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「web-magazine GYAN GYAN」では、第三者的な視点でロックを検証してきましたが、当サイトではプライベートな感覚で、より身近にロックを語ってみたいと思います。
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  ★ プロフィール
HN:
matsuZACK
年齢:
62
性別:
男性
誕生日:
1962/02/15
自己紹介:
matsuZACKです。
“下天のうちをくらぶれば~”の年齢に到達してしまいました。
ミュージシャンを目指したり、
音楽評論家や文筆業を目指したり、
いろいろと人生の奔流に抵抗してきましたが、
どうやらなすがままに、
フツーの人におさまりつつあります。
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★2008/04/13 (Sun)
昨年12月、
LOOSE CONNECTIONが、
吉祥寺の「曼荼羅2」に出演した際、
最年少の対バンは、
現役の大学生バンドでした。

どうせ、Jポップでもやるんだろう?
と多寡をくくっていたら、
なんと英語の歌詞で、
イカしたハードロックをキメてくれました。

私は、
そのバンドが演奏した4曲がかなり気に入ったので、
演奏が終わった大学生バンドのメンバーに、
「曲名を教えてよ」と尋ねてみました。
すると、
「STONE TEMPLE PILOTS と I MOTHER EARTH のナンバーです」
という答えが返ってきました。

あっ…ストーン・テンプル・パイロッツか…。

I MOTER EARTHについては、
別の機会に語ることとして、
ストーン・テンプル・パイロッツは、
すでに聞き及びのある名前でした。

それほど昔の話ではないのですが、
彼らが☆のジャケットのアルバム…、
『No4』を発表した時期(1999年)に、
そのアルバムを山野楽器の試聴盤のコーナーで、
耳にしたことがあったのです。
その時かなり気に入ったのですが、
なぜか購入することなく現在に至っていました。

私がふたたびその名前に出会ったのは、
昨年の夏に発表された、
VELVET REVOLVERの『LIBERTAD』を購入した際、
バンドのヴォーカリストが、
元ストーン・テンプル・パイロッツの、
スコット・ウェイランドであることを知った際でした。

そうか、ストーン・テンプル・パイロッツだったのか…。

私は大学生バンドが演奏していた、
「Lady Picture Show」と
「Trippin' On a Hole in a Paper Hearrt」を含む、
彼らの3枚目のアルバム、
『TINY MUSIC…SONGS FROM THE VATICAN GIFT SHOP』
(1995年発表)を入手しました。

こうして私は、
紆余曲折の末、
ようやくストーン・テンプル・パイロッツの作品を体験する機会に巡り会ったのです。

アルバムは、
リフを中心としたハードな曲と、
哀愁ただようメロディのソフトな曲がバランスよく並ぶ、
すばらしい内容でした。
とくに中盤の5〜7曲目あたり、
例の2曲の間に、
アンニュイな「And So I Know」がはさまって盛り上がるあたりが、
鳥肌モノの聴きどころです。

いわゆる、
ブリティッシュ・ハードロックの王道的なサウンド。
ZEPあたりが好きな人にはたまらない音と言えるでしょう。

VELVET REVOLVERのカッチリとした仕上がりとは違い、
かなりユルイというか、
いい意味でだらしないというか、
それはとくにヴォーカルに顕著なのですが、
適度にルーズなところに、
私はたまらなくロックを感じてしまうのでした。

やっぱ、ブリティッシュだよな。
この感じ。
ロンドンの曇り空のように、
音がモヤモヤしていたり、
マイナーなメロディがあったり、
しっかりと伝統が受け継がれているんだなぁ…、
と感心していたら、
なんと、ストーン・テンプル・パイロッツは、
アメリカのバンドだったのです。

いや、これは驚きました。
GUNSやBLACK CROWES、
VELVET REVOLVERからはアメリカの匂いが感じられましたが、
ストーン・テンプル・パイロッツからは、
アメリカの匂いがまったく感じられませんでした。

その後、
いろいろ調べてみたら、
ヴォーカルのスコットがこの時期、
麻薬不法所持で逮捕されていたりして、
かなりラリっていたようで、
それが音に表れていたのかもしれません。
私がそれを勝手に、
ブリティッシュっぽいと決めつけていたのでしょう。

それにしても、
最近のイギリスのバンドは、
相当に屈折しているというか、
ヒネくれた音を出す傾向が強く、
ストーン・テンプル・パイロッツのような、
正統派のブリティッシュ・ハードロックを求めるなら、
アメリカへ目を向けた方がいいようです。

いやいや、ずいぶんと環境が変わっていたのですね。

最後に、
新しい音にもいいものがたくさんありますよ、
と言いたかったのですが、
1995年発表のアルバムですから、
もう13年も前の作品なのです。

いやいや、月日の経つのが早いこと…。

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★2008/04/11 (Fri)
さて…、
ここでちょっと息抜きに、
“紙ジャケ”リリース情報などいかがでしょう?
(断じて、手抜きではない。)

今年は昨年ほど、
リリースラッシュではないかな?
などと油断していたら、
とんでもない。
これから夏にかけて、
またもや怒濤のリリースラッシュが…。

春の目玉、
4/23の初期VAN HALENにつづいて、

5/21にはFRANK ZAPPAの8タイトル(以後、続編あり)
目玉は『ZAPPA IN NEW YORK』(ライブ盤)でしょう。
というか…とりあえずみんな目玉ですね。

5/28にPAUL KOSSOFF『BACK STREET CRAWLER』のゴージャス盤。
他にFREEやWISHBONE ASHも。

以降、
6/4にMOUNTAIN、
6/11にBEACH BOYS(『PET SOUNDS』買いっ!)、
6/25になんと、BE BOP DELUXE!

このままでは、
夏のボーナス前に、
すっかり財政破綻してしまいそうです。

BE BOP DELUXEの『LIVE IN THE AIR AGE』は、
私のお気に入りの、
飾っておきたいジャケットです。

★2008/04/09 (Wed)
私には、“ギターほしい病”という持病があります。
この病気が発病すると、
とにかく朝から晩までギターが欲しくて仕方なくなり、
カタログ以外の書物を読まなくなります。

家族は私の持病をよく知っていて、
私が「ギターほしい、ギターほしい」と口走っても、
「そうなの?」と受け流し、
「このギターいいと思わない?似合うかな?」
などと口走っても、
「そうね〜、いいかもね〜」と適当にあしらってしまいます。

家族は、
私に隠し財産がないことなど先刻承知なので、
そうは言っているけどどうせ買いはしないでしょう、
と多寡をくくっているのでした。

確かに、
私が資産家であり、
“ギターほしい病”が発病するたびにギターを買っていたら、
あっという間に倉庫1件分ぐらいの本数になってしまい、
コンピューターを使って管理することになるでしょう。

はたして、
人はそのような状況になって、
楽しいと思うのでしょうか。
そう考えると、
趣味などというものは、
あれこれと想いをめぐらせている時間が、
幸福なのかもしれません。

そんな私が、
最近ほしいと思うギターは、
パット・メセニー先輩の影響か、
セミアコースティックもしくはフルアコーステッィク、
いわゆる“箱のギター”と呼ばれる、
中が空洞のエレキギターです。

私はかねてより、
ギブソン系のハムバッキング・ピックアップには、
箱のボディの方が相性がいいのでは、
と考えておりました。

中が空洞でない、
ソリッドボディにハムバッキング・ピックアップでは、
歪んだ音でなければその持ち味が生かせず、
どうしても一本調子の音になりがちです。

その点、
セミアコースティックもしくはフルアコーステッィクのボディだと、
歪ませずにクリアな音でもイケるので、
格段に音のバリエーションが増えます。

これは、
いつもフェンダー系の、
シングルコイル・ピックアップばかり使っている私にとって、
かなり使い勝手のいいポイントになります。

だいたい私は、
“ギターほしい病”が持病などと言いながら、
ここ一発という時に使用するギターは、
ほとんどフェンダー・ストラトキャスターのみです。

ギブソン系のソリッドボディのギターは、
つねに何本か持っているのですが、
どうしてもその音を使い切ることができず、
気分転換程度しか手にすることがありません。

“箱のギター”だともっと使うのではないだろうか?
最近、そう思うことが多くなりました。

しかし、
この“箱のギター”というヤツを持って人前に出ることは、
若い時分ではなかなか勇気のいることです。

というのも、
この“箱のギター”、
我が国では漫談グループが手にしていることが多く、
オジンのギター、
もしくはお笑い系のギター、
という固定観念があるのです。

その上、
日本人は体格が小柄なので、
ソリッドボディのギターよりひとまわり以上大きい、
“箱のギター”は必要以上に大きく見えてしまいます。
まるでギターが歩いているように…。

カリフォルニア・ジャム2で、
夕焼けを背景として、
デッカイ、
“箱のギター”(ギブソン・バートランド)を持って登場した、
テッド・ニュージェントを覚えている方も多いと思いますが、
彼は人並み以上に背が高いからサマになっただけで、
普通はあのように格好よく見えることはありません。

でも、
それなりに枯れる年頃になったから、
そろそろ格好を気にしないでギターを持ってもよいのでは?
最近、そう思えるようになりました。

さて、
ここまでくると、
経済的な壁だけ突破できれば、
“箱のギター”が、
私の愛人(相棒?)におさまる日も遠くないのでは?
と思えるようになってきました。

箱のギターは、
まずアコースティックギターとしての構造を成立してから、
電装品を組み込むという手間を考慮してか、
ソリッドボディのエレキギターより、
少々高めに価格設定がなされております。

少々高めと控えめな表現をしましたが、
ギブソンなどでは最高級ラインに属していることも多く、
イイ音のするギターを求めるなら、
それなりの出費を覚悟しなければなりません。

ところが…、
探せばあるものです。

「IBANEZ AS93」…、
“箱のギター”では定評のあるメーカーから、
なんと、
定価68、250円で販売されているモデルがあったのです。
少しサービスしてくれる楽器店さんであれば、
○万円程度で入手できるはずです。

実際にその実物を見て、
試奏してみたのですが、
いわゆる安かろう悪かろうではなく、
かなりお買い得な、
ワンランク上の商品であると思いました。

さて…、
近い将来、
このギターを手にした画像が、
ここに掲載されるのでしょうか?

これを読んでいる LOOSE CONNECTIONのメンバーが、
また路線変更か?とアセるかもしれないので、
この話はここまでとしておきましょう。

つづきはまたのお楽しみ。

いや〜、ギターっていいですね〜。

↓ひとつだけ言わせてもらうと、エスカッションは黒でしょう。

★2008/04/07 (Mon)


「現役のギタリストで誰が好きですか?」
と尋ねられたら、
別格のジェフ・ベック師匠はさておき、
私は迷うことなく、
パット・メセニーの名前を挙げます。
すると、ほとんどの場合、
「フュージョンが好きなんですね?」
という答えが返ってきます。
どうやら世間一般の常識では、
パット・メセニーは、
“軟弱フュージョン野郎”の一味だと思われているようです。

(※注:軟弱フュージョン野郎とは、
○ー・○トナーやラ○ー・○ールトンに代表される、
これ見よがしなテクニックでギターを弾きたおし、
ジャズがどーしたと屁理屈をこねる、
やたら耳ざわりのよいメローな音楽をやる輩のことである。
ファンのみなさん、どーもすいません。)

かくいう私も長い間、
パット・メセニーのことを、
“軟弱フュージョン野郎”の一味だと思い、
あえてその存在を無視していたのでありました。

ところが、
1980年代の中頃、
初めて耳にした彼のサウンドは、
簡単に私の固定観念を砕いてしまいました。
まさに、百聞は一聴に如かず…。

そのサウンドは、
ギターシンセと思われる音で、
ジャズというよりは映画音楽のような雰囲気を演出し、
後半になると、
アコースティックギターを使って、
フラメンコもどきのフレーズを弾きまくるという展開の、
まったくもって予想不可能な、
たいへん前衛的な一品でした。

印象的だったのは、
そのサウンドを聴いていると、
景色が見えてくるというか、
映像が浮かんでくるというか、
たいへん視覚的なイメージに支配されることでした。

これが、
彼の作品を語る上で、
たいへん重要なポイントであることを、
私は後に知るのでありました。

それからほどなくして、
今度はあるジャズフェスティバルに出場した際の、
彼のライブ映像を見る機会がありました。

これはまた、
初めて聴いたサウンドとは違い、
かなり音響効果を強調した音でした。
そして、
このとき初めて、
ステージ中央で、
鋭いハーモニクスを連発する、
自宅にいるようなラフな服装の、
パット・メセニーの姿を拝したのです。

ジャズフェスティバルでジャズを演奏しないギタリスト。
普段着で神々しい演奏をするギタリスト。
私は俄然、パット・メセニーに興味を持ちました。

ところが、
いざアルバムを購入しようとしたところ、
ものすごい数の作品が出ていて、
(じつは、彼は多作で有名です。)
また作品に関する情報も少なかったため、
どこから聴いたらよいものか皆目見当がつかず、
すぐに研究活動をあきらめてしまいました。

おかげで、
その後、
2004年に、
彼自身の選曲によるベストアルバムが出るまで、
私のパット・メセニー研究は頓挫してしまったのでした。

さて、
ベストアルバムを聴いて、
いろいろな情報を整理して、
彼の活動の全貌が明らかになってみると、
あらためてその多才ぶりに驚かされることになりました。

パット・メセニーの音楽活動は大きく分けると、
1,自身のグループによる活動(4人以上の編成)
2,トリオによる活動
3,完全なソロ活動(1人で演奏する)
4,他のミュージシャンとのコラボレーション
ということになります。

このうち、
ジャズっぽいのは2と4で、
1と3については何でもアリの、
自由奔放なサウンドに仕上がっています。
とくに3については、
アコースティックギターだけとか、
ディストーションギターだけ(?)とか、
こんなのアルバムにしていいの?
という内容のものまで含まれております。
常識的に考えると、
とても同じ人間の作品とはにわかに信じられないほど、
広い領域にわたった音楽活動です。

私が初めて耳にしたサウンドと、
2番目に耳にしたサウンドが、
まったく違うものであったのは、
それが違う形態の活動の作品であったからなのです。

驚くべきは、
これらを交互に、
あるいは同時並行で活動させ、
短期間で数枚のアルバムを、
一気に発表することがあるということです。

ただ、
おもしろいのは、
どのサウンドを聴いても、
私が最初に受けた印象…、
景色が見えてきたり、
映像が浮かんでくることは変わらないことでした。
この点で、
彼の活動は、
形態を変えても一貫したものであるといえるのです。

これらのことから、
パット・メセニーは、
高度なテクニックを持ちながら、
けっしてテクニックに頼らず、
感覚を優先させたミュージシャンである、
ということがいえると思います。

1975年に発表された、
パット・メセニーのデビューアルバム『ブライト・サイズ・ライフ』では、
今は亡き天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスを相棒として、
当時流行の“フュージョン”とは一線を画した、
素晴らしい名演の数々を繰り広げています。
とくにタイトル曲における、
メセニーのギターに寄り添うジャコのベースラインは白眉で、
ジャコのベストテイクに挙げる人も少なくありません。
未体験の方には、ぜひ一聴をおススメいたします。

ところで、
これだけスゴい才能でありながら、
ステージ上のパット・メセニーは、
ボーダーのTシャツにヨレヨレのジーンズ、
裸足にスニーカーをつっかけて、
ギターのエンドピンのところに、
ストッパー代わりに歯ブラシを突っ込んで、
飾らないというか、
無頓着というか、
いつもにこやかにギターを弾くのでありました。
(これを究極のカッコよさ、というのかもしれません。)
スゴイことをそれと感じさせずに演奏してしまう、
私はフランク・ザッパに共通するものを、
彼から感じ取るのであります。

今年の2月に、
そんな彼の最新作『DAY TRIP』が発表されました。
さっそく発売日に入手して聴いてみたところ、
今回はトリオで、
(彼にしては)わりとしっかりジャズを演奏していました。

もっとも印象に残ったのは、
「Is This America?」という、
アコースティックギターで演奏される曲で、
未曾有の台風の被害を受けた被災地の印象をつづった作品、
という解説が付けられていました。

例によって、
あまりの惨状に「本当にここがアメリカか?」と立ちすくむ、
パット・メセニーの姿が映像として浮かんできたのですが、
ミュージシャンとしてではなく、
人間としての彼のやさしさが伝わってくる、
たいへん素晴らしい作品です。

こうした曲がアルバムのほぼ中央に収録されているおかげで、
このアルバムが、単なるジャズのアルバムにはならないのです。
やはり、一筋縄ではいかない…。
私のパット・メセニー研究はまだ続くことでしょう。

今回は、彼の偉大なる才能に敬意を表して、
長々と記してみました。
彼は“師匠”と呼ぶほど遠い存在に感じられないので、
“先輩”とでも呼ぶことにしましょうか。

★2008/04/05 (Sat)
今年初めて購入したCD、
いわゆる“初買いCD”は、
アイズレー・ブラザーズの『グルーヴィ・アイズレーズ』でした。

最近の私の好みから考えると、
このアイズレー・ブラザーズはかなり唐突で、
自分でもビックリしたので、
ここに記しておくことにしました。

この作品と出会ったのは、
今年1月初めのこと。
どうしてもワークブーツが欲しくなって、
PARCOの新春バーゲンに行った帰り道、
ふと立ち寄ったDISC UNIONの店内でした。

とくに何かを探していたわけでもなく、
欲しかった買い物ができてハッピーな気分だったので、
なんとはなしにブラブラとCDをながめていたとき、
突如として流れてきたのが、
このアルバムでした。

それは、
かつてファンクに熱中した時期があり、
かなりのコレクションを持っている私にとって、
じつに久しぶりで出会った、
ストライクゾーンど真ん中の音でした。

ヘンな例えで恐縮ですが、
最初の印象は、
「CHARみたい?」でした。
声質からすると、
どうやらブラックらしいのですが、
いわゆるブラック特有のコテコテ感というか、
むせ返るような体臭の感じがなく、
(これは、ブラスがまったく入っていないことによるものかもしれません)
ピアノとギターがガンガンとコードを押さえる展開が多い、
かなりクールで都会的な音だったのです。

なんだこれ?
いいなぁ。

レジの前を往復すること数回…。
なんじゃ、この胡散臭いオヤジは?
などという店員の視線をモノともせず、
しっかり横目で確認したアルバムのタイトルが、
『グルーヴィ・アイズレーズ』でした。

おおっ、これが、
あのジミヘンが無名時代に参加していたという、
アイズレー・ブラザーズか。
「よしっ、これは買いだっ。」っと、
はりきって店内を探してみたのですが…、

…「ない」。
ないじゃありませんか〜。
在庫がないものをかけるなよ〜っと、
その日は文句タラタラ帰宅し、
数日後に別のお店で入手したのでありました。
メデタシメデタシ。

驚いたのは、
このアルバムが日本で編集されたアルバムだった、
ということでした。
世界の文化の発信源、
渋谷系ミュージシャンによる編集盤だったのです。
発表は1995年。
70年代サウンドを今風に再編集し、
新作として発表したというところでしょうか。

編集盤にしては、
世界初CD化の曲が多いようで、
いろいろな面から、
かなりお買い得な1枚と言えるでしょう。

数日前に店内で立ち聴き(?)したのは、
「Harvest For The World」と「Coolin' Me Out」という曲でした。
後者でモロ、CHARっぽいギターを聴くことができます。

その他の曲も、
期待を裏切らない出来で、
フィルモアのアレサ(フランクリン)でおなじみの、
「Love The One You're With」や、
「 Work To Do」のカッコよさといったら、
ファンク好きにはこたえられないものでしょう。

この後、
最近の私にしては珍しく、
かなり長い期間にわたって、
毎晩こればかり聴く日々が続いたのでした。

キャロル・キングやトッド・ラングレンが好きな方なら、
間違いなく気に入る1枚だと思います。
ヘンな表現ですが、
ブラックじゃない人が演奏するブラックミュージック…
が好きな人向けのブラックミュージック。(?)
渋谷系のミュージシャンがおススメする、
クールなファンク、アイズレー・ブラザーズ。

今の時代にピッタリな作品です。

年初からこのような作品に出会えるとは、
今年はいい年になりそうな予感がします。

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★ ILLUSTRATION BY nyao