が中学2年から大学を卒業するあたりで…
いわゆる、
思春期という多感な時期に当たったということが大きいと思われますが…
加えて、
ロックが成熟期を迎え、
全般に作品の質が高かったということも言えるでしょう。

1960年代に産声をあげたロックは、
1970年代前半に、
多くの才能あるミュージシャンたちの手によって、
(多くの才能あるミュージシャンたちの生命を削って…
と言ってもいいかもしれません)
音楽としての質を上げ、
1970年代後半になって、
急激に完成度を上げていきました。

やはり、
この年代の作品にかなうものはありませんね…

ところで、
誰が言った言葉か忘れましたが…

「自分は若い頃から乱読を心がけ、
興味のある本は片っ端から読みましたが、
50代が近づき始めた頃からそれをやめ、
若い頃に読んで感動した本を、
繰り返し読むようにしました。
本の内容が自分の中で熟成するように…
そう“乱読”から“熟読”です」

この方の場合は読書を例にあげていましたが、
私は、
これは音楽にも当てはまると思います。

そう考えると、
我々もそろそろ、
“乱聴”ではなく“熟聴”を目指す時期かもしれません。

さて、
1970年代後半から、
1980年代前半のロックは、
私の中でどのように熟成するのでしょう。

そんなことを意識しながら音を出すことで、
また違った世界が展開されることを期待する、
今日この頃です。
★2015/02/01 (Sun)
紙ジャケ再発にともなう、
プログレ三昧は続くのでした…(笑)

今回は、
昨年11月後半に発売された、
ピーター・ゲイブリエル…
(前々回のブルーフォード同様、
正しく表記するとこうなるのだ)
在籍時のジェネシスの諸作についてです。

入院やらなにやらあって、
ようやく最近になって手にしたのですが…
まずは音がよくなっているのにビックリしました。

とくに『フォックストロット』…
ノイズの原因となる光を吸収するために、
CDの表面をターコイスブルーに塗りましたって…
どういうことかは、
よくわかりませんが(笑)
LPなどと比較すると、
格段に音がよくなっていることに気がつきます。

アコースティック・ギターの響きなどは特筆モノで、
思わず、
スピーカーの後ろで、
誰かがギターを爪弾いているような錯覚に陥るほどです。

ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスは、
当時の日本ではそれほど人気がなく、
むしろ彼が抜けて、
フィル・コリンズがヴォーカルをとるようになってから、
人気に火がつきました。

そのおかげか、
初期のジェネシスには、
アングラ的な雰囲気がただよっており、
今となっては、
そこがたいへん興味をそそられる部分です。

ザ・フーにも同じことが言えますが、
ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスも、
1970年代にリアルタイムで来日したことがなかったため、
その独創性や破壊力が理解されず、
正しく評価されていなかったのでした。

ジェネシスは当時、
ピーター・ゲイブリエルの独創的なパフォーマンスによる、
演劇的なステージが脚光を浴びておりました。
とすれば…
ライブを経験せず音だけでは、
その魅力は伝わりきらなかったはずです。

その一方で、
ヨーロッパ各国では、
彼らのライブに十分接することができただけでなく、
オペラやシャンソンといった、
伝統的な芸能と通じるところもあり、
とくに、
フランスやイタリアでは人気が高く、
多くのフォロワーを生んでいます。

私は、
ピーター・ゲイブリエル在籍時のジェネシスの作品では、
さすがに最初期は幾分地味で…
また、
『月影の騎士』は、
少し異質な…
彼が脱退した後の『トリック・オブ・ザ・テイル』以降に近い、
明るくポップな音になっているので、
『フォックストロット』と
『眩惑のブロードウェイ』を評価しています。

この2作は、
ライブでは定番曲である、
「ウォッチャーズ・オブ・ザ・スカイズ」や「イン・ザ・ケージ」の
メロトロンやオルガンが、
いかにも“プログレ”な音なので、
全編そうなのかと思いきや…
その他の多くの曲はそうではなく、
英国特有のシニカルなタッチの、
むしろアコースティックっぽいサウンドになっています。

この時期のジェネシスには、
あまり、
“プログレ”な音を期待しない方がよいのです。

ピーター・ゲイブリエルはソロになってから、
いち早くアフリカンリズムなどに目を付け、
時代の先端を行くようになりますが、
まだその目が自身に向いていた、
内省的で繊細な初期ジェネシスのサウンドは、
それはそれでたいへん魅力的なのでした。

いいなぁ…このアングラな感じ(笑)

攻撃性や暴力衝動が自分に向けられているような、
ヒリヒリしたタッチ…
『ウロボロス』を見ながら聴いていると、
思い切りハマりそうではありますね。
★2015/01/18 (Sun)
年が明けてからというもの、
プログレッシヴ・ロックばかり聴いています…(笑)

アラン・ホールズワースから
ビル・ブルーフォードときたら、
Yesを聴かないわけにはいきません。

Yesは、
並みいるプログレッシヴ・ロック系のグループの中でもピカイチの演奏力と
複雑な構成の楽曲で、
1970年代にカリスマ的な人気を誇っていました。

で…なぜかこのサウンドがアメリカで大人気で、
2枚組なのに4曲しか収録されていない、
『海洋地形学の物語』が全米6位になったりするのです…
(アメリカ人のセンスはよくわからん?)

あまりに楽曲が複雑なので、
計算尺を使って作曲しているなどと言われましたが、
よーするに、
各演奏者が違う拍の取り方をしても、
数小節先で帳尻が合う…
たとえば、
8/8拍子でリズムをとるパートと
6/8拍子でリズムをとるパートは、
24小節目で合う…
ということで、
別にそんなに小難しいことではないのですが、
リズムを崩さずにピタっと合わせるのは、
それなりに至難の技ですね。

日本では、
NHKのヤング・ミュージック・ショーで、
パトリック・モラーツ(key)在籍時のライブ映像が放映され、
大きな話題になりました。

前後左右に積み上げた鍵盤を
縦横無尽に操るモラーツの姿と、
ギターにかぶりつくような姿勢のスティーヴ・ハウが印象的で、
これがYesのイメージを決定づけたと言っても過言ではありません。

私の中学では、
放映された翌週は、
この話題で持ち切りでした。

ところで…
私はなぜか、
アラン・ホワイトのドラムの音が好きになれず、
ビル・ブルーフォードが在籍している
『Close to the Edge(邦題:危機)』までしか評価しておりませんでした…
もっと言わせてもらうと、
『Yes Album』の「Yours Is No Disgrace」は別格として、
『Fragile』と『Close to the Edge』こそが
私にとってのYesでした。
(その後ふたたび関心を持ったのは、
トレヴァー・ラビンが参加した時期で、
彼のソロ活動まで追いかけたものです…)

メインとなる曲の間に、
メンバーのソロが小品として散りばめられた『Fragile』と、
LPの片面を使った大作を含む『Close to the Edge』は
対照的なコンセプトになっていますが、
どちらも、
ロックの作品としてトップクラスの完成度を誇っています。

『Fragile』では、
私がもっとも好きな曲である
「Heart of the Sunrise(燃える朝やけ)」や、
同じく大好きなクリス・スクワイアのベースサウンドが堪能できる
「The Fish」がお気に入りで、
LP時代のB面をよく聴きました。
じつはこの人…
ジョン・アンダーソンと共に、
バンドを引っ張ってきた中心人物なのです。
このバリバリっとした、
特有のベースサウンドがないとYesではありませんね。

『Close to the Edge』も、
LP時代のB面に、
「And You and I」「Siberian Khatru」
という素晴らしい曲が収録されていますが、
私は大作である、
A面のタイトル曲を熱心に聴き、
ギターパートをコピーするほどでした。

高校の頃、
友人が、
この『Close to the Edge』を完全に演奏している
海賊盤を持っていましたが、
あまりにカンペキな演奏に、
みんなでぶっ飛んでしまいました。

基本、ライブで再現できるんですよね…この人たちは。

今回、
数十年ぶりに、
「Close to the Edge」を聴きましたが、
これだけ長い演奏時間にも関わらず、
まったく飽きさせない構成力…
いまだにメロディを口ずさむことができるあたり、
完成度が違うなぁ…っとうなってしまいました。

そういう意味では、
意外とポップと言えるのかもしれません。
とかく演奏重視になってしまいがちな、
プログレッシヴ・ロックの世界にあって、
あくまでも人の声を中心に構成されているあたりが、
Yesの特筆すべきところでしょう。

こんなところが、
アメリカで支持された要因だったのではないでしょうか。

Jazzなどを通過した今となっては、
スティーヴ・ハウのギターに、
それなりに迫った演奏ができるのでは?
などと思ったりする今日この頃です。

今年は当分、
プログレッシヴ・ロックから
抜け出せないのではないでしょうか?(笑)
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★ ILLUSTRATION BY nyao