「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2018/08/05 (Sun)
先週お話しした、
落ち穂拾いのような、
紙ジャケ収集の中に、
ディープ・パープルの『ファイアボール』がありました。
『ファイアボール』は、
『インロック』と『マシンヘッド』という、
代表作の間に発表され、
話題になることが少ない作品ですが、
私はLP時代によく聴いていました。
なぜか、
CDではここまで入手していなかったのです…
重くて暴力的な音像は、
『インロック』に近いのですが、
『マシンヘッド』以上にバラエティに富んでいて、
ディープ・パープルというバンドを理解する上で、
大変重要な作品だと思います。
アルバムは、
けたたましいバスドラの連打による、
タイトル曲で幕を開けます。
(ちなみに、
第2期までの作品で、
曲名をアルバム名にしているのは、
この『ファイアボール』だけです)
ライブ映像(『コペンハーゲン1972』)でこの曲は、
アンコールの1曲目に登場しますが、
イアン・ペイスのドラムキットが、
コージー・パウエルのような、
ツインバスになっていることに驚かされたものです。
口径のデカイ、
ラディックのバスドラが2つになっていると、
迫力満点ですが、
これがこの曲の疾走感を演出しています。
というか、
これワンバスではツライよね…
また、
中間部分で、
ギターにしては低音なんだけど…
と思われたソロは、
なんとロジャー・グローバーによる、
ベース・ソロであったことがわかり、
これまた驚いたものです。
百聞は一見に如かずとは、
よく言ったものですが、
やはりレコードだけでなく、
ライヴを見ないと、
プレイを把握できません。
収録時間も短い、
嵐のようなオープニングに続き、
テンポを落とした「ノー・ノー・ノー」が始まります。
じつは私、
この曲が大好きで、
少年の頃から、
ディープ・パープルの、
隠れたベストチューンに上げております。
この曲の映像を、
ドイツのテレビ番組『ビート・クラブ』で見ましたが、
なかなかカッコイイので、
未体験の方にはおススメしておきます。
この曲は、
じっくり作り込んだ感があって、
メンバーの個性がうまく収められています。
ちょっとルーズなリフ、
エコーを使ったスライド、
その後、
ここ一発のタイミングで畳み掛ける、
リッチーのギターはもちろんのこと、
クラシックをベースに、
ジャズっぽいアプローチも見せる、
ジョンのオルガン。
目立たないけれど、
かなりアクレッシヴなベース・ラインで自己主張する、
ロジャー。
終盤で一気に叩きまくる、
リトル・イアン(ペイス)と、
終始抑え気味であったものの、
やはりエンディング間際で、
十八番のシャウトをかませる、
ビッグ・イアン(ギラン)。
聴けば聴くほどに味わいのあるナンバーです。
そして、
ライヴでおなじみの「ストレンジ・ウーマン」
これは、
ギランの魅力が詰まっている、
と言えるナンバーです。
オチのある歌詞を、
丁寧に歌い上げるギランは、
ここでもシャウトをしていません。
リッチーはギランに、
シャウトをやめるように言ったが、
それを聞いてくれなかったので、
ヴォーカリストの交代を決めた、
とインタビューで答えていましたが、
この曲を聴くと信じられない思いになります。
ギランはシャウトしなくてもイケるし、
とにかく歌が上手い。
プレイを聴く限りでは、
何も問題はないと思いますが…
(人間性はわかりません…)
で、
その感じは、
次の「誰かの娘」でも同様です。
歌詞がおもしろいし、
ナイーヴな歌い方がよい。
リッチーのギターが、
3フィンガーと、
スチールギターのようなスライド…
かつての私は、
かぐや姫の「神田川」を連想したほど(笑)、
彼らにとっては異色作です。
こういうアプローチが、
ファンから無視されてしまったのが、
ディープ・パープルの不幸といえます。
ちなみに、
ギランはこの曲を気に入っていたようで、
最近のライヴで歌っているのです。
ここまで、
LP時代のA面は、
ポップな印象ですが、
B面はちょっと違っていて、
プログレッシヴな雰囲気でした。
その一曲目、
ライヴの定番で、
ドラム・ソロになる「ミュール」は、
これまた私のお気に入りです。
多分に神秘的な雰囲気と、
エスニックなメロディライン、
ギターソロ後半のブレイクで、
畳み掛けるようなリッチーのフレーズが、
たまらなくカッコイイのです。
うーっ
やっぱりリッチーはええなぁ…(笑)
続く「フールズ」もその雰囲気を受け継ぎ、
こちらの中間部分では、
リッチーのヴァイオリン奏法が堪能できます。
これはライヴでは、
「スペース・トラッキン」の長尺演奏で、
ジョンのオルガンによるアドリブの後、
一息入れるタイミングで出てくる部分です。
ライヴではこの後、
もう一度激しい演奏になって、
リッチーがギターをアンプにこすりつけたり、
投げたり…狂乱のパフォーマンスに突入するのでした。
最後の「誰も来ない」は、
当時はZEPっぽいと感じた曲ですが、
ライヴ向きと思えるハードチューンです。
この曲を演奏している秘蔵映像などは、
どこにもないのだろうか…
最近、
ディープ・パープルを聴くにつけ、
つくづく感じるのは、
やはり、
このバンドは「第2期」が素晴らしい、
ということです。
私は高校生当時、
「第3期」の方が、
オシャレというか、
洗練されている感じがして、
そちらを好んでいたのですが、
その後、
発掘されたライヴ音源や映像をみると、
ヴォーカリストとしてのギランの素晴らしさや、
変幻自在にボトムを支える、
ロジャーの腕前に感心することが多く、
あらためて、
この時期のメンバーの強力さを思い知ったのでした。
『ファイヤボール』は、
そんな絶頂期に、
意欲的に作られた作品なのです。
その体制が長続きしなかった事情を、
正確に知りたいですね…
無理かな?(笑)
落ち穂拾いのような、
紙ジャケ収集の中に、
ディープ・パープルの『ファイアボール』がありました。
『ファイアボール』は、
『インロック』と『マシンヘッド』という、
代表作の間に発表され、
話題になることが少ない作品ですが、
私はLP時代によく聴いていました。
なぜか、
CDではここまで入手していなかったのです…
重くて暴力的な音像は、
『インロック』に近いのですが、
『マシンヘッド』以上にバラエティに富んでいて、
ディープ・パープルというバンドを理解する上で、
大変重要な作品だと思います。
アルバムは、
けたたましいバスドラの連打による、
タイトル曲で幕を開けます。
(ちなみに、
第2期までの作品で、
曲名をアルバム名にしているのは、
この『ファイアボール』だけです)
ライブ映像(『コペンハーゲン1972』)でこの曲は、
アンコールの1曲目に登場しますが、
イアン・ペイスのドラムキットが、
コージー・パウエルのような、
ツインバスになっていることに驚かされたものです。
口径のデカイ、
ラディックのバスドラが2つになっていると、
迫力満点ですが、
これがこの曲の疾走感を演出しています。
というか、
これワンバスではツライよね…
また、
中間部分で、
ギターにしては低音なんだけど…
と思われたソロは、
なんとロジャー・グローバーによる、
ベース・ソロであったことがわかり、
これまた驚いたものです。
百聞は一見に如かずとは、
よく言ったものですが、
やはりレコードだけでなく、
ライヴを見ないと、
プレイを把握できません。
収録時間も短い、
嵐のようなオープニングに続き、
テンポを落とした「ノー・ノー・ノー」が始まります。
じつは私、
この曲が大好きで、
少年の頃から、
ディープ・パープルの、
隠れたベストチューンに上げております。
この曲の映像を、
ドイツのテレビ番組『ビート・クラブ』で見ましたが、
なかなかカッコイイので、
未体験の方にはおススメしておきます。
この曲は、
じっくり作り込んだ感があって、
メンバーの個性がうまく収められています。
ちょっとルーズなリフ、
エコーを使ったスライド、
その後、
ここ一発のタイミングで畳み掛ける、
リッチーのギターはもちろんのこと、
クラシックをベースに、
ジャズっぽいアプローチも見せる、
ジョンのオルガン。
目立たないけれど、
かなりアクレッシヴなベース・ラインで自己主張する、
ロジャー。
終盤で一気に叩きまくる、
リトル・イアン(ペイス)と、
終始抑え気味であったものの、
やはりエンディング間際で、
十八番のシャウトをかませる、
ビッグ・イアン(ギラン)。
聴けば聴くほどに味わいのあるナンバーです。
そして、
ライヴでおなじみの「ストレンジ・ウーマン」
これは、
ギランの魅力が詰まっている、
と言えるナンバーです。
オチのある歌詞を、
丁寧に歌い上げるギランは、
ここでもシャウトをしていません。
リッチーはギランに、
シャウトをやめるように言ったが、
それを聞いてくれなかったので、
ヴォーカリストの交代を決めた、
とインタビューで答えていましたが、
この曲を聴くと信じられない思いになります。
ギランはシャウトしなくてもイケるし、
とにかく歌が上手い。
プレイを聴く限りでは、
何も問題はないと思いますが…
(人間性はわかりません…)
で、
その感じは、
次の「誰かの娘」でも同様です。
歌詞がおもしろいし、
ナイーヴな歌い方がよい。
リッチーのギターが、
3フィンガーと、
スチールギターのようなスライド…
かつての私は、
かぐや姫の「神田川」を連想したほど(笑)、
彼らにとっては異色作です。
こういうアプローチが、
ファンから無視されてしまったのが、
ディープ・パープルの不幸といえます。
ちなみに、
ギランはこの曲を気に入っていたようで、
最近のライヴで歌っているのです。
ここまで、
LP時代のA面は、
ポップな印象ですが、
B面はちょっと違っていて、
プログレッシヴな雰囲気でした。
その一曲目、
ライヴの定番で、
ドラム・ソロになる「ミュール」は、
これまた私のお気に入りです。
多分に神秘的な雰囲気と、
エスニックなメロディライン、
ギターソロ後半のブレイクで、
畳み掛けるようなリッチーのフレーズが、
たまらなくカッコイイのです。
うーっ
やっぱりリッチーはええなぁ…(笑)
続く「フールズ」もその雰囲気を受け継ぎ、
こちらの中間部分では、
リッチーのヴァイオリン奏法が堪能できます。
これはライヴでは、
「スペース・トラッキン」の長尺演奏で、
ジョンのオルガンによるアドリブの後、
一息入れるタイミングで出てくる部分です。
ライヴではこの後、
もう一度激しい演奏になって、
リッチーがギターをアンプにこすりつけたり、
投げたり…狂乱のパフォーマンスに突入するのでした。
最後の「誰も来ない」は、
当時はZEPっぽいと感じた曲ですが、
ライヴ向きと思えるハードチューンです。
この曲を演奏している秘蔵映像などは、
どこにもないのだろうか…
最近、
ディープ・パープルを聴くにつけ、
つくづく感じるのは、
やはり、
このバンドは「第2期」が素晴らしい、
ということです。
私は高校生当時、
「第3期」の方が、
オシャレというか、
洗練されている感じがして、
そちらを好んでいたのですが、
その後、
発掘されたライヴ音源や映像をみると、
ヴォーカリストとしてのギランの素晴らしさや、
変幻自在にボトムを支える、
ロジャーの腕前に感心することが多く、
あらためて、
この時期のメンバーの強力さを思い知ったのでした。
『ファイヤボール』は、
そんな絶頂期に、
意欲的に作られた作品なのです。
その体制が長続きしなかった事情を、
正確に知りたいですね…
無理かな?(笑)
PR
★2018/07/29 (Sun)
ピンク・フロイドの
紙ジャケ発売に際して、
『ザ・ウォール』までを、
一気に揃えてみたら、
他のミュージシャンの、
歯抜けというか…
数枚足りない程度の、
不完全なコレクションが気になり、
(悪いクセで、途中で飽きる)
地道に、
それらの補填に励む、
今日この頃であります。
とくに、
少年期というか、
ロックに出会ったばかりの、
ローティーンの頃に熱狂した
ミュージシャンぐらいは、
ここで揃えておこうと思い、
amazonの中古盤情報を、
こまめにチェックしているのです。
とはいえ、
法外な投資をするつもりはないので、
販売時の価格を大幅に上回る、
高値がついている場合は、
しばらく様子を見て、
許容範囲の価格が出ると、
すかさず購入することにしています。
(ちなみに、
評価は「非常に良い」に限定…)
こうして、
揃い始めたのが、
『ラヴ・ガン』までのKISS、
『ライヴ・ブートレグ』までのエアロスミス、
第4期までのディープ・パープル…
この辺りが揃えば次に、
ユーライア・ヒープ、トッド・ラングレン
などに手を出そうかと考えております。
(さすがにジェフ・ベック辺りは揃っています…)
そんな中、
エアロスミスの紙ジャケは、
やけに安価で市場に出回っているので
気になったのですが、
入手してナットク…
販売時の価格が、
CBS得意の、
いわゆる廉価盤扱いだったため、
元値が安いのです。
『ライヴ・ブートレグ』は
LP時代によく聴いた作品でしたが、
この紙ジャケは、
それをそのままCDサイズに縮小しただけ、
という感じで、
どことなく粗雑…というか、
作品に対する愛情が感じられません。
とはいえ、
元々、
このアルバムはブートレグを意識した、
粗雑な作りがコンセプトだったので、
これはこれで仕方ないかと思い、
ディスクを再生したところ…
明らかにLPよりも、
輪郭のはっきりした音になっていて、
ジョーとブラッドのギターを楽しむことができました。
このライヴは、
スティーヴン・タイラーのヴォーカルを中心に…
スタジオよりもキレの良いジョーイのドラムと、
スタジオ以上に豪腕ぶりが際立つトムのベースをボトムに、
両側から2本のギターがせめぎ合う構成になっています。
ウォームな歪みで、
正統派のブリティッシュ・ロックという感じの、
ブラッドと、
硬めで少しぎこちない音のジョーは、
ギターソロだけでなく、
バッキングのパターンも違うので、
すぐに聴き分けられるようになります。
この真逆といってもいい個性の2人が、
決してぶつかることなく、
綺麗にバンドのアンサンブルに溶け込んでいるのが、
エアロスミスの特徴だと思います。
この2人は、
仲が良いだけでなく、
お互いのプレイを尊敬しているようなので、
これができるのです。
とくにジョーは、
ブラッドのギターなしには成立しない個性なので、
ここはよくわきまえているようです。
(ソロで失敗してからさらにそうなったみたい…)
そんなブラッドのギターは、
ミュージシャンの間で高く評価されているようで、
ロリー・ギャラガーも、
「エアロスミスにはいいギタリストがいるね」
とインタビューで話していましたが、
それはどうやらブラッドのことだったそうです。
いいコンビネーションだなぁ…
あらためてそう思いました。
それにしても…
少年期に聴きこんだ作品は違いますね。
歌詞だけでなく、
ギターのフレーズまで口ずさめる上に、
どちらのギタリストが弾いているのか、
見当がつくのですから…
冒頭に挙げたミュージシャンたちの紙ジャケ収集は、
かなり意味のあることと思えて仕方ないのです。
紙ジャケ発売に際して、
『ザ・ウォール』までを、
一気に揃えてみたら、
他のミュージシャンの、
歯抜けというか…
数枚足りない程度の、
不完全なコレクションが気になり、
(悪いクセで、途中で飽きる)
地道に、
それらの補填に励む、
今日この頃であります。
とくに、
少年期というか、
ロックに出会ったばかりの、
ローティーンの頃に熱狂した
ミュージシャンぐらいは、
ここで揃えておこうと思い、
amazonの中古盤情報を、
こまめにチェックしているのです。
とはいえ、
法外な投資をするつもりはないので、
販売時の価格を大幅に上回る、
高値がついている場合は、
しばらく様子を見て、
許容範囲の価格が出ると、
すかさず購入することにしています。
(ちなみに、
評価は「非常に良い」に限定…)
こうして、
揃い始めたのが、
『ラヴ・ガン』までのKISS、
『ライヴ・ブートレグ』までのエアロスミス、
第4期までのディープ・パープル…
この辺りが揃えば次に、
ユーライア・ヒープ、トッド・ラングレン
などに手を出そうかと考えております。
(さすがにジェフ・ベック辺りは揃っています…)
そんな中、
エアロスミスの紙ジャケは、
やけに安価で市場に出回っているので
気になったのですが、
入手してナットク…
販売時の価格が、
CBS得意の、
いわゆる廉価盤扱いだったため、
元値が安いのです。
『ライヴ・ブートレグ』は
LP時代によく聴いた作品でしたが、
この紙ジャケは、
それをそのままCDサイズに縮小しただけ、
という感じで、
どことなく粗雑…というか、
作品に対する愛情が感じられません。
とはいえ、
元々、
このアルバムはブートレグを意識した、
粗雑な作りがコンセプトだったので、
これはこれで仕方ないかと思い、
ディスクを再生したところ…
明らかにLPよりも、
輪郭のはっきりした音になっていて、
ジョーとブラッドのギターを楽しむことができました。
このライヴは、
スティーヴン・タイラーのヴォーカルを中心に…
スタジオよりもキレの良いジョーイのドラムと、
スタジオ以上に豪腕ぶりが際立つトムのベースをボトムに、
両側から2本のギターがせめぎ合う構成になっています。
ウォームな歪みで、
正統派のブリティッシュ・ロックという感じの、
ブラッドと、
硬めで少しぎこちない音のジョーは、
ギターソロだけでなく、
バッキングのパターンも違うので、
すぐに聴き分けられるようになります。
この真逆といってもいい個性の2人が、
決してぶつかることなく、
綺麗にバンドのアンサンブルに溶け込んでいるのが、
エアロスミスの特徴だと思います。
この2人は、
仲が良いだけでなく、
お互いのプレイを尊敬しているようなので、
これができるのです。
とくにジョーは、
ブラッドのギターなしには成立しない個性なので、
ここはよくわきまえているようです。
(ソロで失敗してからさらにそうなったみたい…)
そんなブラッドのギターは、
ミュージシャンの間で高く評価されているようで、
ロリー・ギャラガーも、
「エアロスミスにはいいギタリストがいるね」
とインタビューで話していましたが、
それはどうやらブラッドのことだったそうです。
いいコンビネーションだなぁ…
あらためてそう思いました。
それにしても…
少年期に聴きこんだ作品は違いますね。
歌詞だけでなく、
ギターのフレーズまで口ずさめる上に、
どちらのギタリストが弾いているのか、
見当がつくのですから…
冒頭に挙げたミュージシャンたちの紙ジャケ収集は、
かなり意味のあることと思えて仕方ないのです。
★2018/07/08 (Sun)
タイトルがいやらしいか…
いや、
そういうことではなくて(笑)
最近の私がハマっているのが、
愛用のSGジュニアを
半音下げチューニングにして、
CDに合わせてKISSの曲を弾くという…
つまり、
ひとりKISSなのでありました。
ギターを弾き始めたローティーンの頃、
この半音下げチューニングがクセモノで、
思うようにKISSのコピーができなかったものです。
まだチューニングメーターは普及しておらず、
そして我が家にはピアノもなく、
音叉だけでこれに対応することは難問であります。
(絶対音感でも備わっていれば、話は別ですが…)
その後、
チューニングメーターが
簡単に手に入るようになった頃には、
もうKISSに関心はなくなっており、
こうして、
私はあれだけ熱狂したバンドの曲を、
なぜかレパートリーに加えることなく、
この年齢まで過ごしてきたのです。
それが、
YouTubeで、
エース・フレーリー本人による、
奏法解説を見て以来、
とつぜん目覚めてしまい、
今ではかなりの曲を弾けるようになってしまいました。
KISSは、
ビートルズをイメージして結成されたバンド、
とはよく言われていることですが、
それだけではなく、
ポール・スタンレーはハンブル・パイ、
ジーン・シモンズはスレイドという、
かなり明確な目標があったようで、
楽曲にもそれが表れています。
そして、
ローリング・ストーンズ、
というより…
キースが5弦ギターでよくやる、
sus4と6thをからめたロケンロールなコードが、
かなり頻繁に使われていて、
じつは、
ストーンズからの影響が強いことが、
よくわかります。
(実際、
ジーンはインタビューで、
「デュース」(1stに収録、ALIVEのオープニング)は、
ストーンズの「ビッチ」をいじっただけだ、
とコメントしております…)
つまり、
さんざんストーンズをコピーした、
今の私には、
お茶の子サイサイのコード進行なのです。
一方、
エース・フレーリーのリード・ギターは、
初期のクラプトンそのもので、
いわゆる、
ブルース・ブレイカーズ〜クレームの頃のプレイに、
生き写しとも言えるようなフレーズを連発しています。
(エース作の曲では、
「ホワイト・ルーム」のコード進行が一部、
使われているものがあったりします…)
こちらは、
ブルースをベースにしたロックギターの基本、
のようなプレイです。
つまり、
歴戦のベテランには、
コピーしやすいのでありました。
その上、
子供の頃にさんざん聴いたので、
(口でギターソロを歌えるぐらい…)
ニュアンスはよく理解しているし、
細かいフレーズの端々まで、
うまくとらえることができるのです。
(慣れていないと、
エースのフレーズには、
ミョーなアクセントや息継ぎがあって、
クセを掴むまでは四苦八苦しそうですが…)
やってみると、
それこそクリソツに弾けるので、
まぁ…楽しくて仕方ない、
ということろでしょうか。
一度、
ハロウィーンの時に、
KISSのコスプレをしたいなぁ…
と思っていたので、
ミニアンプを持参して、
コピーした曲を弾きまくったら、
ウケるかしら?
というか…
オマエは何歳になったのだ?
と突っ込んでくださいよ(笑)
やりたくてもできない年齢…
ああ、人間って生き物はメンドくさいなぁ。
↓matsuZACKさんどうしたんですか?って(笑)
いや、
そういうことではなくて(笑)
最近の私がハマっているのが、
愛用のSGジュニアを
半音下げチューニングにして、
CDに合わせてKISSの曲を弾くという…
つまり、
ひとりKISSなのでありました。
ギターを弾き始めたローティーンの頃、
この半音下げチューニングがクセモノで、
思うようにKISSのコピーができなかったものです。
まだチューニングメーターは普及しておらず、
そして我が家にはピアノもなく、
音叉だけでこれに対応することは難問であります。
(絶対音感でも備わっていれば、話は別ですが…)
その後、
チューニングメーターが
簡単に手に入るようになった頃には、
もうKISSに関心はなくなっており、
こうして、
私はあれだけ熱狂したバンドの曲を、
なぜかレパートリーに加えることなく、
この年齢まで過ごしてきたのです。
それが、
YouTubeで、
エース・フレーリー本人による、
奏法解説を見て以来、
とつぜん目覚めてしまい、
今ではかなりの曲を弾けるようになってしまいました。
KISSは、
ビートルズをイメージして結成されたバンド、
とはよく言われていることですが、
それだけではなく、
ポール・スタンレーはハンブル・パイ、
ジーン・シモンズはスレイドという、
かなり明確な目標があったようで、
楽曲にもそれが表れています。
そして、
ローリング・ストーンズ、
というより…
キースが5弦ギターでよくやる、
sus4と6thをからめたロケンロールなコードが、
かなり頻繁に使われていて、
じつは、
ストーンズからの影響が強いことが、
よくわかります。
(実際、
ジーンはインタビューで、
「デュース」(1stに収録、ALIVEのオープニング)は、
ストーンズの「ビッチ」をいじっただけだ、
とコメントしております…)
つまり、
さんざんストーンズをコピーした、
今の私には、
お茶の子サイサイのコード進行なのです。
一方、
エース・フレーリーのリード・ギターは、
初期のクラプトンそのもので、
いわゆる、
ブルース・ブレイカーズ〜クレームの頃のプレイに、
生き写しとも言えるようなフレーズを連発しています。
(エース作の曲では、
「ホワイト・ルーム」のコード進行が一部、
使われているものがあったりします…)
こちらは、
ブルースをベースにしたロックギターの基本、
のようなプレイです。
つまり、
歴戦のベテランには、
コピーしやすいのでありました。
その上、
子供の頃にさんざん聴いたので、
(口でギターソロを歌えるぐらい…)
ニュアンスはよく理解しているし、
細かいフレーズの端々まで、
うまくとらえることができるのです。
(慣れていないと、
エースのフレーズには、
ミョーなアクセントや息継ぎがあって、
クセを掴むまでは四苦八苦しそうですが…)
やってみると、
それこそクリソツに弾けるので、
まぁ…楽しくて仕方ない、
ということろでしょうか。
一度、
ハロウィーンの時に、
KISSのコスプレをしたいなぁ…
と思っていたので、
ミニアンプを持参して、
コピーした曲を弾きまくったら、
ウケるかしら?
というか…
オマエは何歳になったのだ?
と突っ込んでくださいよ(笑)
やりたくてもできない年齢…
ああ、人間って生き物はメンドくさいなぁ。
↓matsuZACKさんどうしたんですか?って(笑)
★2018/07/01 (Sun)
私の苦手な梅雨が、
記録的な短さで終わってしまい、
アッという間に、
灼熱の夏がやって来ました。
そんな中、
5月以来治療を続けていた左耳は、
聴力の低下も後遺症もなく回復し、
ようやく通院の必要がなくなりました。
ということで、
音楽活動再開とばかりに、
張り切ってみたら…
この猛烈な暑さにすっかり参ってしまい、
治療中に封印していた雑誌や音源をチェックするという、
在宅勤務(?)に切り替えることになったのです。
1ヶ月半ほど前に発売された、
『Guitar magazine』6月号は、
ベンチャーズの特集で、
連動するApple Musicにプレイリストも用意されていました。
そういえば、
ノーキー・エドワーズも、
今年の3月12日に逝去していたんだ…
それにしても懐かしいなぁ。
プレイリストに収録されていたのは以下の15曲でしたが、
15曲で所要たったの36分というのも、
リハビリ中の私にはありがたいことです。
1, Pipeline
2, Steel Guitar Rag
3, The Shuck
4, Caravan
5, 10番街の殺人(Live)
6, Walk, Don’t Run
7, Diamond Head
8, Spooky/Traces/Stormy
9, Sleep Walk
10, 逃亡者
11, Detour
12, Driving Guitar(Live)
13, Black Sand Beach(加山雄三)
14, 京都慕情
15, 夕陽は赤く
正直な話、
私はベンチャーズの作品を、
LPどころかシングルさえ所有しておりません。
特別に興味を持った時期もありません。
にも関わらず…
大半の曲のメロディを口ずさむことができます。
曲名がわからなくても、
最初のメロディが出てくると続けることができたりします。
ベンチャーズが来日し、
日本に空前のエレキギター・ブームが起きたのは、
1965年のこと。
私は御年3歳のことであります。
それから延々と半世紀近くにわたり、
彼らの曲は日本のあらゆる場所で、
さまざまな場面で再生され、
私の記憶のヒダに織り込まれていったのです。
一回聴けば覚えてしまうほど、
シンプルかつインパクトのあるメロディは、
ベンチャーズ・サウンドの特徴といえるでしょう。
そして今回気がついたのは、
エレキギターの音がバツグンであるということです。
今だから言えることですが、
これは間違いなく私の好みの音です。
あまり歪んでいない硬質な音…
クリアではあるが完全に歪みを排除したわけではない音…
それでいて線の細い音ではない…
まさに理想の音といえます。
これがモズライトの音なのか…
ピックアップは私のSGにもマウントされている、
P-90にも似ているが…
つまりストラトよりは太い音…
ああ…ジャズ・マスターを使用した期間も長いのか…
つまり、
あのタイプのシングルコイルで、
このような音が出るのでしょう。
ジャズ・マスター、
かねてより興味はあったものの…
これを機に一回試してみようかと思っています。
これでは、
日本の若者はショックトリートメントされるわけです。
黒船どころのインパクトではない…
そんな印象を受けました。
それ以外に、
収録曲を聴いて思ったことですが、
「Steel Guitar Rag」「Spooky/Traces/Stormy」
メジャーでない曲にも、
カッコイイものがあることに気がつき、
今後アルバムを購入するなら、
ベスト盤はやめようと思いました。
やはり、
オリジナル盤を聴くのが一番でしょう。
そして、
「Black Sand Beach」がカッコイイ。
この年齢になってはじめて、
加山雄三氏のスゴさがわかりました。
渡辺香津美氏がなぜ彼をリスペクトしたのか、
よくわかりました。
この曲が、
この当時の日本の音楽シーンに現れたことは奇跡です。
さて、
そんな私のお気にりですが、
まずは「10番街の殺人」
今回収録されていたのはLiveなので、
さらに迫力があってよろしいですな。
ミック・ロンソン先生もソロで取り上げていましたが、
私もレパートリーに加えたい一曲です。
このメロディいいなぁ…
それから「Caravan」
ジャズっぽいアレンジが似合いそうで、
オシャレな感じです。
そういえば、
ジョー・パスもやっていました。
あの方がやってしまうと、
口でフレーズを再現できなくなってしまいますが、
ベンチャーズのヴァージョンは難曲と言われながらも、
口で再現できるメロディがミソです。
さらに、
「京都慕情」
渚ゆう子さんのヴァージョンが耳に残っており、
子供心に綺麗なメロディと感心したものです。
(琴なども入っていたような記憶が…)
ベンチャーズのメロディが、
日本によく馴染むことを証明したというか、
よーするに、
ポップスの基本が揃っているから、
どこの国の大衆音楽とも馴染みやすかったのでしょうね。
今回の冒頭で言った、
「夏だ」は「サーフィン」を想起させる言葉ですが、
それとベンチャーズ・サウンドには、
直接の関連性はないようで…
今回は学習させていただきました。
まだまだ知らないことがたくさんあり…
わかったようなことを言ってはいけませんね。
少しレパートリーに加えて、
エレキギターの真髄に迫りたいものです。
記録的な短さで終わってしまい、
アッという間に、
灼熱の夏がやって来ました。
そんな中、
5月以来治療を続けていた左耳は、
聴力の低下も後遺症もなく回復し、
ようやく通院の必要がなくなりました。
ということで、
音楽活動再開とばかりに、
張り切ってみたら…
この猛烈な暑さにすっかり参ってしまい、
治療中に封印していた雑誌や音源をチェックするという、
在宅勤務(?)に切り替えることになったのです。
1ヶ月半ほど前に発売された、
『Guitar magazine』6月号は、
ベンチャーズの特集で、
連動するApple Musicにプレイリストも用意されていました。
そういえば、
ノーキー・エドワーズも、
今年の3月12日に逝去していたんだ…
それにしても懐かしいなぁ。
プレイリストに収録されていたのは以下の15曲でしたが、
15曲で所要たったの36分というのも、
リハビリ中の私にはありがたいことです。
1, Pipeline
2, Steel Guitar Rag
3, The Shuck
4, Caravan
5, 10番街の殺人(Live)
6, Walk, Don’t Run
7, Diamond Head
8, Spooky/Traces/Stormy
9, Sleep Walk
10, 逃亡者
11, Detour
12, Driving Guitar(Live)
13, Black Sand Beach(加山雄三)
14, 京都慕情
15, 夕陽は赤く
正直な話、
私はベンチャーズの作品を、
LPどころかシングルさえ所有しておりません。
特別に興味を持った時期もありません。
にも関わらず…
大半の曲のメロディを口ずさむことができます。
曲名がわからなくても、
最初のメロディが出てくると続けることができたりします。
ベンチャーズが来日し、
日本に空前のエレキギター・ブームが起きたのは、
1965年のこと。
私は御年3歳のことであります。
それから延々と半世紀近くにわたり、
彼らの曲は日本のあらゆる場所で、
さまざまな場面で再生され、
私の記憶のヒダに織り込まれていったのです。
一回聴けば覚えてしまうほど、
シンプルかつインパクトのあるメロディは、
ベンチャーズ・サウンドの特徴といえるでしょう。
そして今回気がついたのは、
エレキギターの音がバツグンであるということです。
今だから言えることですが、
これは間違いなく私の好みの音です。
あまり歪んでいない硬質な音…
クリアではあるが完全に歪みを排除したわけではない音…
それでいて線の細い音ではない…
まさに理想の音といえます。
これがモズライトの音なのか…
ピックアップは私のSGにもマウントされている、
P-90にも似ているが…
つまりストラトよりは太い音…
ああ…ジャズ・マスターを使用した期間も長いのか…
つまり、
あのタイプのシングルコイルで、
このような音が出るのでしょう。
ジャズ・マスター、
かねてより興味はあったものの…
これを機に一回試してみようかと思っています。
これでは、
日本の若者はショックトリートメントされるわけです。
黒船どころのインパクトではない…
そんな印象を受けました。
それ以外に、
収録曲を聴いて思ったことですが、
「Steel Guitar Rag」「Spooky/Traces/Stormy」
メジャーでない曲にも、
カッコイイものがあることに気がつき、
今後アルバムを購入するなら、
ベスト盤はやめようと思いました。
やはり、
オリジナル盤を聴くのが一番でしょう。
そして、
「Black Sand Beach」がカッコイイ。
この年齢になってはじめて、
加山雄三氏のスゴさがわかりました。
渡辺香津美氏がなぜ彼をリスペクトしたのか、
よくわかりました。
この曲が、
この当時の日本の音楽シーンに現れたことは奇跡です。
さて、
そんな私のお気にりですが、
まずは「10番街の殺人」
今回収録されていたのはLiveなので、
さらに迫力があってよろしいですな。
ミック・ロンソン先生もソロで取り上げていましたが、
私もレパートリーに加えたい一曲です。
このメロディいいなぁ…
それから「Caravan」
ジャズっぽいアレンジが似合いそうで、
オシャレな感じです。
そういえば、
ジョー・パスもやっていました。
あの方がやってしまうと、
口でフレーズを再現できなくなってしまいますが、
ベンチャーズのヴァージョンは難曲と言われながらも、
口で再現できるメロディがミソです。
さらに、
「京都慕情」
渚ゆう子さんのヴァージョンが耳に残っており、
子供心に綺麗なメロディと感心したものです。
(琴なども入っていたような記憶が…)
ベンチャーズのメロディが、
日本によく馴染むことを証明したというか、
よーするに、
ポップスの基本が揃っているから、
どこの国の大衆音楽とも馴染みやすかったのでしょうね。
今回の冒頭で言った、
「夏だ」は「サーフィン」を想起させる言葉ですが、
それとベンチャーズ・サウンドには、
直接の関連性はないようで…
今回は学習させていただきました。
まだまだ知らないことがたくさんあり…
わかったようなことを言ってはいけませんね。
少しレパートリーに加えて、
エレキギターの真髄に迫りたいものです。
★2018/06/10 (Sun)
好きなんですよ…
ハゲハゲのストラトキャスター
ハゲハゲのストラトキャスターといえば、
ロリー・ギャラガーですが、
正確に言えば、
1960年代初頭のサンバースト塗装が、
経年により剥がれてきた状態、
ということになるのでしょうね。
このような状態に、
芸術的な価値を感じるようになったのか、
ある時期から意識的に…
つまり新品の段階から、
すでに所々の塗装が剥がれた状態に…
仕上げられたギターを見かけるようになりました。
レリック仕上げという呼び方で、
メーカーによっては、
これを専門として、
実に見事な剥がし方(?)を
トレードマークにしていたりします。
しかし、
その元祖ともいえる、
ロリーのストラトは、
文字通り、
長年の荒っぽいライヴで、
少しずつ塗装が剥げたものであり、
1970年代中期では、
まだ元のサンバーストが残っていましたが、
その後、
徐々に剥がれが進み、
晩年になると、
ほとんど下地がむき出しになっていたというシロモノで、
凄みを感じるほどのものでした。
ちなみに、
このストラトは塗装だけでなく、
ペグやピックアップも部分的に変更してあり、
それは、
使えなくなったので交換したという感じの、
本当に部分的な変更なので、
彼がどれだけこのギターを愛していたのかが、
よくわかります。
(ちなみにペグ1個、ピックアップ2つ、ということです)
今年の4月8日にここで紹介した、
「Guitar Magazine」3月号「Rock Diggers 1968-1972」で、
数年ぶりにロリーと再会した私は、
彼の作品でいちばん好きだった、
『コーリング・カード』(1976年)の紙ジャケ仕様CDを、
中古盤で見つけ購入しました。
考えてみれば、
なんだかんだと言いながら、
ロリーのアルバムは、
初期のテイストのもの以外、
まったく持っていなかったのです。
『コーリング・カード』も、
カセットテープに録音したものを、
長い間聴いていただけで、
数年前に紙ジャケ仕様CDで再発された際にも、
他に優先していたものがあり、
結局購入するに至りませんでした。
幸いにも、
ロリーの紙ジャケは、
まったくプレミアがついておらず(喜んでいいのか?)
お手頃価格で出品されているので、
このタイミングで揃えてしまおうか、
などと考えております。
『コーリング・カード』は、
ロックの歴史の中でも、
もっとも洗練された作品が
集中している時期に発表されており、
ロリーも、
初期の荒っぽいブルース一辺倒から脱却し、
ジャズやソウルのフレーヴァーをまとい、
どことなくリトル・フィートに似た、
おシャレな音を展開しております。
(服装は変わらずチェックのシャツですが…)
プロデューサーが、
元ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーで、
かなり几帳面に作り込んだ音になっていることも、
雰囲気作りに貢献しているといえるでしょう。
(もっとも、
ロリーは居心地が悪かったのか、
アルバム発表直後のインタビューで、
もうロジャーには頼まない、
と言っていますが…)
タイトル曲は、
ジャジーでクールな雰囲気ですが、
ギターソロになると、
力強いオーバードライヴサウンドを聴かせてくれます。
これは、
ロリーの特徴ですが、
ストラトを使っていながら、
SGのような音を出しているのです。
愛用のアンプがVOXで、
エフェクターはトレブルブースターのみであったようですが、
同じセットをブライアン・メイが使っています。
(もしかすると、
シングルコイルのピックアップと相性が良いのでは、
と思い、
ひそかに研究しております)
この音でバリバリと、
激しいピッキングで弾きまくるのが、
ロリーの定番です。
そして、
このアルバムには「エッジド・イン・ブルー」という、
名曲が収録されているのですが、
レコード会社から、
これはヒットするからアメリカでシングルにするべきだ、
と言われたロリーが、
即答で断ったというエピソードが残っています。
あまり、
アメリカで成功することは望んでいなかったようですね。
自分の大切なものは、
妥協せずに守っていく、
頑なともいえるこの姿勢は、
英国気質といえるものでしょうか。
こういうところは、
見習いたいものです。
ロリーは、
多量の飲酒によるものか、
肝臓障害でまだ若いうちに、
神に召されてしまいましたが、
ハゲハゲのストラトキャスターと、
残された作品にその人間性が残されているのです。
今回、
あるところで、
もう少しで、
そのハゲハゲのストラトキャスターを
購入しそうになってしまったのですが、
「待て待て、今回は違うぞ」となりました。
いずれは手にしたい一本ではありますが…
蛇足ですが、
エイドリアン・ブリューも、
メジャーになった際に、
ハゲハゲのストラトキャスターを愛用していて、
これも印象に残っているんですね。
やっぱ、
いくかーっ
ハゲハゲ…(笑)
ハゲハゲのストラトキャスター
ハゲハゲのストラトキャスターといえば、
ロリー・ギャラガーですが、
正確に言えば、
1960年代初頭のサンバースト塗装が、
経年により剥がれてきた状態、
ということになるのでしょうね。
このような状態に、
芸術的な価値を感じるようになったのか、
ある時期から意識的に…
つまり新品の段階から、
すでに所々の塗装が剥がれた状態に…
仕上げられたギターを見かけるようになりました。
レリック仕上げという呼び方で、
メーカーによっては、
これを専門として、
実に見事な剥がし方(?)を
トレードマークにしていたりします。
しかし、
その元祖ともいえる、
ロリーのストラトは、
文字通り、
長年の荒っぽいライヴで、
少しずつ塗装が剥げたものであり、
1970年代中期では、
まだ元のサンバーストが残っていましたが、
その後、
徐々に剥がれが進み、
晩年になると、
ほとんど下地がむき出しになっていたというシロモノで、
凄みを感じるほどのものでした。
ちなみに、
このストラトは塗装だけでなく、
ペグやピックアップも部分的に変更してあり、
それは、
使えなくなったので交換したという感じの、
本当に部分的な変更なので、
彼がどれだけこのギターを愛していたのかが、
よくわかります。
(ちなみにペグ1個、ピックアップ2つ、ということです)
今年の4月8日にここで紹介した、
「Guitar Magazine」3月号「Rock Diggers 1968-1972」で、
数年ぶりにロリーと再会した私は、
彼の作品でいちばん好きだった、
『コーリング・カード』(1976年)の紙ジャケ仕様CDを、
中古盤で見つけ購入しました。
考えてみれば、
なんだかんだと言いながら、
ロリーのアルバムは、
初期のテイストのもの以外、
まったく持っていなかったのです。
『コーリング・カード』も、
カセットテープに録音したものを、
長い間聴いていただけで、
数年前に紙ジャケ仕様CDで再発された際にも、
他に優先していたものがあり、
結局購入するに至りませんでした。
幸いにも、
ロリーの紙ジャケは、
まったくプレミアがついておらず(喜んでいいのか?)
お手頃価格で出品されているので、
このタイミングで揃えてしまおうか、
などと考えております。
『コーリング・カード』は、
ロックの歴史の中でも、
もっとも洗練された作品が
集中している時期に発表されており、
ロリーも、
初期の荒っぽいブルース一辺倒から脱却し、
ジャズやソウルのフレーヴァーをまとい、
どことなくリトル・フィートに似た、
おシャレな音を展開しております。
(服装は変わらずチェックのシャツですが…)
プロデューサーが、
元ディープ・パープルのロジャー・グローヴァーで、
かなり几帳面に作り込んだ音になっていることも、
雰囲気作りに貢献しているといえるでしょう。
(もっとも、
ロリーは居心地が悪かったのか、
アルバム発表直後のインタビューで、
もうロジャーには頼まない、
と言っていますが…)
タイトル曲は、
ジャジーでクールな雰囲気ですが、
ギターソロになると、
力強いオーバードライヴサウンドを聴かせてくれます。
これは、
ロリーの特徴ですが、
ストラトを使っていながら、
SGのような音を出しているのです。
愛用のアンプがVOXで、
エフェクターはトレブルブースターのみであったようですが、
同じセットをブライアン・メイが使っています。
(もしかすると、
シングルコイルのピックアップと相性が良いのでは、
と思い、
ひそかに研究しております)
この音でバリバリと、
激しいピッキングで弾きまくるのが、
ロリーの定番です。
そして、
このアルバムには「エッジド・イン・ブルー」という、
名曲が収録されているのですが、
レコード会社から、
これはヒットするからアメリカでシングルにするべきだ、
と言われたロリーが、
即答で断ったというエピソードが残っています。
あまり、
アメリカで成功することは望んでいなかったようですね。
自分の大切なものは、
妥協せずに守っていく、
頑なともいえるこの姿勢は、
英国気質といえるものでしょうか。
こういうところは、
見習いたいものです。
ロリーは、
多量の飲酒によるものか、
肝臓障害でまだ若いうちに、
神に召されてしまいましたが、
ハゲハゲのストラトキャスターと、
残された作品にその人間性が残されているのです。
今回、
あるところで、
もう少しで、
そのハゲハゲのストラトキャスターを
購入しそうになってしまったのですが、
「待て待て、今回は違うぞ」となりました。
いずれは手にしたい一本ではありますが…
蛇足ですが、
エイドリアン・ブリューも、
メジャーになった際に、
ハゲハゲのストラトキャスターを愛用していて、
これも印象に残っているんですね。
やっぱ、
いくかーっ
ハゲハゲ…(笑)