「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
★ カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
★ フリーエリア
★ 最新コメント
[01/25 matsuZACK]
[01/23 shiba]
[01/02 matsuZACK ]
[01/02 ういん]
[12/27 shiba]
★ 最新トラックバック
★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
★ ブログ内検索
★ 最古記事
★ P R
★ カウンター
★2016/03/21 (Mon)
また少し、
寒さが戻って、
春が足踏みしています。
毎年この季節になると、
駅へ向かう途中の空地にある、
桜の古木が満開になる姿を見て、
春の訪れを感じたものです。
が、今年は…
その木が、
ない…
空地に家が建ってしまい、
桜の古木は切られてしまいました。
これは…
私の楽しみがなくなるだけならよいのですが、
この家の人、
祟られないかな?などと、
少し心配になっております。
古い木には、
精霊が宿ると申します…
さて、
最近はますます、
自身のロック原体験の時代を振り返ることが多く…
どうやら、
テレビ番組でそのような企画が多いことにも、
一因がありそうです。
というのも、
最近テレビで放送される、
ロック関係の企画は、
1970年代または1980年代を特集したものが多く、
1975年に中学2年だった私には、
ほぼリアルタイムのものばかりで、
番組を見ると、
その時代の自分がよみがえってくるのでありました。
我々は、
少し上の世代…
いわゆる1960年代後半をリアルタイムに過ごした方々に、
少なからずある種のコンプレックスを抱いていましたが、
なんてことはない…
振り返ってみれば、
我々もロックの成熟期を、
リアルタイムで体験したことになるので、
まぁ、
そこそこ胸を張ってよいわけです。
最近はそんなわけで、
ドアーズの特集を見れば、
「地獄の黙示録」を見て、
ドアーズばかり聞き、
レッド・ツェッペリンの特集を見れば、
やはりDVDを見て、
いっしょにギターを弾き…
(それにしても、
ツェッペリンは難しい…
というか、
コピー不可の領域ですな…)
CHARデビュー40周年の番組を見れば、
中学の同級生の顔を思い出し…
(CHARは、
彼の兄貴の高校時代の先輩です)
ソロデビューした、
土曜の午後のフジテレビを思い出したりして…
春の訪れの前に、
青春が再来したような気分で、
毎日を過ごしております。
なかなか、
古木のように、
枯れないんだよね…(笑)
↓文中の桜(2014年春)見事でしょ?
寒さが戻って、
春が足踏みしています。
毎年この季節になると、
駅へ向かう途中の空地にある、
桜の古木が満開になる姿を見て、
春の訪れを感じたものです。
が、今年は…
その木が、
ない…
空地に家が建ってしまい、
桜の古木は切られてしまいました。
これは…
私の楽しみがなくなるだけならよいのですが、
この家の人、
祟られないかな?などと、
少し心配になっております。
古い木には、
精霊が宿ると申します…
さて、
最近はますます、
自身のロック原体験の時代を振り返ることが多く…
どうやら、
テレビ番組でそのような企画が多いことにも、
一因がありそうです。
というのも、
最近テレビで放送される、
ロック関係の企画は、
1970年代または1980年代を特集したものが多く、
1975年に中学2年だった私には、
ほぼリアルタイムのものばかりで、
番組を見ると、
その時代の自分がよみがえってくるのでありました。
我々は、
少し上の世代…
いわゆる1960年代後半をリアルタイムに過ごした方々に、
少なからずある種のコンプレックスを抱いていましたが、
なんてことはない…
振り返ってみれば、
我々もロックの成熟期を、
リアルタイムで体験したことになるので、
まぁ、
そこそこ胸を張ってよいわけです。
最近はそんなわけで、
ドアーズの特集を見れば、
「地獄の黙示録」を見て、
ドアーズばかり聞き、
レッド・ツェッペリンの特集を見れば、
やはりDVDを見て、
いっしょにギターを弾き…
(それにしても、
ツェッペリンは難しい…
というか、
コピー不可の領域ですな…)
CHARデビュー40周年の番組を見れば、
中学の同級生の顔を思い出し…
(CHARは、
彼の兄貴の高校時代の先輩です)
ソロデビューした、
土曜の午後のフジテレビを思い出したりして…
春の訪れの前に、
青春が再来したような気分で、
毎日を過ごしております。
なかなか、
古木のように、
枯れないんだよね…(笑)
↓文中の桜(2014年春)見事でしょ?
PR
★2016/03/06 (Sun)
前回、
リッチーについて語ったところですが…
5月のディープ・パープル来日に向けてか、
(ちなみにリッチーは来ません)
この春は未発表アイテムを中心に、
リリースラッシュが続きそうな気配です。
その中のひとつ…
というか目玉が、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Copenhagen1972』
というDVD作品です。
これはVHS時代に、
『DEEP PURPLE Machine Head Live 1972』
というタイトルで発売されたもののリマスターで、
今回はCDとカップリングになるそうです。
これは何がスゴイって…
来日公演直前の、
いわゆる第2期パープルの、
油の乗りきったライブが丸ごと収められている、
貴重な一本だからなのであります。
映像こそ白黒ではあるものの…
「Highway Star」で始まり、
(リッチーのアクションがカッコいい!)
例によって、リッチーとギランの掛け合いがある、
「Strange Kind of Woman」
(ちょっとリッチーが意地悪をします…)
ジョンとリッチーの激しいインタープレイが展開される、
「Child In Time」
ペイスがパワフルなドラムソロを披露する、
「The Mule」
「Lazy」
「Space Truckin’」
ここでもジョンとリッチーの激しいインタープレイの応酬があり、
最後にリッチーがギターを放り投げたり、
お尻に擦り付けたり、
素晴らしいパフォーマンスを見せつけてくれます。
そしてアンコール一曲目が、
ペイスがツインバスにセットして、
「Fireball」
フィナーレは、
リトル・リチャードの「Lucille」
そして「Black Night」
「Smoke On The Water」が入っていないことを除けば、
第2期のベスト・アルバム的な選曲です。
(ちなみに今回は「Smoke On The Water」の特典映像が収録されているとか…)
バンド全体が一丸となって、
ギランの歌を先頭に疾走するかと思えば、
何が出てくるかわからない雰囲気で、
ジョンとリッチーがアドリブを展開する、
硬と軟のバランスのとれた、
非常に高いレベルのライブなので、
見応え十分です。
演奏のレベルが高いから、
CDの方も楽しめるでしょうね…
私はレコード会社の回し者ではありませんが、
これは”買い“ですよ。
ロック・ファン必見の一本!
その他に今回は、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Stockholm 1970』
という、
第2期初期の名演を収録したCDが発売予定になっていますが、
こちらは『In Rock』と第1期の代表曲で構成されています。
オープニングが「Speed King」
珍しいところで「Into The Fire」や、
ストーンズの「Paint It Black」などを演奏していて、
こちらも楽しみな内容です。
さらに、
『DEEP PURPLE MK4 Live At Long Beach Arena 1976』という、
かつて別のタイトルで出回っていた、
第4期パープルのライブも発売予定になっておりますが…
こちらは、
トミー・ボーリンが真面目に演奏している、
たいへん貴重なライブで、
リッチーとはタイプが違うものの、
彼のミュージシャンとしての才能が堪能できる内容になっています。
こちらにも特典があるようなので、
今から楽しみです。
ということで、
なぜか今年は、
「紫の春」になりそうな気配…
誰かいっしょに、
パープルのコピーバンドやりません?(笑)
リッチーについて語ったところですが…
5月のディープ・パープル来日に向けてか、
(ちなみにリッチーは来ません)
この春は未発表アイテムを中心に、
リリースラッシュが続きそうな気配です。
その中のひとつ…
というか目玉が、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Copenhagen1972』
というDVD作品です。
これはVHS時代に、
『DEEP PURPLE Machine Head Live 1972』
というタイトルで発売されたもののリマスターで、
今回はCDとカップリングになるそうです。
これは何がスゴイって…
来日公演直前の、
いわゆる第2期パープルの、
油の乗りきったライブが丸ごと収められている、
貴重な一本だからなのであります。
映像こそ白黒ではあるものの…
「Highway Star」で始まり、
(リッチーのアクションがカッコいい!)
例によって、リッチーとギランの掛け合いがある、
「Strange Kind of Woman」
(ちょっとリッチーが意地悪をします…)
ジョンとリッチーの激しいインタープレイが展開される、
「Child In Time」
ペイスがパワフルなドラムソロを披露する、
「The Mule」
「Lazy」
「Space Truckin’」
ここでもジョンとリッチーの激しいインタープレイの応酬があり、
最後にリッチーがギターを放り投げたり、
お尻に擦り付けたり、
素晴らしいパフォーマンスを見せつけてくれます。
そしてアンコール一曲目が、
ペイスがツインバスにセットして、
「Fireball」
フィナーレは、
リトル・リチャードの「Lucille」
そして「Black Night」
「Smoke On The Water」が入っていないことを除けば、
第2期のベスト・アルバム的な選曲です。
(ちなみに今回は「Smoke On The Water」の特典映像が収録されているとか…)
バンド全体が一丸となって、
ギランの歌を先頭に疾走するかと思えば、
何が出てくるかわからない雰囲気で、
ジョンとリッチーがアドリブを展開する、
硬と軟のバランスのとれた、
非常に高いレベルのライブなので、
見応え十分です。
演奏のレベルが高いから、
CDの方も楽しめるでしょうね…
私はレコード会社の回し者ではありませんが、
これは”買い“ですよ。
ロック・ファン必見の一本!
その他に今回は、
『DEEP PURPLE MK2 Live In Stockholm 1970』
という、
第2期初期の名演を収録したCDが発売予定になっていますが、
こちらは『In Rock』と第1期の代表曲で構成されています。
オープニングが「Speed King」
珍しいところで「Into The Fire」や、
ストーンズの「Paint It Black」などを演奏していて、
こちらも楽しみな内容です。
さらに、
『DEEP PURPLE MK4 Live At Long Beach Arena 1976』という、
かつて別のタイトルで出回っていた、
第4期パープルのライブも発売予定になっておりますが…
こちらは、
トミー・ボーリンが真面目に演奏している、
たいへん貴重なライブで、
リッチーとはタイプが違うものの、
彼のミュージシャンとしての才能が堪能できる内容になっています。
こちらにも特典があるようなので、
今から楽しみです。
ということで、
なぜか今年は、
「紫の春」になりそうな気配…
誰かいっしょに、
パープルのコピーバンドやりません?(笑)
★2016/02/28 (Sun)
じつにグレイトな企画であります。
インタビュー嫌いで有名な、
あのリッチー・ブラックモアが、
全編にわたり、
ビールを片手に…
後半は今の嫁さんキャンディスを横に、
じつにリラックスしたムードで、
自身のキャリアについて語る…
こんな信じられない映像が、
昨年末に発売されました。
これは大事件です。
オープニングではなんと!
あの『ライヴ・イン・ジャパン』の
「ハイウェイ・スター」の映像が…
画質はかなり悪いものですが、
この際そんなことはどうでもよろしい。
あの音に合わせて動くリッチーが…
そこにいたのです。
これは感動です。
ストーリーは、
リッチーの幼少期に始まり、
ギタリストとしてのキャリアのスタート、
ディープ・パープル、
レインボー、
再結成パープル、
そしてその後…
リッチー自身の話だけでなく、
元メンバーや彼に影響を受けたミュージシャンたち…
ブライアン・メイやスティーヴ・ヴァイなどのインタビューを交え、
じつにテンポよく進みます。
この2人はリッチーから、
かなりの影響を受けているんですね。
ヴァイはともかく、
ブライアン・メイは、
そう言われると、
プレイに似ている部分があるような気がしてきました。
「ブラック・ナイト」は、
リッキー・ネルソンのヒット曲の
ベースラインからヒントを得たリフであり、
同じ曲のコード進行から、
ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」が生まれたなどという貴重な話や、
(ここはリッチーがギターを弾きながら解説してくれます)
ミュージシャンとしての才能は認めるけれど、
どうしてもウマが合わないイアン・ギランの話とか…
リッチーもイアン・ギランをバンドの顔と認識しており、
女にモテまくっていたと証言しておりましたが、
最後はスパゲティを顔に投げつけて罵倒したとか…
果てしなく興味をそそられる内容が満載です。
時折、
前述のように、
ギターを爪弾きながら話をしますが、
そのちょっとしたプレイにも非凡なモノが感じられ、
やっぱギターうまいなぁ…
と痛感する場面がたびたびありました。
また、
キャンディスはいつも、
とても優しい視線でリッチーを見つめており、
クラプトンではありませんが、
彼の安息の地はここにあったんだなぁ…
とほほえましく思えたりしました。
安息の地といえば、
インタビューの中で、
パープルの再結成よりレインボーを続けたかったらしい、
リッチーの本音がのぞくところがあって、
このへんも興味深いところです。
そのせいか、
このヴィデオはなぜか、
オクラ入りになっていた、
レインボーによる
1984年の「ライヴ・イン・ジャパン」とカップリングになっています。
正直なところ、
私はこの時期のレインボーにまったく興味がなく、
ほとんど聞いたことはありませんでしたが、
案外悪くない…
というかポップな感じになっている分、
聴きやすく…
なによりも、
リッチーが楽しそうにギターを弾いているのがいい感じで、
少々見識をあらためたところです。
あらためて言うまでもなく、
私はこの方から絶大な影響を受けているのですが、
こうして本人の話を聞くと、
また新たな発見もあり、
ふたたび火がつきそうな気配であります。
やはり、
どう考えても、
パープルはリッチーです。
リッチーがいないパープルなんて、
ハンバーグの入っていないハンバーガーみたいなもんです。
なんじゃこれは…(笑)
インタビュー嫌いで有名な、
あのリッチー・ブラックモアが、
全編にわたり、
ビールを片手に…
後半は今の嫁さんキャンディスを横に、
じつにリラックスしたムードで、
自身のキャリアについて語る…
こんな信じられない映像が、
昨年末に発売されました。
これは大事件です。
オープニングではなんと!
あの『ライヴ・イン・ジャパン』の
「ハイウェイ・スター」の映像が…
画質はかなり悪いものですが、
この際そんなことはどうでもよろしい。
あの音に合わせて動くリッチーが…
そこにいたのです。
これは感動です。
ストーリーは、
リッチーの幼少期に始まり、
ギタリストとしてのキャリアのスタート、
ディープ・パープル、
レインボー、
再結成パープル、
そしてその後…
リッチー自身の話だけでなく、
元メンバーや彼に影響を受けたミュージシャンたち…
ブライアン・メイやスティーヴ・ヴァイなどのインタビューを交え、
じつにテンポよく進みます。
この2人はリッチーから、
かなりの影響を受けているんですね。
ヴァイはともかく、
ブライアン・メイは、
そう言われると、
プレイに似ている部分があるような気がしてきました。
「ブラック・ナイト」は、
リッキー・ネルソンのヒット曲の
ベースラインからヒントを得たリフであり、
同じ曲のコード進行から、
ジミ・ヘンの「ヘイ・ジョー」が生まれたなどという貴重な話や、
(ここはリッチーがギターを弾きながら解説してくれます)
ミュージシャンとしての才能は認めるけれど、
どうしてもウマが合わないイアン・ギランの話とか…
リッチーもイアン・ギランをバンドの顔と認識しており、
女にモテまくっていたと証言しておりましたが、
最後はスパゲティを顔に投げつけて罵倒したとか…
果てしなく興味をそそられる内容が満載です。
時折、
前述のように、
ギターを爪弾きながら話をしますが、
そのちょっとしたプレイにも非凡なモノが感じられ、
やっぱギターうまいなぁ…
と痛感する場面がたびたびありました。
また、
キャンディスはいつも、
とても優しい視線でリッチーを見つめており、
クラプトンではありませんが、
彼の安息の地はここにあったんだなぁ…
とほほえましく思えたりしました。
安息の地といえば、
インタビューの中で、
パープルの再結成よりレインボーを続けたかったらしい、
リッチーの本音がのぞくところがあって、
このへんも興味深いところです。
そのせいか、
このヴィデオはなぜか、
オクラ入りになっていた、
レインボーによる
1984年の「ライヴ・イン・ジャパン」とカップリングになっています。
正直なところ、
私はこの時期のレインボーにまったく興味がなく、
ほとんど聞いたことはありませんでしたが、
案外悪くない…
というかポップな感じになっている分、
聴きやすく…
なによりも、
リッチーが楽しそうにギターを弾いているのがいい感じで、
少々見識をあらためたところです。
あらためて言うまでもなく、
私はこの方から絶大な影響を受けているのですが、
こうして本人の話を聞くと、
また新たな発見もあり、
ふたたび火がつきそうな気配であります。
やはり、
どう考えても、
パープルはリッチーです。
リッチーがいないパープルなんて、
ハンバーグの入っていないハンバーガーみたいなもんです。
なんじゃこれは…(笑)
★2016/02/21 (Sun)
以前、
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
アラン・ホールズワース初期の名作として、
『テンペスト』を紹介しましたが、
最近の私がよく聴いているのは、
今回、
紙ジャケで再発されたもう1枚の方…
テンペストのセカンドアルバム、
『眩暈(Living in Fear)』です。
アランが脱退したテンペストは、
後任に、
パトゥというバンドにいた、
オリー・ハルソールを迎えますが、
その後、
ヴォーカルのポール・ウィリアムスが脱退、
オリーはリードヴォーカルとしても十分だったため、
バンドはトリオ編成で再出発をはかります。
これが1973年のこと。
もともと、
リーダーであった、
ドラムスのジョン・ハイズマンは、
クリームを意識していたため、
念願のトリオ編成となったのでした。
『眩暈(Living in Fear)』はその翌年、
1974年4月に発表されますが、
その2ヶ月後に今度はオリーがバンドから脱退、
テンペストは短命に終わります。
オリーはその後、
パトゥのメンバーと合流し、
ボクサーというバンドを結成、
その後、
元ソフト・マシーンのケヴィン・エアーズのバンドに加入し、
長く行動を共にしますが、
1992年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
有名なところでは、
ビートルズのパロディをやったラトルズに参加したことですが、
個人的には、
「ミュージック・ライフ」を買い始めた頃に、
よくレコードの広告欄に掲載されていた、
ボクサーのファーストアルバムのジャケットが印象的で…
中学生には刺激的な絵だったわけです。
オリーは知る人ぞ知る的な、
隠れた名ギタリストとして評価されていますが、
『眩暈(Living in Fear)』については、
アラン在籍時の『テンペスト』より
高く評価している人が多いようです。
何を隠そう、私もその一人なのでした。
オリーの何がスゴイって?
じつは…
後に一世を風靡する、
アラン・ホールズワースのギター・プレイ…
トレモロアームとタッピングを使い、
サックスのようなフレーズを展開するアレは、
オリーが元祖であるから!
なのです。
実際、
『テンペスト』(1973年発表)の中でアランは、
後年トレードマークになる、
その種のプレイをまったく披露しておりませんが、
『眩暈(Living in Fear)』の中でオリーは、
4曲目の「Dance To My Tune」でバッチリ、
それを披露しております。
これは驚きますよ。
初めてこの曲を聴いた方は、
「ああ…テンペストね。これ、アランでしょう?」
となるのですが、
いいえ、これはアランではありません。
オリーのプレイです。
それほど、
後年のアランのプレイにそっくりなのでした。
アランはテンペストを脱退すると宣言してから、
しばらくの間、
ライヴ活動をこなしており、
その時期に、
引き継ぎでしょうか…
オリーとツインギター編成をなっていて、
どうやらこのへんで影響を受けたようです。
ところがオリーは、
このようなひとつのスタイルに固執するのではなく、
多種多様なプレイを目まぐるしく披露するタイプなので、
これがトレードマークにならなかったのです…
『眩暈(Living in Fear)』でも、
ハーモナイザーをかけたようなフレーズや、
トリッキーなトリル、
ムーグ・シンセサイザーを使ったり、
それはそれは、
いろいろなことをやらかしているのです。
この感じは、
後年のスティーヴ・ヴァイに似ていて、
ヴォーカルをとったときの、
ちょっとシニカルな雰囲気からも、
特有のユーモアが感じられます。
ちなみに、
歌も巧くて、
私などは。
前任のポール・ウィリアムスのダミ声より、
よっぽどバンドの雰囲気に合っていると思っています。
そして、
バンド自体の演奏は、
トリオになった分、
よりタイトになっていて、
ビートルズのカヴァー「Paperback Writer」のように、
つかみかかるように暴力的な曲が多くなっています。
ハイズマンも前作よりシンプルに叩きまくっており、
いい感じなんですよね。
もっと長く活動して、
ヒット曲のひとつもあれば、
歴史に残るバンドになった可能性のある、
じつに惜しい存在といえるでしょう。
ということで…
B級というか、
隠れ名盤大好きな私には、
たまらない作品なのです。
今回は、
正式に発表されたスタジオ作品2枚が、
紙ジャケで再発されたわけですが、
ぜひ!
アランとオリーのツインギターによる秘蔵ライヴ音源を、
再発していただきたいなということで…
誰にお願いすればいいんだ?
こういう話は…(笑)
★2016/02/07 (Sun)
早いもので、
今年も年明けからひと月が過ぎ、
2月になりました。
時の移ろいは残酷なまでに早く、
自然の営みは呆れるほど淡々と四季を繰り返し、
我々はただなすすべもなく、
その流れに身をまかせるのみ…
そんなことに想いをめぐらせていた1月の後半に、
BS-TBSで放映された『SONG TO SOUL 永遠の一曲』は、
キッスの「ロックンロール・オールナイト」を取り上げていました。
この番組は、
名曲の誕生秘話から、
時代背景やアーティストの才能を掘り下げる企画で、
私が毎週チェックしているテレビ番組のひとつです。
インタビューに答える、
ポール・スタンレイとジーン・シモンズの最新映像からは、
さすがにメイクを施していても、
シワや肌のたるみがよくわかり、
年齢を感じさせられてしまいました。
同じように最新のライブ映像を見ると、
1970年代後半に見たような、
激しくも切れのある動きは影をひそめ、
これまた年齢を感じさせられる場面が多く、
少々複雑な想いになったことは確かですが…
彼らのいつまで経ってもブレないポリシーと、
それに裏付けられた自信に満ちた態度には、
正直なところ感服してしまいました。
やはり、
この人たちはスゴイっす。
かつては、
メンバー・チェンジがあると、
新しいメイクのキャラクターが生まれましたが、
最近はそれもやめて、
あくまでもオリジナルの4人のキャラクターを守っています。
中身は誰でもキャラクターは変わらず。
つまり…
キッスは進化をやめてしまったのです。
当初の目的であった、
コンサートホールの中は日常と別世界…
普段の自分と違う自分にスイッチを入れて、
限られた時間を楽しむべきだ、
というポリシーのために、
キッスというバンド自体を、
その空間に封印してしまった…
そんな潔さを感じました。
そこには、
ふっきれたというか…解脱したというか、
ある種の悟りのようなものが感じられます。
ポールとジーンは以前から、
このポリシーを貫くために、
とにかくポップなメロディにこだわり、
単純な構成で難しいコードを使わず、
3分程度の短い時間の曲を作り続けていたわけです。
オリジナルメンバーで、
リードギターを担当していたエース・フレーリーは、
この鉄則を守るため、
毎回コンパクトなソロを考え、
歌のバックはコード中心のリズムギターに徹する、
という規制にフラストレーションを感じ、
バンドから脱退してしまうわけですが、
ミュージシャン側からすると、
これを長年続けることが、
いかに過酷なことかわかると思います。
私は正直なところ、
自分のキャリアの初期にキッスを聞いたおかげか…
ポップでコンパクトな曲を好むという傾向にあり、
どうやらこのあたりのコンセプトに、
かなり影響を受けていることに、
最近になって気が付いた次第です。
「ロックンロール・オールナイト」は、
歌詞もメロディも、
そんな彼らの基本姿勢を表現し尽くしているわけで、
そう考えると、
本当に象徴的な一曲だと思います。
諸行無常の人生を享楽的に楽しむこともまた、
人間の知恵のたまもの…
キッスのコンサートにやって来るファンを見ていると、
そんな気持ちになります。
このような光景から、
我が国の戦国時代に流行した、
「カブキ者」と一致するものを感じてしまうのですが、
キッスのメイクが歌舞伎っぽいことと関連があるのだろうか?
さて…
ここまで極めるとおそらく、
ポールやジーンが亡くなっても、
その後任が同じメイクをして、
「ロックンロール・オールナイト」を歌うのではないか…
いや、
ぜひそうしてもらいたい…
それがキッスの真髄でしょう、
と思う今日この頃です。
今更ながら、
あらためて、
彼らのスゴさに気がついたという次第で、
青年期にはキッスを好きだということに、
多少の恥ずかしさがあったものですが、
今では堂々と、
尊敬するミュージシャンのひとりである、
と言えるようになりました。
20世紀に生まれた、
偉大なる遺産…ですね。
今年も年明けからひと月が過ぎ、
2月になりました。
時の移ろいは残酷なまでに早く、
自然の営みは呆れるほど淡々と四季を繰り返し、
我々はただなすすべもなく、
その流れに身をまかせるのみ…
そんなことに想いをめぐらせていた1月の後半に、
BS-TBSで放映された『SONG TO SOUL 永遠の一曲』は、
キッスの「ロックンロール・オールナイト」を取り上げていました。
この番組は、
名曲の誕生秘話から、
時代背景やアーティストの才能を掘り下げる企画で、
私が毎週チェックしているテレビ番組のひとつです。
インタビューに答える、
ポール・スタンレイとジーン・シモンズの最新映像からは、
さすがにメイクを施していても、
シワや肌のたるみがよくわかり、
年齢を感じさせられてしまいました。
同じように最新のライブ映像を見ると、
1970年代後半に見たような、
激しくも切れのある動きは影をひそめ、
これまた年齢を感じさせられる場面が多く、
少々複雑な想いになったことは確かですが…
彼らのいつまで経ってもブレないポリシーと、
それに裏付けられた自信に満ちた態度には、
正直なところ感服してしまいました。
やはり、
この人たちはスゴイっす。
かつては、
メンバー・チェンジがあると、
新しいメイクのキャラクターが生まれましたが、
最近はそれもやめて、
あくまでもオリジナルの4人のキャラクターを守っています。
中身は誰でもキャラクターは変わらず。
つまり…
キッスは進化をやめてしまったのです。
当初の目的であった、
コンサートホールの中は日常と別世界…
普段の自分と違う自分にスイッチを入れて、
限られた時間を楽しむべきだ、
というポリシーのために、
キッスというバンド自体を、
その空間に封印してしまった…
そんな潔さを感じました。
そこには、
ふっきれたというか…解脱したというか、
ある種の悟りのようなものが感じられます。
ポールとジーンは以前から、
このポリシーを貫くために、
とにかくポップなメロディにこだわり、
単純な構成で難しいコードを使わず、
3分程度の短い時間の曲を作り続けていたわけです。
オリジナルメンバーで、
リードギターを担当していたエース・フレーリーは、
この鉄則を守るため、
毎回コンパクトなソロを考え、
歌のバックはコード中心のリズムギターに徹する、
という規制にフラストレーションを感じ、
バンドから脱退してしまうわけですが、
ミュージシャン側からすると、
これを長年続けることが、
いかに過酷なことかわかると思います。
私は正直なところ、
自分のキャリアの初期にキッスを聞いたおかげか…
ポップでコンパクトな曲を好むという傾向にあり、
どうやらこのあたりのコンセプトに、
かなり影響を受けていることに、
最近になって気が付いた次第です。
「ロックンロール・オールナイト」は、
歌詞もメロディも、
そんな彼らの基本姿勢を表現し尽くしているわけで、
そう考えると、
本当に象徴的な一曲だと思います。
諸行無常の人生を享楽的に楽しむこともまた、
人間の知恵のたまもの…
キッスのコンサートにやって来るファンを見ていると、
そんな気持ちになります。
このような光景から、
我が国の戦国時代に流行した、
「カブキ者」と一致するものを感じてしまうのですが、
キッスのメイクが歌舞伎っぽいことと関連があるのだろうか?
さて…
ここまで極めるとおそらく、
ポールやジーンが亡くなっても、
その後任が同じメイクをして、
「ロックンロール・オールナイト」を歌うのではないか…
いや、
ぜひそうしてもらいたい…
それがキッスの真髄でしょう、
と思う今日この頃です。
今更ながら、
あらためて、
彼らのスゴさに気がついたという次第で、
青年期にはキッスを好きだということに、
多少の恥ずかしさがあったものですが、
今では堂々と、
尊敬するミュージシャンのひとりである、
と言えるようになりました。
20世紀に生まれた、
偉大なる遺産…ですね。